文／中国東北の大法弟子

　【明慧日本2025年6月27日】この数日、法を学び煉功する中で新たな内涵を感じ取り、自分の不足にも気づきました。

　今年の新学期から大学2年になるはずでしたが、学校は私が大法を修煉していることと知って、私を退学にしました。帰宅してからは、夜、一晩中眠れず、何度も寝返りを打ち、夜深く静まりかえったときには涙があふれ、心の中で「なぜ人生はこんなにも苦しいのか」と思っていました。すっかり落ち込み、旧勢力の迫害の中に陥り、正念が足りていませんでした。今では毎日しっかりと法を学び、窓口業務の仕事にも就き、少しずつ安定してきました。それでも、悲しみが心から湧き上がることがよくあります。

　数日前、煉功しているときに、ふと「嫉妬心」があることに気づきました。私の不機嫌の多くはそこから来ていたのです。他人の生活をうらやましく思い、自分の人生がつらく、苦しく、不公平に感じる──それはまさに「嫉妬心」ではないでしょうか？　退学させられた後、明慧ネットを通じて、同じ学校・同じ学年の同修と知り合いました。彼は私の状況を聞き、私が毎日落ち込んでいるのを見て、いつも励ましの言葉をかけてくれました。法理をもとに交流し、また常人の方法も用いて私を元気づけようとしてくれました。「師父は見守っておられるし、多くの同修が君を気にかけている。心を穏やかに保とう」と言ってくれました。私は今、毎日苦労して働いていますが、彼は図書館で勉強し、疲れたら寮に戻って休めるし、本を写したり、暗唱したり、湖畔で読書したりと、のびのびとした生活を送っています。その姿を見て、私はさらに不機嫌になり、彼と話す気も失せ、「人生の苦しみを知らずに、ぬくぬくとした生活のどこが修煉なのか？」と心の中で思っていました。しかし、よくよく考えてみると、それは「嫉妬心」だったのです。それはまるで導火線のように、私の中の壁を一気に打ち壊すような気づきでした。思い返せば、多くの細かい場面が蘇り、自分の不機嫌の根本が嫉妬だったことに気づきました。この「嫉妬心」は、非常に隠れていて根深く、何年も私の心の中に潜んでいました。目立たないけれども、決して弱くはなかったのです。あの「つらいと感じる心」の根源はまさにこの「嫉妬心」でした。よく考えれば、他人の良い生活はその人自身の福報（福徳）であり、私が求めて得られるようなものではありません。

　他の同修との交流を通じて、私はさらに、「人を見下す心」もまた、ある種の変異した嫉妬心であると悟りました。それはまるで「手に入らないブドウを、酸っぱいからいらないと言い訳する」ようなものです。正確には少し違いますが、ときにそのブドウは酸っぱくなくて、甘くもない──そんな感じです。

　二つの例を挙げます。

　あるとき、職場の同修と交流していたときのことです。私はこう言いました。「私の家は職場から遠くて、バスに乗って8時半までに職場まで行かなければならないので、毎日6時40分には家を出ないといけません。東北の冬はその時間まだ暗いんです」。すると同修はすぐにこう言いました。「私の家も近くないよ。私は6時10分に正念を発したらすぐ出発して、6時40分には職場に着いてるよ」（彼は車通勤です）。この言葉の中に、彼が自分の方が私より優れていると思っているような感じがあり、さらには私が遅く出勤して楽をしていることに対する妬みさえあるように感じました。

　もう一つの例ですが、あるとき同修とメールボックスで交流していたときのことです。夜の11時40分頃になって、彼が「もう遅いから寝るよ」と言いました。私は少し腹が立ちました。「正念を発する前に寝るなんて！」と。しかし、よく考えてみると、それは法や全体のこと、あるいは同修の精進を思ってのことではなく、ただ彼に対する嫉妬心だったのです。「どうして彼だけがそんなに楽をしてるの？　朝は7〜8時に起きて、私より遅いし、夜は私より早く寝るし、不公平だ！」と、心の中で不満を抱いていたのです。

　これって全部、嫉妬心ですよね？　例を挙げたのは、同修の修煉を評価するためではなく、自分の中の嫉妬心を指摘するためです。

　師父はこうおっしゃっています：「常人の中では、働かなければ得られず、多く働けば多く得、少なく働けば少なく得るとなっています。多く働けば多くもらうのは当たり前のことです」（『轉法輪』）。私は現状に満足し、法の要求に従って実修すべきなのです。つらくなるたびに、「私は宇宙で最も尊い生命であり、未来には最高の成就が待っている。今、手放せないものなんてあるだろうか？　少し苦しんだってかまわない。すべては乗り越えられる」と思うようにしています。ある日、同修が書いた文章を読んだのですが、その人は漸悟状態で修煉を続けていて、「修煉して二十年、人間界のすべてが煙のように虚しく見える」と語っていました。それを読んで私はハッとし、心が一瞬で静まりました。

