　【明慧日本2025年6月22日】アメリカ・ニューヨーク州オレンジ郡ディアパーク町にある新世紀コーポレーションが6月14日と15日、第3回「美しきアメリカ」を開催し、まもなく迎えるアメリカ独立記念日を祝った。イベントは多彩で華やかなカーニバル形式で行われ、「真善忍国際美術展」（以下、美術展）やライブ、大型遊園地、各種グルメや工芸品などが盛り込まれた。

　6月14日は、アメリカ陸軍創設250周年とフラッグデー（星条旗制定記念日）でもある。イベント主催者のパン・ジン氏は次のように述べた。「私たちがこの日を選んでイベントを開催したのは、アメリカの伝統的価値観への敬意と共感を表すためです。今年の音楽のテーマは『美しきアメリカ』に焦点を当てており、軍人、退役軍人、そして最前線で活動する救助隊員の方々に心からの敬意を捧げています」

　14日正午、アメリカ陸軍士官学校の公式楽団の首席歌手であり、陸軍のベテラン上級曹長であるメアリーケイ・メッセンジャーさんが国歌を独唱し、イベントの幕が開いた。

图1：二零二五年六月十四至十五日，新世纪公司在纽约州橙县鹿园镇主办的第三届“美丽的美利坚”活动中，美国西点军校乐队（West Point Band）首席主唱、陆军资深军士长玛丽凯‧梅森格（Sgt. Maj. MaryKay Messenger）演唱国歌。

6月14日と15日、オレンジ郡ディアパーク町で開催された第3回「美しきアメリカ」イベントの開幕式で、国歌を独唱するアメリカ陸軍士官学校の公式楽団の首席歌手メアリーケイ・メッセンジャー軍曹長

　美術展は、イベントのもう一つの大きな見どころとなった

图2～3：六月十四至十五日，新世纪公司在纽约上州橙县鹿园镇举办“真善忍国际美术展”，受到当地民众关注。

6月14日と15日、オレンジ郡ディアパーク町で開催された美術展は、地元の人々の関心を集めた

　「美しきアメリカ」のイベントのもう一つの大きな見どころは、美術展である。今回展示された作品は、写実的な油絵を中心とし、法輪功を修煉する10人の東洋と西洋の芸術家によって丹念に制作されたものである。最も古い作品は2004年にさかのぼり、多くの作品が国際的な賞を受賞し、これまでに世界50以上の国・900を超える都市で巡回展示され、広く好評を得てきた。芸術家たちは筆を通じて、「真・善・忍」への理解、人生への思索、そして迫害に直面したときに示す揺るがぬ信念と慈悲の心を表現している。

　今回の美術展では、趣の異なる18点の深い意味を持つ作品が展示された。内容は「天人合一」「逆境」「勇気」「正義」の4つのテーマに分かれており、それぞれ、法輪大法の修煉によって得られる平和と美しさ、逆境の中での信念、中国での迫害の実態、そして正義は必ず勝ち、善悪には報いがあるという天の理を表現している。

　芸術家たちは、写実的な絵画と叙述を通して、中国共産党（以下、中共）政権が法輪功学習者に対して26年以上にわたり行ってきた残酷な迫害の実態を明らかにしている。展示された作品は人々の心を深く打ち、多くの人が美術展に訪れた。鑑賞した人々は、「親しみを感じる」「感動した」「とても力強い」と口々に語り、中にはその場で涙を流す人も少なくなかった。「法輪功学習者が迫害されている話は以前から聞いていたが、これらの作品によって、その現実が真に伝わってきた」と語る来場者もいた。

　退役陸軍准将「アメリカ人にはこの迫害行為を止める責任がある」

图4：6月15日，美国退役陆军准将唐‧博尔杜克（Don Bolduc）参观了在新世纪举办的“真善忍国际美术展”。

6月15日、美術展を鑑賞したアメリカの退役陸軍准将ドン・ボルダック氏

　アメリカの退役陸軍准将ドン・ボルダック氏は週末に「美しいアメリカ」のイベントに参加し、美術展を訪れた。彼はこう述べた。「この美術展は中共政権の下で迫害を受けた人々の実際の体験を示している」

