　【明慧日本2025年7月4日】（カナダ・トロント＝明慧記者）カナダ第三回「明慧学校修煉体験交流会」を6月29日、トロントのマーカム地区で開催し、18人の法輪大法（ファールンダ―ファー）子ども弟子、2人の先生、2人の保護者が修煉体験を発表した。

　無明の苦しい世の中で、人は現代の思想の影響を受けて利己的になっていく。しかし、明慧学校の子どもたちは流れに逆らい、心を正し、人に親切に接することができている。子どもたちはどのようにそれを実現しているのだろうか？　交流の中で、争いや誘惑、試練に直面した際に、心性を守り、自我を突破した体験を分かち合った。また、教師や保護者は子どもたちの成長のパートナーとして、健全な成長環境をどのように切り開いてきたか、そしてその過程で自身の不足をどのように修正してきたかを語った。

6月29日に開催された第三回「明慧学校修煉体験交流会」

明慧学校の教師と生徒が修煉体験を共有した

　苦しみに耐えられるショーンくん

自分の限界を突破し、両脚をより柔軟にし、神韻芸術団のダンサーになりたいと話すショーンくん

　8歳のショーンくんは、すでに五年間中国古典舞踊を習っている。開脚の練習では、壁にもたれかかりながら両脚を180度に開かなければならない。最初はできず、父親が脚を押し広げて手伝うと、ショーンくんは痛くて泣いてしまった。父親が「やめるか？」と尋ねると、ショーンくんは「やめない」と答えた。さらに父親が「やめればすぐに痛みはなくなるぞ」と言っても、ショーンくんは「続けたい」と答えた。

　そこで父親は『その心志を苦しめる』を一緒に暗唱しようと提案した。一回暗唱し終えた後、ショーンくんはさらに痛くなり、泣き声も大きくなったが、父親は繰り返し暗唱を続け、ショーンくんも泣きながら一緒に暗唱した。すると、だんだんと脚の痛みが心地よい感覚に変わっていき、ショーンくんは「もう少し押していいよ」と言った。その夜、ショーンくんは大きく進歩し、自分の限界を突破することができた。

　舞踊の練習では、ショーンくんは跳躍の訓練も行っている。ショーンくんはこう話した。「最初は一回跳ぶだけでも大変で、10回跳んだらもう動けなくなっていました。でも、「滴水穿石（たくすいせんせき）」（小さい力でも積み重なれば強大な力になる）の話を思い出して、毎日練習を続けました。最初は三百回跳べるようになって、それが六百回に増え、今では千回でも楽に跳べるようになりました。この過程で、怠けたくなったり、やめたくなったこともありました。でも、僕の夢は神韻で踊ることだから、あきらめずに頑張りました」

　アレンくんはお金に貪欲ではない

第三回「明慧学校修煉体験交流会」で修煉体験を発表するアレンくん

　今年、九歳のアレンくんは突然、商売をしたいという思いを抱くようになった。アレンくんは自分のおもちゃを学校に持って行って販売を始めた。最初は品揃えが単調だったため、なかなか売れなかった。そこでアレンくんはクラスメートとおもちゃを交換し、それを高値で売るようになり、最終的にはその利益で新しいおもちゃを仕入れるようになった。毎日どうやってもっとお金を稼ぐかばかり考えるようになり、その結果、授業に集中できず、宿題も思うようにできなくなってしまった。

　ある日、はアレンくんは突然、自分の行いが間違っていたことに気づいた。アレンくんはこう話した。「僕は修煉者だから、商売をするなら公平でなければならない。ただお金を儲けるために値段を高く設定するのは、徳を失ってしまいます」。そうしてアレンくんは、稼いだお金をすべてクラスメートに返した。

　向上したいエイミーちゃん

「明慧学校修煉体験交流会」で修煉体験を発表するエイミーちゃん

　通学途中、7歳のエイミーちゃんはお姉さんとお母さんと一緒に、韓愈氏の『馬説』を暗唱していた。すると、エイミーちゃんはふとした思いつきで「自分ひとりで暗唱したい」と言い出した。しかし、うまく最後まで暗唱できなかった。

