　【明慧日本2025年7月2日】黒竜江省ハルビン市香坊区の法輪功学習者である孫太栄さんは、疫病対策の良い方法を住民に伝えたことが原因で通報され、2022年1月20日に警察に不当に逮捕された。2022年11月13日に道里区裁判所で不当に裁判が行われ、その後1年10ヶ月間の刑罰を言い渡され、2023年5月15日にハルビン女子刑務所に収容された。

　孫太栄さんは53歳で、ハルビン市宾県宁遠镇愛国村王油坊屯出身である。20代の頃から多くの病気に悩まされており、産後風、胆嚢炎、「攻心番」（地方病）にかかり、命を落とす寸前であった。また、胃の下腹に拳大の硬い塊ができ、その他にも多くの病気に悩んでいた。身長は160センチで、体重はわずか70〜80斤（約35〜40kg）だった。彼女は、県や市の病院を訪れ、西洋薬、漢方薬、民間療法などを数えきれないほど試したが、効果はなかった。

　1995年、孫さんは法輪功（ファールンゴン）の修煉を始め、数日だけで腹部の硬い塊が消え、しばらくすると頭のめまいがなくなり、鶏卵を食べても胆嚢の痛みがなくなった。家事や農作業もできるようになり、彼女は心から「私はこの命を大法からもらった」と感謝している。

孫太栄さん

　2021年、孫さんはハルビン市南崗区にある自宅を、黒竜江省肇東市出身の王柄皓と李唐という2人の若者に貸し出した。この2人は同級生で、公務員試験の勉強のために部屋を借りていた。孫さんはこの2人が自分の子どもと同じくらいの年齢だと思い、彼らのために気配りをしていた。例えば、王柄皓が公務員試験のためにインターネット回線を引く必要があると言うと、孫さんは自分の夫の携帯電話プランを彼に提供し、840元の費用を節約させてあげた。契約期間になる前に、この2人は早めに契約を終了したいと言ったが、孫さんは彼らが外で生活するのは大変だと考え、契約に基づいて返金しないという契約条件にもかかわらず、彼らが希望する金額を返した。

　孫さんは国内での新型コロナウイルスの流行が収まらない状況を見て、この二人の若者に敷金を返す際に、「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」の心からの九文字を念じることが免疫力を高め、疫病を避けるための効果的な方法であると伝えた。また、なぜ「三退」（共産党やその関連組織からの脱退）をすべきかについても説明した。これは孫さん自身が法輪功を実践し、法輪功が人体の免疫力を高め、病気を予防することが科学的に証明されたものであり、迷信ではないと感じていたからである。その話を聞いた時、二人の若者は特に疑問を呈することはなかったが、後になって、彼らは孫さんが法輪功を修煉していることをハルビン市南崗区の政法委員会に告げた。そのため、ハルビン市公安局南崗分局の国保警察は孫さんを追跡した。

　2022年1月20日午前8時頃、ハルビン市公安局南崗分局宣慶派出所の警察官・李福民ともう一人の警察官は、孫さんの夫を騙して「部屋を貸す」と言って呼び出した。孫さんの夫が派出所に行った後、宣慶派出所と南崗分局国保大隊の警察に脅かされ、鍵と携帯電話を強制的に渡された。その後、南崗分局国保大隊の呂炳涛と宣慶派出所の警察李福民らは孫さんの家に押し入って、孫さんを連行し、家宅捜索を行い、法輪功の書籍、パソコン、プリンター、消耗品などの私物を奪った。

　2022年1月22日、孫さんはハルビン市第二留置所に不当に収容され、2月16日に不当に逮捕された。留置所に収容されている間、孫さんは囚人服を着ることを拒否し、修煉を続けたため、監視員に縛られて暴力的に殴打された。

　2022年10月13日、ハルビン市道里区法院は孫太榮さんに対して不当に裁判を行い、1年10ヶ月の不当な刑期を宣告した。2023年5月15日、孫太榮さんはハルビン女子刑務所に送られ、迫害を受けていた。