　【明慧日本2025年7月1日】（遼寧省＝明慧記者）遼寧省本渓市に在住の徐春学さん（75歳）は、法輪功迫害の実態を広めたとして、2024年5月に警官に連行され、今年4月25日に裁判所により懲役3年6カ月の判決を言い渡された。徐さんが中国共産党（以下、中共）の裁判所から不当な判決を受けたのは、今回で2度目となる。

　徐さんは朝鮮族で、本渓県清河城鎮孟家村の出身。法輪功を学ぶ前は、喫煙や飲酒の習慣があり、気性も荒く、健康状態も良くなかったが、法輪功を学んでからは、喫煙と飲酒をやめることができ、健康を取り戻した。性格も素朴で優しく穏やかになった。

　中共が、1999年に法輪功への迫害を開始して以来、徐さんは法輪功を学び続けたとして、繰り返し拘留・労働教養・判決などの迫害を受けてきた。

　2015年11月19日、清河城鎮派出所の所長・楊天帥ら4人が、徐さんの家に押し入り、留守中にもかかわらず家宅捜索を行った。同年12月3日、徐さんが押収された品物を返してもらうため派出所を訪れた際、警官に拘束され、本渓県拘留所に10日間拘留された。

　2016年12月4日、徐さんと数人の学習者が西馬虹村で村民に法輪功迫害の実態を伝え、卓上カレンダーを配っていたところ、中共による法輪功への誹謗中傷を信じている人に通報され、偏嶺鎮派出所の警官により連行された。

　直後、偏嶺鎮派出所の警官は、本渓県の警官および地元派出所の所長・楊天帥と共に、徐さんの自宅に行き、家宅捜索を行った。その際、家族が警官の行為を止めようとしたところ、2人の警官によって地面に突き飛ばされた。徐さんは小市荒山拘置所に拘束され、2017年、本渓県裁判所により懲役3年の判決を言い渡された。2019年11月、徐さんは3年の冤罪を終えて帰宅した。

　2024年5月12日の夜、徐さんは道端の電柱に迫害の実態を暴露するステッカーを貼っていたところ、村民・張玉武に通報された。そして清河城鎮派出所の警官らは徐さんの自宅を捜索し、法輪功の書籍、棚に貼ってあったポスターなどの私有物を押収した。徐さんは5月22日に本渓県公安局によって刑事拘留され、5月29日には「保証人を立てて尋問を待つ」という条件付きで保釈された。

　保釈期間中、徐さんは公安・検察の関係者による度重なる脅迫を受け、心臓に深刻な異常が発生し、病院に搬送された。明山区検察庁の検察官・張健らは病室に入り、家族に対して「徐春学は高齢で体調も悪いし、罪を認めてお金を払えば、何の問題もない」と説得した。家族はこれを信じ、やむを得ず妥協した。

　2025年4月10日、本渓市明山区裁判所の裁判長・李攻科、陪審員・張詣釩、白春艶、書記官・張軼男、および検察官・張健らは、徐さんの自宅に行き、裁判を行った。そして15日後、徐さんは懲役3年6カ月と罰金1万元（約20万円）を言い渡された。

　このとき初めて、家族は騙されていたことに気付いた。家族は非常に憤慨し、すでに控訴しているという。

（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）