文／四川省の大法弟子

　【明慧日本2025年7月1日】修煉者は、善を修めなければならず、善を修めることによってのみ、次第に慈悲心を修めることができます。「善とは何か？」と問われると、他人と争わないことが善だと思い込んでいる人が多いのですが、これは常人が理解した善です。「善とは何か？　善をどのように修めるか」を知らなければ、修煉について語ることはできません。多くの場合、私たち修煉者は法を学ぶ時、衆生に慈悲の心で対処すべきだとわかっているので、真相を伝え、同修と交流する時、私たちは善について語るだけで、実際は多くの慈悲を生み出していません。特に日常の仕事や生活の中では、私たちは修煉者は善を軽視したり忘れたりしています。

　具体的な現れとしては、衆生に対して本当の愛や思いやりがなく、周囲の人に対して好き嫌いがあり、周囲の物事に分別の心があり、やりたいこと、やりたくないことがまだ多く、対人関係での喜怒哀楽があります。自分がよいと思っている人なら、思いやりがありますが、自分の観念に合わない人には、人心が湧き上がります。特に家庭では、配偶者、子供、両親、兄弟、姉妹などに対して、「身内だからどう対処してもいい」と情を持って接しがちで、彼らを来世、大法による救い済度を待つ衆生の一員とみないのです。これでは、本当に彼らを愛しているとは言い難いのです。

　真の愛は慈悲であり、誰に対しても善の心を持っていることです。そのためには、大法弟子たちは、心に憎しみも情もなく、美醜もなく、嬉しいも嬉しくないもなく、貴賤の区別もなく、生命の大小の区別もなく、心に敵を持たず、常に相手の立場に立って考えるのです。たとえそれが小さな草であっても、私たちが勝手にそれを折ったりすると、痛みを感じるでしょう。というのは、草も生命です！　人は要らないものを簡単に捨てますが、それも生命ではないでしょうか？　どうして私たちは勝手に生命を捨てるのでしょうか？　すべてのものには生命があり、生きていくために存在しているのですから、収穫して食べなければなりません。

　私は法を学ぶことを通じて、「この人情を断ち切らない場合、あるいはそれに執着している場合、あるいは察しない場合、私たちは根本的に修煉することができない」と気づきました。しかし、私たちは常人の中で修煉し、常人の仕事と生活環境を持っているので、完全にこの人情がなくなれば、常人の中にいられません。ですから、常に完全に取り除かれるまで人情を重く見ないと自分に言い聞かせなければなりません。人や物事を計るときは、常人の基準で計るのではなく、法で計るべきです。人間の情が重すぎると、物事がうまくいかなかったり、魔難にあったりすると思います！

　私の記憶で、1996年に大法を修め始めた地元の修煉者がいます。彼は三つのことを行っていましたが、2024年に再び迫害され、当局の悪人は彼の配偶者と子供（役人）を利用して、彼に「修煉を放棄しなければ子供たちの仕事に影響する」と脅し、彼の家族も彼を脅したので、おそらく彼は情的な魔難に耐えられず、持っている大法の書籍や大法の資料を渡したのです。これはまさに悪人の手口ですが、彼と家族は邪悪に従い、邪悪がやりたいことをやったのです。しかし、彼と家族が悔い改めなければ、その結末は恐ろしいものになると想像できます！　大法弟子が円満成就に達することが、家族に対する慈悲であり、本当に家族を救うことができ、家族が明るい未来を手に入れることができるのです。

　同様に、世の中の他の人々は、もし邪悪に利用され大法や大法修煉者に対して罪を犯したとしても、私たちは彼らを憎むことはできません！　実際、彼らは騙されており、可哀想なのです。彼らの生来の本性はこのようなことを望んでおらず、彼らは大法のためにここにいるのです。ですから、このような人々に善を勧め、救われることを願うべきです！

　従って、大法弟子が何かをし、何かを言う時、相手がそれを受け入れることができるかどうか、相手がそれに耐えられるかどうか、そして、それが本当に相手のためになるかどうかを考えることができれば、慈悲心が出て、より多くの衆生を救うことができると思います。つまり、大法弟子として、慈悲と人情は区別しなければならないし、人情に執着しては修煉することができません。情があれば人間であり、神になれないのです。情に由来する執着はすべて取り除かなければなりません。

　以上、私が最近気づいたことを書きましたが、間違っているところがあれば、同修の皆さんにご指摘をお願いします。