文／山東の大法弟子

　【明慧日本2025年6月23日】私は、法を多く学び、よく学ぶことによってのみ、自分の悪い考えをすべて取り除き、常人のあらゆる執着や観念も取り除き、慈悲の心を生み出すことができると認識しました。そうして初めて、衆生を救済するという歴史的使命を全うし、この地の衆生を救うことができるのです。

　そのため、私は毎日午前中に外に出て真実を伝え、午後と夜は家の用事を済ませた後、残りの時間は法を学び、功を煉り、正念を発することに徹しています。どんな難関に遭遇しても、誰も私の大法に対する固い正念を揺るがすことはできません。

　20年以上にわたり、私は住んでいる都市でずっと真実を伝え、衆生を救ってきました。この城区では5日ごとに3カ所市場が立つのですが、私はその三つの市場で真実を伝え続け、残りの2日は近くの青果市場で伝え、道路で人に会えばいつも伝えています。聞こうとしない人がいれば、私は何度も何度も伝え、最終的に彼らが真実を理解し、三退（党、団、隊から脱退すること）するに至りました。そのため、この城区では多くの人が私を知っており、遠くからでも私に会うと挨拶してくる人や、修煉に入った人もいます。

　ある時、市場で幹部らしき人物を見かけました。50代くらいで、背が高く、一目見て高級幹部だとわかりました。彼が野菜を買っているのを見て、私は近づき、「こんにちは！　もしかして、ご実家にご挨拶で戻られているんですか？　お勤めはどちらで？」と話しかけると、彼は立ち上がり、満面の笑みで「おっしゃる通りです。ここが私の実家で、今日は挨拶に戻りました。ちょうど市場が開いていたので、ついでに野菜を買っています」と言いました。私は「一目見て、あなたは幹部だと分かりました」と言と、彼は「ええ、省庁で働いています」と言いました。私は「私たちの省政府は本当に素晴らしいですね。かつて李洪志先生を済南に4度も招待して説法と功の伝授をされたと聞きますが、法輪功について聞いたことがありますか？」と言いました。彼は「法輪功」という言葉を聞くと、不機嫌になり、向きを変えて去って行きました。私は彼をどうしても救わなければならないと思い、正念を固め、必ず彼を救おうと決意し、師父に加持をお願いすると同時に、彼らの背後にある共産邪霊を排除するために、強力な正念を発しました。

　その時、彼はすでに別の露店で野菜を買っていました。私も彼について行きました。彼が買い物を終えて立ち上がったところで、私は再び彼に話しかけました。「私は比較的理性的な方と議論するのが好きなんです。少し説明すればすぐに理解していただけます。あなたと少しお話しして、ご意見を伺いたいんです。当時、李先生が説法と功の伝授をされた際は、省庁が自ら招待したのではありませんでしたか？　山東省の人々はこんなに素晴らしい佛法修煉を得て、健康になり、道徳的修養を高めることができました。私たち庶民は省庁に感謝するばかりで、感謝しきれないほどでした。なのに、なぜ江沢民が法輪功を中傷し迫害した途端、皆が手のひらを返したのでしょうか？　この政策はなぜこんなにも簡単に変わってしまうのでしょうか？　人民はどうやってこの政府を信じればいいのでしょうか？

　そして私は知っていますが、当時、李先生が説法と功の伝授をされたのは国が許可したことです。李先生は国が発行した功の伝授許可書、科学鑑定証明書を持っていましたし、中国気功協会や体育局の指導者も同行していました。また、各省や市の指導者からの招待状があって初めて、説法と功の伝授に行かれたのです」

　私は続けて言いました。「さらに重要なのは、法輪功の主旨が真・善・忍であるということです。真・善・忍は普遍的な価値であり、法輪功は修煉者の心を善に向けさせ、道徳を高めます。これはどの国にとっても、どの民族にとっても素晴らしいことなのに、なぜ政府によって邪教とされてしまうのでしょうか？　人に善を教え、病気を取り除き健康に導くことが、『邪』の範囲に含まれるというのでしょうか？　法輪功は真・善・忍を修煉し、広範な人民にとっても国家にとっても百利あって一害もないのに、なぜ共産党に許されず、根絶されなければ気が済まないのでしょうか？　しかも、『天安門焼身事件』を捏造して、人々を法輪大法に敵対させようとするなんて、これは人を害しているとしか言いようがありません！」

　「私たち修煉者は皆、師父が法の中で『自殺は有罪です』（『シドニー法会での説法』）と説かれていることを知っています。ですから、私たちは天安門焼身事件を信じていませんが、それは真相を知らない人々を毒しました。これらをあなたにお伝えするのは、他意はなく、あなたが真実を理解し、約束を破り、嘘で人民を騙すこの邪悪な党から脱退してほしいのです。この党はこれまでの運動で8千万人の中国人を死に至らしめました。それは西方から来た幽霊であり、邪悪な党組織から脱退して初めて、平安を保つことができます！　私はあなたに『×××』という仮名をつけます。党を脱退して平安を保ちましょう！」

　彼は黙ってずっと聞いており、何も言いませんでした。どうやら私の言葉をすべて黙認したようでした。私が彼に党からの脱退を促した時、彼は「分かりました」と言いました。私は彼に真相が書かれたお守りと真相資料を一部渡すと、快く受け取りました。

