　【明慧日本2025年7月6日】私は1997年に法輪功の修煉を始めた法輪功学習者です。中国共産党（以下、中共）による法輪功への迫害が26年間続いていますが、大法弟子は善の心を堅持し、圧力に耐えながら真相を伝えてきました。その結果、良心がまだ残っている多くの中国人が真相を理解し、中共の邪悪な本質を見抜きました。その中には、中共の公安システムに属する人々も含まれます。

　私の家の前には大きな道路があり、以前は同修たちがその道路脇で朝の煉功を行い、夜は私の家で集団学法をしていました。普段、私は同修たちのために奉仕的な仕事もしていました。そのため、迫害が始まってから、私は地元の派出所や政法委員会に名指しされた法輪功学習者となりました。中共による法輪功迫害の期間中、警察、派出所の所長、政法委員会書記などから何度もさまざまな形で嫌がらせを受けましたが、彼らと接する中で、私は恐れず、礼儀正しく、さまざまな難癖をつける質問に答え、堂々と真相を伝えました。その結果、彼らは悪意を持ってやって来たのに、善意を持って去って行きました。

　以下に2つの具体的な事例を紹介します。まだ中共に従って悪事を働いている人々が、迷いから目覚め、悪党に盲従するのをやめ、自分と家族のために素晴らしい未来を選ぶことを願っています。

　1. 派出所の所長が真相を聞いて目覚め、福報を得る

　迫害の初期、町の派出所の所長と若い警察官が私の家に来て、法輪功の書籍を提出し、煉功しないという保証書を書くよう求めました。私は所長に「法輪功についてご存知ですか？」と尋ねました。所長は「ただの気功じゃないか？　今、政府が禁止しているから煉功はダメだ。書籍と煉功用のテープを渡し、以降は煉功しないと保証書を書け」と言いました。私はこう答えました。「法輪功は普通の気功ではありません。修煉です。真・善・忍の3つの言葉を指針とし、修煉者に心性を高めることを求めます。しかも、病気治療や健康増進に驚くべき効果があります。煉功することで健康になり、社会に貢献できるのです。師父は弟子たちに政治に関与せず、どの業界でも良い人、さらにより良い人になるよう教えておられます。これは社会の安定や道徳の向上に積極的な役割を果たします」

　さらに、「あなた方は法執行機関として、法律に基づいて悪を罰し善を奨励すべきです。しかし、今あなた方がしていることは、善を罰し悪を奨励することです。良い人が抑圧されています。私個人としては、煉功するかしないかの保証書を書く必要はありません。これは市民の合法的な権利です。仮に政府が煉功を禁止したとしても、家で煉功すれば誰にも見られません。保証書を書くことに何の意味があるのでしょうか？　それに、政府が事実を歪曲し、正しいものを邪悪だと呼び、真・善・忍を修煉する善良な人々を悪者として抑圧するなんて、こんな誤った政策は修煉者への迫害だけでなく、社会全体がどうなってしまうか想像もできません。私たちには子孫がいます。こんな社会で私たちの子孫はどうやって生きていくのでしょう。善良な人になることさえ難しいのです。私は子孫や国の将来が本当に心配です」

　ここまで話すと、私は声を詰まらせました。私の話を聞いて、所長はとても感動した様子でした。彼は若い警察官をちらりと見て、こう言いました。「私たちはもう何十年も生きてきた。文化大革命を経験したよ。あの時、明らかに白いものが黒だと言わされ、黒だと言わなきゃいけなかった。心の中では分かっていても、口に出せないこともある」。所長は若い警察官に「行こう」と言い、若い警察官がドアを出ると、所長は小声で私に「自分が信じる真理は、必ずしっかりと貫きなさい」と言って、若い警察官の後を追って出て行きました。

