文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年6月29日】2005年の春から夏にかけて、自宅の郵便受けに小さなCDが入っていることに気づきました。中には、ネット封鎖を突破するソフト「自由門」が入っていました。それを使って念願だった明慧ネットにアクセスできると思うと、とても嬉しく、心から感謝したのを覚えています。きっと、法輪大法の素晴らしさや迫害の実態を伝えるために活動している同修が配ってくれたものに違いありません。

　それ以来、この20年間、パソコンとネット環境さえあれば、明慧ネットへのアクセスを欠かしたことはありません。特に、ホームページ上部にある師父のお写真を見ると、心が落ち着き、不安が消えていきます。世界中の法輪大法の修煉者の体験が集まる明慧ネットは、私にとって同修との大切な交流の場です。ここ数年は仕事や生活の都合で他都市に移り、一人で修煉を続けていますが、明慧ネットへのアクセスは今や日課となりました。明慧ネットが常にそばにあったからこそ、私は法を正す大きな流れをより理解し、そこにしっかりとついていくことができたのです。

　1999年の設立から26年になります。明慧ネットと歩んだ日々は、振り返り記録し、そして共有する価値のあるものだと感じています。

　一、　明慧ネットとの出会い

　1999年7月20日以降、中国共産党（以下、中共）はあらゆるメディアを使って法輪大法を中傷し、激しい迫害を始めました。突然の弾圧に、多くの学習者が戸惑いながらも、法輪大法の素晴らしさを実感し、交流の機会を求めて励まし合っていました。

　迫害が始まって間もなく、私はある同修から1枚の印刷されたウェブ記事をもらいました。内容は覚えていませんが、下部に「明慧ネット」のURLが記載されていて、初めてその存在を知り、とても嬉しく感じました。当時は、法輪大法に関する正しい情報はほとんど入手できず、あっても真偽が定かでないものばかりでした。

　私は職場の同僚に頼み、オフィスのパソコンでそのURLを開いてもらおうとしました。しかし画面には何も表示されず、同僚は「このページは開けない」と言いました。当時はインターネットが普及しておらず、ネットの知識も乏しく、ファイアウォールの存在なども知らなかったため、それ以上深く追求できませんでした。その後しばらくは、同修たちから師父の新しい説法や真相資料、『明慧週刊』などを受け取っていました。

　二、　明慧ネットが導いてくれた法を正す歩み

2005年、ネット封鎖を突破するソフトを手に入れたころには、「三退」の流れがすでに始まっていました。私はその勢いに乗って、身近な同僚や知人に真相を伝え、いくつかの三退を手助けすることができました。しかし反発されたり、否定されたりすることも多く、どう対応すればよいのか分からず、行き詰まりを感じていました。

　そこで、自分が直面していた問題について、短文を明慧ネットに投稿してみました。すると驚いたことに、すぐに掲載され、その後、他の同修からの助言や応答の記事が次々と紹介されたのです。特に印象に残っているのは、北京の同修が書いた記事です。博士号を持つ同級生や知識人などにどのように真相を伝え、三退を勧めたか、具体的かつ丁寧に記されており、事前に発正念を行うことの重要性も書かれていました。

　この記事は、私にとって大きな気づきと励ましとなり、実践でも非常に役立ちました。こうして、私は明慧ネットを通じてリアルタイムに同修たちの無私の助けを受け、多くを学ぶことができたのです。明慧ネットは世界中の同修をつなぎ、一つの強固な全体を形成してくれています。

　明慧ネットにアクセスできるようになってからは、真相を伝えるための資料が一気に充実しました。状況や相手に合わせて、最適な内容を選び、活用することができました。当初は自分のパソコンがなく、職場のものを借りていましたが、後に自宅にネット環境とパソコン、プリンターを整え、必要な資料をすぐにダウンロード・印刷して活用できるようになりました。

　三、　各地の同修の体験交流を読み続けて

　1999年7月20日以降、私は長い間、旧勢力による経済的な迫害と妨害に苦しみ、それをなかなか克服できずにいました。信念も弱まり、抜け出せない無力感にとらわれていました。それでも私は明慧ネットで、同じような状況を経験した各地の同修の体験交流文を読み続けました。

　すると次第に自分の中に変化が現れ、多く学法することで正念が強まり、内に向けて自分の不足や執着を見つけては取り除くようになりました。また、発正念の頻度も増やし、旧勢力による経済的迫害をはっきりと否定し、結果に執着せず、自分のやるべきことに集中するように心がけました。

