文／中国の大法弟子　　

　【明慧日本2025年6月29日】私は長年修煉している大法弟子です。以前の私は、自分はとても精進していると思っていました。人間として生まれたことは容易ではないことで、大法を得ることはなおさら貴重だと感じていました。毎日、時間さえあれば、学法・煉功・発正念・真相伝えという三つのことを欠かさず行っていました。毎日が忙しく、いつも時間が足りないと感じて、気を緩めることができませんでした。きちんと修煉できずに、万古に一度の機会を逃してしまうのが怖かったのです。

　師父の新しい経文「肝心な時に人の心を見極めている」が発表されてから、私は繰り返し学び、何度も暗唱する中で、自分の修煉上の不足を実感し、修煉の目的が不純であったことに気づきました。私はずっと旧勢力に振り回され、古い法理の中をさまよい、自分のために修煉していたのです。

　今は、修煉者と衆生の関係をどう捉えるべきかが分かってきました。以前、真相を伝えるときは心の状態が良かったのですが、家に帰るとまるで別人のようになり、心の状態がまったく違っていました。周りの人が自分を悪く扱っていると感じたり、家族への不満や恨みが心にあふれ、寛容や慈悲の心を持つことなど到底できていませんでした。善意や思いやりに欠け、自分が修煉者であることをすっかり忘れていたのです。

　怨みの心がたびたび私を妨げ、学法に心が入らない状態が続いていました。しかし、今では、「自分を向上させなければならない」と気づきました。情に引きずられ、執着してはいけません。私はそれを解体し、手放し、正念を発して取り除く決意をしました。師父は、私の心が向上したのを見て、これらの悪い物質を取り除いてくださいました。今では、自分の空間場がとても清らかになったように感じています。

　常人は大法の本を読んでいないので、大法とは何かを知りませが、私たちのふるまいや日常の言動を通して、大法について感じとることができると思います。ですから、私たちが普段から言動に気をつけなければ、彼らが大法に対して持つ印象に影響を与えてしまうのです。

　職場や家庭は、私たちにとって最も大切な修煉の場です。私は時々、思うようにいかないことに直面したとき、自分にこのように問いかけます。「もし新しい宇宙の佛がこの状況にいたら、どう対処するだろうか？」と。彼らはきっと、慈悲と智慧、そして寛容な心で、自分の世界の衆生を導いているはずです。だから私たちも、もっと善意や寛容、慈悲を持って、人や物事に向き合うべきだと思います。特に、身近な人々に対しては、あらゆる場面で相手の立場になって考えるようにし、不公平に感じることがあっても、笑って水に流せるようになりたいと思います。

　最近、ある出来事がありました。私は食堂で調理の仕事をしていて、一緒に調理をする同僚はほかに二人いました。ある日、出勤してすぐに同僚の一人が「昨日の午前、電動バイクで転んでしまってね。腰が痛いから、今日は仕事できない。あなたたち二人でお願い」と言いました。私たちは「大丈夫？　ゆっくり休んで、仕事は任せて。ひどいようなら、数日家で療養してもいい」と答えました。彼女は「そこまではない」と言いました。

　ところがその10分後、彼女は私に「昨日の午後2時に山登りに行ったの」と言って、登山中の動画を見せてきました。動画の中では歌って踊って、とても元気そうです。私は心の中で「午前中に転んだと言ってたのに、午後には山登り？　今日は腰が痛くて仕事できないって言ってたじゃない…」と思いました。思わず何か言いかけようとしたとき、ハッと気づきました。「これは多く働きたくない、損をしたくないという心ではないのか？　でもこれは、私の心性を高めるための機会なのでは？」と思いました。修煉者として、彼女に感謝しなければならないと思いました。

　実は、日々の暮らしの中で起きるどんな小さな出来事も、それが良いことでも悪いことでも、うれしくても腹立たしくても、心の持ち方次第で、すべてが修煉のチャンスになるのです。

　今のこの時間は、師父が私たちに与えてくださったものです。新しい宇宙の基準に達し、衆生を救うための時間です。決して、常人のようにのんびりと生きるための時間ではありません。以上は、私の個人的な理解です。

　改めて、師父の慈悲深いご加持に感謝します。そして、私を助けてくださった同修の皆さんにも、心より感謝いたします。