　彼が去っていく後ろ姿を見送りながら、私はある出来事を思い出しました。かつて、別の市場の道端で、老人が電動三輪車に座っていました。車には布の幌がかけられていましたが、その幌には小さな窓がありました。私がその小窓に近づくと、老人がいて、布の幌を開けました。私は前に進み出て「おじいさん、こんにちは！　あなたに幸福を届けに来ましたよ」と挨拶しました。彼は「法輪功を修煉している人かい？」と聞きました。私は「法輪功についてご存知ですか？」と言うと、彼は「聞いたことはある」と言って、私と話し始めました。彼は「私の祖父は古参の紅軍兵で、共産党の部隊と共に南征北戦しました。共産党が政権を樹立した後も、私の祖父は中央の指導者の1人でした。しかし、なぜか分かりませんが、彼が家に帰って来た時、家族全員に『私にはどうしようもできないが、私の子供たちは、誰も共産党のいかなる組織にも入ってはならない』と忠告したのです。だから私と父の世代は、誰一人として共産党のいかなる組織にも、少年先鋒隊も含めて、入ったことはありません」と言いました。私は「おそらく彼は何かを見たのでしょう。あるいは共産党の邪悪な本質を見抜いたのでしょうね。だからこそ、子供たちを共産党に入れさせないという決断を下したのだと思います。もし皆が入党していれば、皆さんは紅二代となり、もしかしたら出世して金持ちになっていたかもしれません。そんな大きな誘惑を前にして、そのような選択をするというのは、骨身を削るような痛みだったでしょう。もし全てを見抜いていなければ、彼はこんなにも大きな決断はしなかったはずです」と言いました。彼は「ええ、私たちは皆、喜んで農民として家にいましたよ」と言いました。

　私は彼に「マルクスをご存知ですか？　彼はユダヤ教の家庭で育ち、大学に入ってから、サタン崇拝者に誘惑され、サタン崇拝者になってしまったのです。サタンは悪魔だということを、多くの中国人は知りません。マルクスはサタンという悪魔に支配され、神を憎み、神の民を憎みました。『共産党宣言』の冒頭には、『一つの幽霊、共産主義という幽霊がヨーロッパをさまよっている』と書かれています。幽霊とは悪魔のことです。この悪魔は良いことを何もしていません。中国共産党は政権を奪取した後、度重なる粛清運動で8千万人以上の中国人を異常な死に追いやりました。そして今また、法輪佛法の修煉者を迫害し、『天安門焼身事件』という偽の事件をでっち上げて法輪功を中傷し、民衆が法輪功を憎むように扇動しています。これにより、世界中でどれほど多くの人々が、その嘘を信じたために、佛法を憎むという大罪を犯してしまったことでしょう。佛法を憎み、神に背くことは、天に逆らう大罪です！　運動が終わった時、無知のうちに罪を犯したこれらの人々は、泣くに泣けないでしょう。善悪の区別もつかず、正邪の区別もつけずに、佛法を修煉する人々を弾圧し殺害する、この罪をどう償うというのでしょう？　天はこの邪悪な党を滅ぼそうとしています。だからこそ私たちは人々にこの邪悪な党から脱退し、それによって邪悪から遠ざかるよう促しているのです。そうして初めて、神の加護を得て、災難から平安に逃れ、新紀元に入ることができるのです」と話し続けました。

　この間、70歳を過ぎた老人に会った時のことです。彼に「法輪大法は偉大な佛法です」と伝えると、彼はすぐに「私は神佛の存在を信じています。私は〇〇地区で兵役についていました」と言いました。私は「兵役経験がおありなら、党員ですか？」と尋ねると、彼は「夢の中で神様を見たのですが、目覚めたら消えていました。私は神佛の存在を信じているので、党にも団にも入っていません。皆は私を放蕩息子だとか、馬鹿だと言いますが、後悔はしていません」と答えました。私はさらに「子供の頃、少年先鋒隊に入ったことがありますか？」と尋ねると、彼は「あの頃は何も分からなかったので、少年先鋒隊には入っていました」と言いました。私が彼に「それなら、脱退手続きをしましょうか」と提案すると、彼は了承してくれました。

　現在、人々は目覚めており、すでに4億人以上が党・団・隊組織から脱退しています。忘れてはならないのは、法輪功が高徳の大法であり、100以上の国と地域に広まり、億単位の人々が修煉しているということです。

　終わりに

　先日、市場で出会った老人が、区の共産党書記であるXXXが逮捕され、某村の書記も法の網を逃れられなかったと教えてくれました。それを聞いた時、私は嬉しさを感じず、ただ憐れみました。彼らは無神論や進化論を吹き込まれ、党文化の教育の下で、世の中に天の法があることや、神の存在、善悪の報いを信じず、どんな悪事でも平気で働いていました。庶民の血と汗の金を貪り、それを自分の手腕や能力だと勘違いし、天の道理や良心を完全に失っていたのです。目先の利益のために、人々を救う佛法を迫害し、無知の中で途方もない罪業を積み重ねてしまいました。

　私は『共産主義の最終目的』に書かれているように、「天地を支配する巨大な手を差し伸べ、事態を好転させ、善人を最後の危難から救い出せるのは神だけだ」と信じています。慈悲深く偉大な私たちの師父だけが、危機を救い、宇宙を、人類を、天地の衆生を救済する力を持っているのです。

　そう考えると、感謝の涙がとめどなく流れ落ち、衆生を救済する責任がより一層重大だと感じました。