　【明慧日本2025年6月19日】「ヘルシンキ・デー」は、フィンランドの首都ヘルシンキ市の設立記念して毎年6月12日に開催される祭りである。市内の商店街が装飾され、地元の学校、文化団体、ボランティアによる多くのパフォーマンスや展示が行われる重要な文化イベントの一つである。

　6月12日、法輪功（ファールンゴン）学習者（以下、学習者）は「ヘルシンキ・デー」の祝賀イベントに参加し、ヘルシンキの有名なエスプラナーディ公園で、穏やかで緩やかな法輪功の功法を披露した。また、チラシを配布し、法輪功が心身の健康にもたらすメリットについて市民に紹介した。法輪功はすでに世界100以上の国と地域に広まっているが、中国では今もなお、中国共産党（以下、中共）による学習者への厳しい迫害が続き、生体臓器収奪されるという危険に晒されている。

「ヘルシンキ・デー」の文化活動で法輪功の功法を披露する学習者

法輪功の功法を学ぶ市民

　エスプラナーディ公園はヘルシンキ市の中心に位置し、両側には整然と並ぶ菩提樹、花壇、芝生、ベンチがあり、市民や観光客が散歩や日光浴、読書を楽しむのに最適な場所である。夏には多くの観光客が訪れる定番スポットでもある。この日は晴天に恵まれ、さまざまな屋台やストリートパフォーマンスも行われ、多くの地元市民や世界各地からの観光客で賑わった。多くの人が法輪功のブースに足を運び、話を聞き、署名で支持を表明した。

多言語で書かれた横断幕の情報を熱心に読む市民

法輪功の信仰の自由を支持する市民

　オランダからの観光客ルイーゼさんは、フィンランドで休暇を過ごしており、翌日には帰国することになっていた。彼はオランダでも法輪功の活動を見かけたことがあると話し、署名をした後、学習者に「皆さんの成功を祈ります！」と励ましの言葉をかけた。

　台湾から訪れた2人の若者は、中共が学習者から生体臓器収奪しているという事実を聞いたとき、1人は非常に衝撃を受け、「現代の社会でこんなことがまだ起きているなんて、信じられません。本当に恐ろしい」と驚きをあらわにした。もう1人は、中国でこのような迫害があることを以前から知っていたと話した。

　2人は法輪功に深い同情を示し、署名用紙に慎重に名前を書き込んだ。また、法輪功の修煉に強い興味を持ち、もっと知りたいと自ら申し出た。終始熱心に話を聞き、感動を胸に笑顔でその場を後にした。

台湾から訪れた2人の若者

　あるフィンランド人女性が学習者に近づき、「あなたたちの功法について知っています。精神の向上を重視していて、これは宗教ではありませんよね。でも、中共が自国であなたたちを迫害しているというのは、私にはとても信じがたいことです」と話した。

　学習者は、「法輪功は『真・善・忍』を教えています。もし誰かが『真・善・忍』に反対するのなら、その人たちは『偽・悪・暴』を代表しているということです」というと、彼女は、「中国は全体主義の国家で、自由は本来、統制されるべきものではありません。私は、誰もが自分の進む道を選ぶ権利があると信じています」と語った。この女性は最後に「お話できてよかったです。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

　ある市民は、以前インターネットで学習者が自身の体験を語る映像を見たことがあり、その内容が強く印象に残っていたという。そのため、法輪功のブースの前で長い時間立ち続け、展示パネルをじっくりと見ていた。彼女は、「本当に恐ろしいです。現代の世界で、まだこんなことが起きているなんて信じられません。あなたたちはただ功法を修煉しているだけなのに、どうしてこんな迫害を受けなければならないのか、想像もできません」と語った。

　フィンランドのクオピオからヘルシンキに休暇で訪れていたフィンランド人の夫婦が、法輪功のブースに立ち寄った。彼らは以前、フィンランド国営放送YLEの報道で、フィンランド国内の学習者が嫌がらせを受けたというニュースを見たことがあるという。男性は「皆さんが無事であることを願っています」と優しく声をかけた。

　学習者は「フィンランドはとても安全な国ですが、中国では今も多くの学習者が命の危険にさらされています。私たちはさまざまな活動を通じて、そうした情報を広め、中共の悪行を止めたいと願っています」と説明した。さらに、学習者が20年以上にわたって署名活動を続けていることを知ると、男性は驚きながら「本当に長い年月ですね」と感慨深げに言った。

　フィンランドに15年間住んでいるパキスタン出身のアリさんも、法輪功のブースに足を運んだ。彼は「なぜ彼ら（中共）はそんなことをするのですか？　一方では世界中に向けて中国経済の素晴らしさをアピールしながら、他方では自国の人々を残酷に扱い、刑務所に入れたり、さらには強制的に臓器まで摘出する、これは非人道的です。そんなことは許されるべきではありません。誰が彼らにそんな権利を与えたというのですか？」と憤りを込めて語った。

　学習者は、法輪大法の教えや、学習者が「真・善・忍」の原則に従って日々を送っていることを丁寧に説明した。アリさんは話に耳を傾け、手にしたチラシの内容を真剣な表情で声に出して読み上げた。その後も他のチラシに目を通し、「中共はまるでマフィアのようだ。本当に狂っている。もし自分がこんな状況に直面したら、絶対に抗い続けます。決して諦めないでください」と力強く語った。