　【明慧日本2025年7月2日】（遼寧省＝明慧記者）瀋陽市高等裁判所は5月28日、遼寧省瀋陽市の法輪功学習者・金暁峰さん（65）と趙桂萍さん（71）に対して、一審の不当判決を維持する裁定を下した。金さんには懲役3年と罰金1万元（約20万円）、趙さんには懲役5年と罰金3万元（約60万円）が言い渡された。

金暁峰さん

　金さんは、法輪功を学んでから生まれ変わったように、心身ともに大きな変化があった。法輪功が提唱する「真・善・忍」の教えに従って自らを厳しく律し、健康な身体を得ただけでなく、利他的で喜んで人助けをする人間へと変わった。親戚や同僚、友人、近所の人たちからはいつもこう言っている。「今の世の中は風紀が乱れていて、利益ばかりを追求するような時代だけど、暁峰さんのような人はなかなかいないですよ。こんなに良い人を見つけるのは難しいと思います」

趙桂萍さん

　趙さんは法輪大法の修煉を始めてから、より誠実で優しくなり、健康でとても70代には見えない。「趙桂萍は本当に欠点がなく完璧で心優しい人で、困っている人を助けることは彼女にとって当たり前のことなのです。社会に害を与えるなんて、ありえません。警察はただ無差別に人を逮捕しているだけです！」と趙さんの家族は言った。

　2024年7月13日、金さんと趙さんは道端で話をしていたところ、瀋河区の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）、泉園派出所の警官らにより突然連行され、家宅捜索を受けた。

　2025年2月20日、大東区裁判所で2人に対する裁判が開かれた。そして3月31日、金さんは懲役3年と罰金1万元、趙さんは懲役5年と罰金3万元を言い渡された。2人は不当な判決に不服として控訴した。

　2025年4月21日、瀋陽市高等裁判所は控訴を受理したが、5月28日、控訴を却下し不当に原判決を維持する裁定を下した。金さんはその裁定書の受け取り時に署名を拒否した。金さんの家族は今後も法的手段を通じて訴えを続け、正義を取り戻そうとしている。

　金さんは1年近く拘置所に拘禁され、肉体的・精神的に大きな苦痛を強いられた。法輪功を学ぶ前に患っていた胃病が拘禁中に再発し、食事も十分に摂れない日々が続いた。夏場でも、金さんは熱いお湯を飲みたかったが、拘置所は一切提供してくれなかった。夜には当番役として立ち続けるよう強制され、極度の疲労と苦痛が重なった。この1年で金さんの体重は20キロ近く激減し、痩せ細って衰弱し、家族は非常に心配している。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）