　【明慧日本2025年6月29日】（山東省＝明慧記者）山東省臨沂市の法輪功学習者・季中勝さん（以下、学習者）は、5月12日に警官に不当に連行され、現在臨沂市留置場に拘禁されている。

　季さんは、同市蘭山区人力資源・社会保障局の元主任で、現在は退職している。かつて潜水艦部隊に16年間勤務し、厳しい労働環境の中で、白血球減少症、胃病、関節炎、ヘモグロビン低下などの病気を患い、四肢に力がなく、気候の変化に弱く風邪を引きやすく、雨の日には関節が痛み夜も眠れず、頻繁に下痢をするため、しばしば入院して点滴を受け、薬に頼っていた。

　1996年4月、季さんは法輪功を学んでから全ての病気が奇跡的に治癒した。それ以来、一度も病院に行くことも薬を飲むこともなくなり、体は非常に健康になった。当時、臨沂市内に住んでいたが、祝日や休みのたびに実家に帰り、必要なものを買ってあげたり、食事を作ったりして母親の世話をしていた。

　1999年7月、中国共産党（以下、中共）による法輪功への迫害が始まって以来、季さんは真・善・忍の信念を堅持したとして、嫌がらせや家宅捜索、拘禁、拷問による虐待などの迫害を受けてきた。また、家があっても帰れず、放浪生活を余儀なくされたこともある。

　以下は、季さんが中共関係者から受けた迫害事実の一部である。

　1999年7月、季さんは法輪大法の正義を訴えるために北京で陳情したが、帰宅後、勤務先で数日間身柄を拘束された。帰宅後も、自宅の階段口に監視役が配置されていた。

　2002年5月21日、臨沂市蘭山区「610弁公室」は季さんの勤務先の上司・馮宝運、賈風華および季さんの妻である龐宗芹（彼らは当局の嘘に騙されて悪事を助長し、被害者でもある）に指示し、陰謀を企てて季さんを洗脳班に誘い込み、洗脳迫害を加えようとした。途中で季さんは逃げ出し、2年間家を離れざるを得なかった。この間、母親は長い間息子の消息を知らされず、恐怖と心配で泣き暮らしていた。

　2004年5月、季さんは蘭山区小城後村で法輪功の資料を配布していた際、政府の虚言を信じた人に通報されたため、警官に連行されて臨沂市留置場に拘束された期間、季さんは両足を鎖で繋がれた後、両手で片足を抱きかかえさせるように手錠をかけ、いわゆる「龍抱柱」という拷問を受けた。これにより、立つことも座ることも、まっすぐに歩くこともできず、常に腰を曲げた状態を強いられ、睡眠中も足を伸ばすことができず、食事や排泄も困難になった。

拷問のイメージ図：「龍抱柱」

　季さんは留置場に18日間拘束された後、臨沂市洗脳班に連行され、約2カ月間迫害を受け続けた。洗脳班の人員・蘇偉と陳軍は「転向」を強要するために、法輪功を中傷する偽の情報を見せたり、長期間睡眠を剥奪し、小さな腰掛けに座らせたりした。また、季さんの顔に水に混ぜたカラシ油を噴きつけ、入浴を禁止していた。季さんは法輪功をやめなかったとして、殴られ蹴られた結果、視力の低下、歯のぐらつき、出血、抜け落ち、白髪になるなどの深刻な被害を受けた。

拷問の再現：長時間小さな腰掛けに座らせる

　2006年5月、蘭山区沂州路派出所の警官らは再び季さんを臨沂市洗脳班に連行し、防犯網と監視カメラが設置された部屋に閉じ込め、窓も密封した状態下で季さんを1カ月間監禁した。

拷問のイメージ図：頭を壁にぶつけ、殴打する

　2010年10月、蘭山区610弁公室の主任らは、季さんの自宅の扉を騙して開けさせ、無断で室内に入り、捜索を行った。

　2011年4月29日、蘭山区610弁公室の主任・韓某とメンバーの許杰は、北園路派出所の警官らと共謀し、季さんを章丘労働教養所内にある洗脳班に連行し、50日間迫害した。

　2014年5月12日夜10時過ぎ、蘭山区610弁公室の人員らは、季さんの家に押し入り家宅捜査を行った。季さんの母親の部屋も捜索し、母親（92歳）にショックを与えた。

　2015年7月23日午前9時30分、蘭山区610弁公室の主任・韓某とメンバーの夏某、および季さんの勤務先の幹部らは、季さんの家に押し入り、嫌がらせを行った。

　2025年5月12日、季さんは蘭山区国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）の警官に連行され、今なお臨沂市河東留置場に拘禁されている。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）