　エイミーちゃんはよく家から素敵な物を学校に持って行って、クラスメートに見せびらかし、うらやましがられたいと思っていた。つい最近も、家にあるきれいな収納ボックスを学校に持って行ってみんなに見せたいと考えた。しかし、その時ふと考え直した。「もう見せびらかしてはいけない」と。そしてすぐに自分の気持ちを抑えることができた。

　エイミーちゃんは続けてこう話した。「前はとてもわがままで、自分のことばかり考えていました。でも今は、他人のことも考えられるようになりました」。少し前、母がリス柄と葉っぱ柄の２つのお弁当箱を買ってきた。エイミーちゃんとお姉さんはどちらもリス柄が気に入った。しかし、お姉さんがリス柄を気に入っているのを見て、エイミーちゃんはそのお弁当箱をお姉さんに譲った。すると、お姉さんもエイミーちゃんがリス柄を気に入っていることに気づき、今度はお姉さんがそのお弁当箱をエイミーちゃんに譲った。

　深く感動した参加者

　子どもたち、先生方、そして保護者の修煉体験を聞き、会場の参加者は深く感動した。交流会の後に、多くのの参加者が自分の感想を語った。

　修煉歴27年の王さんは、交流会の終了後にこう語った。「明慧学校は大人にも子供にも良い修煉環境を提供してくれています。明慧学校は先生と子供たちが修煉の道を歩み続ける助けとなっています。修煉環境は大人にとっても重要ですが、子供にとってもとても大切です。子供たちはその中で、どう修煉するか、そして法をもって自分をどう律するかを学べるのです」

　教育の仕事に30年従事してきた龐（ホウ）さんは、明慧学校の先生たちは、伝統的な意味での「道を伝え　授業を行い、惑いを解く」という役割を果たすだけでなく、法輪大法の修煉を通して自らも向上していると語った。また、子供たちが心から法輪大法を修煉していることに喜びを感じていると言い、「子供たちがこんなに小さい年齢で、内に向かって自分を探すことを学び、『真・善・忍』に同化しようとしているのは、本当に素晴らしいことです。子供たちにとって必ずやプラスになるはずです」と述べた。

　セリーナさんは、今回の交流会に参加できたことをとても喜んでいた。「たとえ子供たちの修煉体験であっても、自分の執着心に気づかせてくれることがあり、自分へのよい励ましになります」と語った。また、「子供たちが坐禅をして、一時間の煉功を最後までやり遂げていると話していましたが、それは私にとって大きな励みになりました」と話した。

　袁さんは明慧学校の交流会に参加した後、子供たちの交流を聞いて「これまでにない体験だった」と話す。「子供たちが生活や学校で直面した困難を、純粋で率直に語り、それをきっかけに修煉の向上へと結びつけている姿に感銘を受けました。それは私にとっても大きな気づきとなり、仕事で問題に直面したときには、自分を省みること、そしてしっかりと対話することの大切さを思い出させてくれました」と語った。

　イザベラさんは、明慧学校の修煉体験交流会に参加するのは2回目である。イザベラさんは、子供たちがこの一年で大きく成長したことに感動し、こう語った。「明慧学校はとても良い修煉環境を提供してくれています。子供たちは一緒に法を学び、煉功することで、法輪大法に対する理解がより深まりました。子供たちの交流を聞いていると、師父の法理が子どもたちにとって支えとなり、困難に直面したときの向き合い方や、人としての在り方を学んでいることがよく伝わってきます」

　マーシーさんはこう話した。「子供たちの発表を聞いていて気づいたのは、子どもたちが修煉者の視点から、自分がどうやって内に向かって探したかを語っています。また、明慧学校の先生たちが、子供たちに『真・善・忍』の法理に従って、学校や日常生活の中で良い人でいるようにと常に教えていることも、とても貴重なことだと感じました」