【明慧日本2025年6月23日】明慧ネット創設から27年目にあたる本年、その当時、中共（中国共産党）の元党首であった江沢民が全面的な法輪功迫害という政治運動を始め、その後の中共党首たちが江沢民の迫害政策を引き継いで27年目になる年である。この迫害は中共によって厳重に隠蔽されており、中共のいわゆる最高機密、極秘事項の一つである。そのため、現在も続いているこの中国本土で起きている迫害を明らかにすることは、非常に長期にわたり困難で危険な歴史的な行いとなっている。

　事実、多くの人がすでに知っているように、江沢民は1999年に「3カ月で法輪功を消滅させる」と叫んでいた。法輪功迫害を専門に担当する部門「610オフィス」は、江沢民の指示で法輪功迫害の政策を策定した。それは、「名誉では汚し、経済では破綻させ、肉体では消滅させる」というものだった。この政策のもと、中共は世界を驚かせた「天安門焼身自殺」の偽装事件を作り出し、何度も「100％の転向」をうたったキャンペーンを展開した。これらは、法輪功を直接迫害し残酷さを必然的にもたらした原因となっている。

　明慧ネットで2025年6月19日に公開された情報によると、法輪功に対する中共の迫害は26周年（27年目）を迎え、以下のデータが提示されている。この情報は、この迫害状況を高い視点で概括的に理解するため、1999年6月20日（明慧ネット設立日）から2025年6月19日までの間に「明慧ネット」で指定したキーワードを用いて検索し、一部データを収集したものである。

【キーワードとその検索結果一覧】

　1、嫌がらせ：85,802回

　2、解雇：18,399回

　3、罰金を強要/恐喝：59,329回

　4、給与・年金の停止：2,937回

　5、逮捕/拘束：104,531回

　6、連行：257,324回

　7、拘留：199,468回

　8、労働教養：121,077回

　9、拷問：56,467回

　10、暴行/虎椅（トラの椅子）/灌食/内容不明の薬物の投与：37,532回

　11、強姦：6,306回

　12、精神病院/中枢神経の損傷：11,932回

　13、死人ベッド/電気棒/鉄の椅子：33,851回

　14、つるし上げ/しゃがませる/拷問/内容不明の薬物使用：19,973回

　15、洗脳・「転向」：147,549回

　16、実刑判決：77,250回

　合計で、1,239,727回の事例が記録として挙げられている。

　【注記】

　注1）2002年以降に始まった「臓器摘出」の被害者数は、公的機関・司法・病院による隠ぺいや共謀により正確な数値を把握できていない。

　注2）以上の数字は主に被迫害者自身の証言および明慧ネットの中国大陸通信員による調査報道に基づいている。

　注3）迫害により死亡した者：明慧ネットで氏名、性別、所在地域などの個人情報が確認された人数は5231人。

　注4）死亡事例が明慧ネットで報道された地域の多い順に、多い地域トップ10は以下の通り：黒竜江省、遼寧省、河北省、吉林省、山東省、四川省、湖北省、河南省、湖南省、北京市。

26年間にわたる中国共産党による法輪功弾圧の概略図その1　

26年間（27年目）における中国共産党の法輪功弾圧の概略図その2

【迫害の実態と背景】
　中共（中国共産党）による法輪功弾圧はその手段の多様性において冷酷無比だ。たとえば、精神的・経済的な打撃、肉体的な虐待、強制改宗、さらには臓器収奪のケースまでが報告されている。しかし、現地でもネット検閲や情報封鎖が厳しく、多くの中国人はこの迫害の現実を目の当たりにすることができない。実際に生命や家族の安全を顧みずに、明慧ネットへ被害を報告する人々も非常に限られている。

　このような状況下で記録された明慧ネットのデータはわずかに「氷山の一角」にすぎない。それでもなお、これだけの犠牲者と残虐さが判明していることに驚愕せざるを得ない。この事実から、中共という組織の本質、人々への迫害、恨みや敵意、暴力の煽動、その根深い欺瞞が鮮烈に浮かび上がっている。

　中共は「邪党」であり、その行為は「天譴（天罰）」を免れることはできない。『真・善・忍』という理念さえ容認しない政権には終わりが訪れるのは時間の問題なのだ。

　臓器収奪の被害は法輪功学習者に限らず、一般市民や子供たちにまで拡大している。さらに法律の保護を求めなければならない人々や陳情者さえも敵として扱われている。このような道徳崩壊の行為は、古代から「城門の火、池魚に及ぶ（上に問題があれば下が被害を受ける）」という諺そのものである。

　【結び】

　「人の心が善を発すれば、天地もそれを知る」。このような残酷な迫害が世界中の良心ある人々から一致して非難されるべきは当然のことだ。私たち一人ひとりが善良の一念を抱き、言葉や行動でそれを示す事が望まれている。