　ある日、仕事帰りに歩いていると、突然、法の中で向上して後の軽やかで素晴らしい感覚を味わいました。体が信じられないほど軽く、自由で心地よい感覚に包まれました。おそらく法がその次元で生命に求める基準に達したのだと思います。常人社会の経済的な妨害も、もう私の心を動かすことはできず、それらがとても遠くに感じられました。その後まもなく、現実では到底解決不可能に思えた経済的な難題が、あっという間に解決されました。

　修煉は本当に奥深く、不思議なものです。中国の厳しい環境の中で孤立していると感じる時も、明慧ネットを通じたタイムリーな交流が、難関を乗り越える大きな力になってくれました。

　四、　「比べて学び、比べて修す」交流の場

　修煉者は、少しでも学法を怠ると妨害を受けやすくなり、怠けてしまいがちです。だからこそ、中国の学習者にとって、明慧ネットのように安全で、世界中の同修と「比べて学び、比べて修す」ことができる環境は、非常に大切です。これは、集団での学法のように、皆が体験を語り合い、互いに参考にし、励まし合う貴重な場となっているからです。

　かつて、私は法を暗唱しようとして挫折したことがありました。そんな時、明慧ネットで、東南アジアのある同修が法の暗唱体験を紹介している記事を読みました。その同修は中国語を母語とせず、それでも一文ずつ着実に暗唱し、最後までやり遂げていたのです。私はそれを読んで、「中国語が母語の自分が、なぜできないのか」と恥ずかしくなり、その同修にならって、一文から始めることにしました。すると、雪玉を転がすように少しずつ暗唱できる文が増えていきました。地下鉄の中でも、歩きながらでも、家事の合間にも法を暗唱し、着実に積み重ねていきました。気が緩みそうになるたびに、あの同修の粘り強さを思い出して、自分を奮い立たせました。

　もちろん、私もまだまだ修煉が足りず、近年も怠けや干渉に悩まされることがあります。しかし私は、「明慧ネットという世界中の大法弟子が交流できる貴重な場から離れず、修煉を始めた頃の初心を忘れず、これからも努力し続けよう」と心に決めています。

　五、　明慧ネットが修煉の足りない部分を気づかせてくれる

　多くの同修の体験交流を読むうちに、私も少しずつ文章を書いて明慧ネットに投稿するようになりました。投稿数は多くありませんが、これからも続けていきたいと思っています。自分の文章が掲載されると、元の原稿と見比べて、明慧編集部がどのように修正を加えてくださったのかを確認します。その中で、たった一文字の違いが、読み手に与える印象を大きく変えることがあると気づかされます。実際にはそれは「一文字の違い」ではなく、「心性の次元の違い」なのだと深く理解しました。

　たとえば、法輪大法デーに寄せた師父への感謝の詩を投稿した際、編集の方が詩中の言葉の位置を少し入れ替えてありました。すると、詩の趣旨と深みが一気に増し、何度読み返しても心から納得のいくものになっていました。編集同修の謙虚さ、誠実さ、そして要点を的確に捉える力に、私は深く感動しました。このようなやりとりを通じて、文章を書くという行為自体が、自分の修煉の中で足りない部分を見つけ出し、より真剣に向き合う助けとなっていると実感しています。

　毎年、明慧ネットが開催する「5.13 世界法輪大法デー」の投稿募集や、中国本土における修煉体験発表への投稿は、私にとってますます重要な機会となっています。これは、全体として法を正す流れに溶け込み、一人ひとりが参加すべき大切な活動であり、自らの修煉を振り返る絶好のチャンスです。投稿準備を通して、心が浄化され、心性が高まっていくのを感じています。

　後記

　この文章の題名は、かなり前から心に浮かんでおり、構想も練っていたのですが、なかなか書き始めることができませんでした。自分の怠け心を克服しきれていなかったこともありますが、それ以上に、書かせまいとする何かの妨げが働いていたようにも感じます。今回こうして書き上げられたこと自体が、私にとって一つの突破でした。いま書こうとしてもまだ筆が進まない同修に、この体験を共有したいと思います。明慧ネットという貴重な修煉交流の場を大切にし、互いに励まし合いながら、これからも修煉の道を共に歩んでいきましょう。