　【明慧日本2025年6月26日】（明慧ネット山東特派員報道）山東省臨沂市の農村に住む82歳の魏久祥さんと85歳の張彦苗さん夫婦は昨年、沂南県裁判所により懲役4年の不当判決を受けた。現在、高齢者夫婦は山東省の刑務所に連行され、迫害を受けていることが判明した。魏さんは長年失明しており、生活も自立できない状態であるにもかかわらず、中共（中国共産党）の悪辣な者たちは残酷にも彼を刑務所に投獄した。

　魏さんと張さん夫婦は、蒙陰県垛庄鎮碼泉村（石馬庄村）に住んでいる。彼らは心身が健康になる気功・法輪功（ファールンゴン）の修煉を続けたとして、度重なる中共の悪辣な者たちによる嫌がらせ、連行、拘束を経験してきた。以下は、明慧ネットが公開した魏さん夫婦が中共による迫害を受けた事実の一部である。

　2000年冬、魏さんら法輪功学習者は蒙陰県の「610」洗脳班に連行された。2001年1月4日、垛庄鎮派出所の所長・杜仲泰はゴム棒を使って13人の法輪功学習者を毒打し、1人当たり20回以上頭や顔を殴打した。ある学習者は鼻の骨を折られ、別の学習者は顔が血だらけになった。杜仲泰は「修煉するな、思い知らせるぞ」と叫んだ。1月5日、当時60代だった魏さんは、垛庄鎮派出所の指導員・張士民にゴム棒で60回以上殴打され、地面に倒れ込んだ。

　2016年3月5日、張彦苗さんと別の法輪功学習者・張学鳳さんが隣の崖頭挡村で村人に法輪功迫害の真実を伝えていたところ、崖頭挡村の党支部書記・張方成による悪意ある告発を受け、垛庄派出所の警官に連行され、家宅捜索を受けた。張彦苗さんの夫・魏さんも派出所に連行された。3人の高齢者は警官に協力せず、法輪功が迫害されている真実を伝え、善意の説得を行った。夜11時過ぎ、派出所の警官は3人を家に送り返した。

　2018年9月28日午前11時頃、垛庄鎮派出所の王姓所長が3人の警官を率いて魏久祥さんの自宅に押し入り、何の証明書も提示せずに全室を不法に捜索し、創始者の写真、録音再生機器、法輪功の書籍などを押収した。警官は魏久祥さんを派出所に連行して尋問し、その後拘留所に連行したが、拘留所は高齢を理由に受け入れを拒否したため、魏さんはその日の午後に帰宅した。

　2022年8月26日午前、垛庄鎮の10人の法輪功学習者が魏さんの自宅で法輪功の書籍を読んでいたところ、午前10時頃、垛庄鎮派出所の一団が魏久祥さんの自宅に押し入り、家宅捜索を行い、法輪功の書籍を収奪した。学習者たちは派出所に連行され、不法な尋問や録画などをされた。さらに、警官は学習者たちの自宅を1軒ずつ捜索した。夜になってようやく学習者たちは帰宅を許された。この時、魏さんはすでに数年間失明しており、これまで「610弁公室」や派出所などの人員による嫌がらせと迫害を受け続けてきた。

　2024年、80代の2人の高齢者はそれぞれ沂南県裁判所により懲役4年の判決を受けたが、当時は拘禁されなかった。

　2025年5月26日、張さんは自宅で垛庄鎮派出所の警官に連行された。生活が自立できない魏さんも数日前に警官に連行されていた。