　それ以降、中共の敏感日になると、地区の「610弁公室」（法輪功迫害専門機関）の者が所長を連れて私の家に嫌がらせに来ました。「610」の者が「まだ法輪功を煉功しているか？」と聞くと、私が答える前に所長が「彼女は畑仕事や裁縫で忙しくて、煉功する時間なんてないよ」と先に答えて、私に目配せしてくれました。これで「610」は私を迫害する口実をつかめませんでした。

　所長は陰で大法弟子を守ってくれたことで福報を受け、1年後に地区に昇進しました。

　2. 政法委員会書記が悪意を持って来て、善意を持って去る

　2002年7月23日の午後、村の書記が知らない人を連れて私の家に来ました。地区の政法委員会書記だと紹介されました。書記は私に会いに来たと言い、いくつか質問に答えるよう求めました。私は政法委員会書記と村の書記を居間のソファに座らせ、私は小さな椅子に対面して座りました。書記は直接こう聞きました。「法輪功は邪教か、正教か？」。私は彼をまっすぐ見つめてこう言いました。「正か邪かはどの政権が決めるものではありません。古今を問わず、民衆の心には正邪を判断する基準があります。正には正の行動があり、邪には邪の行動があります。邪とは何か？　窃盗、強盗、争いの扇動、犯罪の教唆、男女の不品行など、これらは邪の行動です。正とは何か？　真誠、善良、忍耐、助け合いの精神など、これらは正の行動です。法輪功には邪な行動は一切ありません。それでは、法輪功は正か邪か、あなたが教えてください」

　政法委員会書記は「法輪功の師父はどんな人か？」と聞きました。私は「李先生が提唱する『真・善・忍』の理念は人類の普遍的な価値であり、人類に広める価値があります。誰もが真・善・忍の基準で自分を律すれば、社会は安定します」と答えました。書記は私の話を遮り、「とにかく、共産党と一致しなければならない」と言いました。

　私は微笑みながら彼を見て「私は田舎の女性で、『一致する』というのがよく分かりません。文化大革命の時、全国の寺院が壊され、僧や尼僧は寺から追い出され、還俗して結婚させられました。それは共産党の指示ですよね？　文化大革命が終わると、寺院は再建され、僧や尼僧はまた出家を許されました。それも共産党の指示ですよね？　教えてください。私は寺を壊す共産党と一致すべきですか？　それとも寺を建てる共産党と一致すべきですか？　共産党は自分自身すら一致できないのに、私がどうやって一致できるのですか？」と言いました。

　政法委員会書記は私の質問に言葉を失い、立ち上がって出て行きました。村の書記も慌てて後を追いました。その夜、私は村の書記に真相を伝えるために彼の家を訪ねました。書記はこう話しました。「昼間、政法委員会書記をあなたの家に連れて行った時、『610』の車が2台、家の前の道路の向かいで待機していた。政法委員会書記があなたと話した後、態度が悪ければあなたを連行するつもりだった。私も心配したよ。でも、書記は道路の向かいに行って何も言わず、車に乗って『610』の者たちを連れて帰ってしまった」

　一見、非常に邪悪な迫害の場面でしたが、師父の慈悲によってそれが解消されました。実は、普段の私はあまり話上手ではなく、学歴も低く、臆病な性格です。しかし、26年間、師父と大法を心に持っていたからこそ、困難の中でも冷静でいられ、幾多の試練を乗り越えてきました。特に、資料拠点が破壊され、邪悪が狂ったように人を逮捕し、「大事件」として扱おうとした時、複数の車で家に押し入り、私を連行しようとしました。その危機一髪の瞬間、師父が智慧を授けてくださり、私は一計を案じて逃れることができました。悪人たちは威勢よくやって来て、怒り狂って手ぶらで帰りました。

　最後の法を正すことと救い済済の限られた時間の中で、弟子は師父の教えを心に刻み、正念正行で三つのことをしっかり行い、師父のご恩に報いるのみです！　弟子は師父にひざまずいて感謝します！