　私はさらに、自分の色欲心がとても強いことにも気づきました。きれいな人を見ると、つい何度も見てしまい、見た目で人を判断してしまうのです。

　窓口に来た人に対しても、顔を見て「この人はどんな人だろう」と面相を見て判断したり、見た目が良い同僚とは話をたくさんしたくなり、見た目が良くない人や太っている人は避けがちです。自分の好みに合う“きれい”だと感じる人と話すと、ドキドキして悪い考えが浮かぶことさえあります。こうした考えは潜在的で、自分でも気づかないことがあります。

　ある朝、私はバスの中でうとうとしていました。私は毎日睡眠時間が短いので、通勤時間に少しでも眠るようにしています。すると、隣に立っていた女性が動画（おそらく抖音＝TikTok）を大音量で再生していて、私の眠りを妨げました。イヤホンをせず、音がかなり大きくて、内容も刺激的な常人の世界のものばかりでした。私はとても腹が立ち、彼女を一瞥しました。彼女は、私の体に足が触れてしまったのかと思い、少し体を引いたのですが、スマホのスピーカーがちょうど私の耳に向いてしまい、さらにうるさくなりました。そのとき私は内に向けて探しました。「なぜ私はこんな音を聞かされているのか？　私のどんな心がこれを引き寄せたのか？」──そう考えたとき、やはり「色欲心」だと感じました。この心は、名利への執着や、異性の前で自分をよく見せたいという気持ちなど、さまざまな執着を引き起こします。「煉功の時にあれこれと妨害が現われてきた場合、まず自分自身から原因を探し、まだ何か捨てなければならないものがあるのではないかと考えるべきです」（『轉法輪』）。私は師父に心の中で「これは私ではありません。私はこんなものいりません」と語りかけました。そして、悪い考えが湧いたときは「滅」と念じました。

　夜、両腕を横に抱える煉功（第二式の功法）をしたとき、肩や首のあたりの業力が外に出ている感じがしました。煉功が終わると体がとても軽くなり、夜も眠くなく、午後に業務中に肩や首が痛かったのもすっかり良くなっていました。

　心を清めて実修するために、私は一人暮らしを始めました。引っ越したばかりの頃は、排水口から嫌な臭いがして、お風呂に入らないときはビニール袋で排水口をふさがなければなりませんでした。部屋にはゴキブリもいました。師父に果物をお供えし、線香をあげるとき、師父の表情がとても厳しく感じられました。私は自分が色欲心が強く、心の中で常に後ろめたく、迫害を恐れていることを自覚していました。この色欲心を本気で修めようともせず、色欲が湧いても排斥することなく、むしろ自ら進んで思い描いてしまうことさえありました。煉功も続けられず、いつも頭がぼんやりしていて元気がありませんでした。しかし、師父の慈悲なる示しによって、同修の言葉や夢の中での啓示、身体の反応、読んだ交流文章などを通して、すべてが私の色欲心を的確に指摘してくれていました。私はようやく目が覚めました。正念を発して色魔を清め、色魔を徹底的に取り除こうと決心しました。今では悪い念頭が出てきたら、心の中で正念を発してすぐに滅してしまいます。心が後ろめたくなくなり、堂々とした気持ちで、再び法を実証することにも恐れずに立ち向かえるようになりました。

　ある日、ふと思いました。「私たちのやるべきことは三つだけなのに、なぜできないのか？」と。それからは毎日、整った時間にしっかりと正念を発するようにしました。できるだけ鐘の音に合わせて行うようにしています。夜6時、まだバスの中で眠っていることもあるので、イヤホンでアラームを設定し、音が鳴ったらすぐに目を覚まして発正念します。

　今朝も、バスで寝過ごしそうになりましたが、目を開けた瞬間、ちょうど停留所に到着するところでした。私はすぐに立ち上がって降りました。師父が見守ってくださっているのです。師父が私を起こしてくださらなければ、乗り過ごしていたかもしれません。

　今では、排水口をふさぐ必要もなくなり、部屋にはまったく嫌な臭いがしません。あるのは、毎日師父に線香をあげるときのほのかで清らかな香りだけです。ゴキブリの姿も見なくなりました。睡眠時間が少なくても、日中に眠くなることはなく、頭もすっきりしています。毎日、師父の写真の前を通るとき、師父が私に微笑んでくださっているように感じられます──本当にありがたいことです。

　師父はおっしゃいました。「忍とは心性を高める鍵です。怒り恨むこと、不平、涙をたたえて忍ぶことは常人が世間体に執着する忍です。まったく怒り恨むことがなく、不平に思わないことこそ修煉者の忍なのです」（『精進要旨』「忍とは何か」）

　修煉とはこのようなものです。すべてのことにおいて内に向けて探すことが必要です。そして最後に近づくにつれて、要求はより高くなり、道はますます細くなっていきます。それは真っ直ぐな一本の道であり、わずかな執着心さえも、足を引っ張る障害となり得ます。普段、誰かの言葉に不快感を覚えたときは、「なぜ自分は不快に感じたのか？」と悟る必要があります。本当に自分が理不尽に思っているのなら、もっと忍耐し、人を包み込むようにならなければなりません。

　これは、私のささやかな体験ですが、同修の皆さんと交流させていただきます。