　ボルダック氏は強調した。アメリカには、「憲法」と「独立宣言」で守られている普遍的価値を堅持し、世界中で行われている人々への迫害行為を阻止する責任があると話す。彼は「生命、自由、幸福の追求、そして正義といった価値と原則において、アメリカは引き続きリーダーの役割を果たすべきです。これはアメリカ人の責任です」と言った。

　ボルダック氏は、より多くの人々が関心を持ち、政府に具体的な行動を求めるよう呼びかけた。彼は「私たちは自分たちの認識と関心を高めるべきであり、それによって初めて迫害を受けている人々を真に助けることができます。これはアメリカが負うべき責任です」と話した。

　「この美術展はとても強く力を持っています。私たちアメリカ人は、模範となるべきです。だから私は、議会と大統領に呼びかけます。中共と関わる際には、彼らが中国で犯している人権侵害をはっきりと指摘し、ただちにやめるよう要求すべきです。国民に対するこのような扱いは、決して正しいものではありません」

　ボルダック氏は最後に、「中国（当局）が権力のために異なる信仰を持つ人々を苦しめるのではなく、人道的に国民を扱うのであれば、この国はもっと成功するだろう」と述べた。

　元矯正官、中共の宗教信仰への弾圧をやめさせるためアメリカは積極的な行動を取るよう呼びかける

图5：六月十五日，纽约州前惩教官劳伦斯（Lawrence）参观了在新世纪举办的“真善忍国际美术展”。

6月15日、美術展の鑑賞に訪れたニューヨーク州の元矯正官ローレンス氏

　ニューヨーク州出身の元矯正官ローレンス氏は、この美術展を通じて、中共による宗教信仰への全面的な弾圧を認識したと話した。

　ローレンス氏は、「中共はあらゆる形の宗教活動を許さず、国民は政府のみを崇拝しなければならないと知っています。これは非常に不安なことです」と述べた。彼は、アメリカ政府はもっと積極的に行動し、中共に対してさらなる圧力をかけるべきだと考えているという。

　ある作品が強い共鳴を呼んだ。それは、現在ニューヨークに住む女性学習者とその息子が、中国本土で信仰を理由に中共当局に拘束された体験を描いたものである。絵の中で、4歳の幼い子どもの無力な眼差しが見る者の心を打つ。医療センターで働く医療助手のマライアさんは、この絵の前に長く立ち止まり、感動のあまり涙を流した。彼女は「とても素晴らしい美術展です。これらの物語には強い力があります」と言った。

　地元の住民ビルさんは美術展を鑑賞した後、「アメリカ人全員に見てほしい」と語った。彼は、「この美術展から共産主義の暴虐さがどれほど恐ろしいものかが分かります」と述べた。

　博物館で働くアリ・クリコリアンさんは、個人的な共鳴を共有した。彼女の夫も迫害を逃れてアメリカにやって来た経験があり、中国で苦しむ人々の境遇に深く共感しているという。「安全な場所を見つけるのは本当に難しい。悲しいことに、2025年になっても、こうしたことがまだ起こっているのです」と語った。

图6：六月十五日，在一家博物馆工作的阿莉‧凯科瑞安（Ali Krikorian）参观了在新世纪举办的“真善忍国际美术展”。

6月15日、美術展の鑑賞に訪れた博物館で働くアリ・クリコリアンさん

　クリコリアンさんは法輪大法を「平和で、美しく、侵害性のない」修煉法だと言った。彼女は、「この功法は明らかに人を傷つけるものではなく、傷つけているのは中共であり、それは本当に恐ろしいことです」と述べた。彼女は、「アメリカは、人々が他者を傷つけない限り、自由に信仰を実践できる安全な場を提供すべきです」と話した。

　美術展のガイドである王さんは以下のように述べた。「この美術展は単なる芸術の展示ではなく、多くの人にとって法輪功を初めて真に理解し、中国で起きている人権侵害を知る窓口でもあります」

　「絵画の価値は視覚的な美しさだけでなく、それは、絵画が内包する感情や思想にこそ価値があります」「これらの作品は、芸術家が人生の真理を悟ったものであり、学習者の精神境地を表しています」