文／東北大法弟子

　【明慧日本2025年7月5日】私は大学卒業後、管理業務に従事している中年の大法弟子です。仕事では日々、様々な生活・文化背景を持つ人々と接するため、多様な人との付き合い方の経験を積み重ねています。職業柄、普段は薄化粧をし、服装も体に合った現代的なものを心がけています。夫も私も20代で法輪功の修煉を始め、20年以上真相を伝え、多くの世の人々を救度する責任を背負っていると感じています。

　以前、私には一つの考えがありました。真相を伝える際は必ず完璧に伝え、衆生が大法を徹底的に認め、心から三退に同意して初めて救われると思っていたのです。そのため、真相を伝える時はとても長い時間をかけていました。同修の方々が短時間で真相を伝える方法を、あまり評価していませんでした。私が長年にわたって真相を伝えて三退した人の数はとても少なかったのです。

　2023年春、同修に連れられて面と向かって迅速に真相を伝える経験をし、これまで固守していた観念と障害を突破することができました。仕事後の休憩時間を利用して縁のある人を見つけて真相を伝え、毎回外出するたびに収穫がありました。現在では、多い時は20人、少ない時でも5、6人に退会を勧めることができます。最初は迅速に真相を伝える方法が分からなかったのが、次第に成熟していきました。何度か真相を伝えに出かけた際、真相を聞いた衆生は皆、私に感謝の言葉をかけてくれ、一人として反発する人がいなかったことは、本当に不可思議な奇跡でした！

　以下に、具体的な真相伝達の実例を分かち合いたいと思います。

　一、縁ある人との素晴らしい出会い

　私たち家族3人は、ある都市に用事で出かけました。用事を済ませた後、ある団地の東屋で休んでいました。その時、小さな子供を抱いた中年女性がやって来ました。子供はとても可愛らしく、私は子供と遊びながら、その女性と最近の天災人禍について話すうち、女性も「災難が多すぎますね」と感慨深げに語りました。私はすぐに本題に入りました。

　「お姉さん、共青団に入ったことはありますか？」、「入ったことはありません」、「紅領巾（少年先鋒隊の首に巻く赤いスカーフ）は付けたことがあるでしょう」、「付けたことがあります」

　私は真剣かつ厳粛に話を続けました。「お姉さん、三退して平安を保つことについて聞いたことがありますか？」、「何年も前に誰かから聞いたことがあります」、「退会されましたか？」、「いいえ」、「三退するというのは、党・団・隊から退会することです。なぜ三退が必要かというと、紅領巾を付けた時に誓いを立て、生命を共産党に献げ、××主義事業の後継者になると言ったからです。この誓いは命に関わる毒誓であり、中国人は皆、毒誓は実現してしまうものだと知っています。共産主義はドイツ人のマルクスが作り出したもので、共産党は無神論組織に属します。私たちは中華の子女で、炎黄の子孫です。伝統文化では『頭上三尺に神霊あり』と言います。小さな名前や仮名で退会し、毒誓を解除して無神論組織から脱退することを天に示せば、天が私たちを平安に守ってくださり、天災人禍を避けることができるのです」

　彼女は慌てて尋ねました。「どうやって退会するのですか？」

　私は手のひらに仮名を書いて見せました。「この名前はとても縁起が良いでしょう。これをあなたの仮名として、心から退会すれば効果があります。天に示すためです」

　彼女は椅子に座ったまま、子供を抱きながら私が書いた仮名を見つめ、特に背筋を伸ばし、神妙な表情で声に出しました。「少年先鋒隊から退会します、少年先鋒隊から退会します」

　同修である夫は傍らで「コロナの時、我が家は誰も感染しませんでした」と補足しました。

　私も「私の祖母も感染しませんでした」と続けました。

　私は携帯電話で祖母の写真と動画を見せながら「祖母は高齢ですが、私が会いに行くたびに『法輪大法好、真善忍好』と一緒に唱えてもらっています」と伝えました。

　彼女は「法輪大法好、真善忍好」、「このように唱えれば良いのですか？」と聞きました。私は「そうです、このように唱えてください」と答えました。

　私はゆっくりした速度で「法輪大法好、真善忍好」と唱えました。ゆっくり唱える時、私は「身神合一」の状態を感じることができ、一字一字が強いエネルギーを帯びているのを感じました。彼女も誠実に一度唱え、私は心から賛嘆しました。なんと素晴らしい生命でしょう！　これは天神が手配した縁ある人なのです！

　私は彼女の懐にいる子供に向かってこの九文字を唱え、同時に「お姉さん、コロナが再び来ても怖がる必要はありません。今後、体調が悪い時や不順な出来事がある時は、いつでもこの九文字を唱えてください。宇宙のエネルギーがあり、運命が良い方向に変わります」と注意を促しました。

　彼女は連続して同意しました。私は立ち上がって「お姉さん、私たちは行きますが、平安でありますように、健康でありますように」、「皆さんのご家族も平安でありますように」と別れの挨拶をしました。

　ある時、車で移動中に道端で一人の女性を見かけました。女性は質素な服装で、ゆっくりと歩いていました。夫が車を止めた後、私は降りて真相を伝えました。女性は話すのがとてもゆっくりでした。「家に法輪功の本がありますが、何年も前に夫の友人がくれたもので、後にその人は逮捕されました。私はあまり教養がないので、『轉法輪』を読んでもよく理解できません」と言いました。

　彼女はいくつか疑問を提起し、私がそれに答え、自分が経験した迫害について話し、書かれていることは全て真実だと伝えました。自分の経験を語りながら、涙が止まらなくなりました。この女性はとても善良で、私が受けた迫害を聞いて心を痛め、すぐにカバンからティッシュを取り出して渡してくれました。

　長い時間話して、私は彼女の三退を手伝いました。「真善忍好と法輪大法好、どちらを先に唱えるのですか？」と聞かれて、「『法輪大法好、真善忍好』と唱えてください」と答えました。

　私が唱える時に、彼女も一緒に何度か唱えました。この女性は教養がなく（訳註：文化大革命によって特定世代の中国人は教育を受ける機会がなかった）、反応が少し遅いものの、話す言葉の一つ一つは真心からで、とても純朴でした。

　ある公園で、痩せた老人が椅子に座っていたので、私は話しかけました。老人は83歳で、「三反」、「五反」、「粛反」、「反右」、知識分子闘争、「文化大革命」を全て経験していました。私が仮名を使って三退を勧めると、老人は快く同意しました。老人は大きな声で私と一緒に「法輪大法好、真善忍好」を何度か唱えました。高齢のため眼差しは少し濁っていましたが、とても力強さがありました。

　「今日あなたに出会えたことは忘れられません。この一日は本当に忘れられません！」という老人の一言一言は力強く、私の心を打ちました。今でもその情景は私の目に鮮やかに浮かび、忘れられません。

　（続く）