　【明慧日本2025年7月8日】北京市在住の法輪功学習者・魏素雯さん（65歳女性）は、法輪功を実践したとして、2024年6月13日に不当に連行されて以降、ずっと東城拘置所に拘禁された。最近、明慧ネットによって以下の情報が確認された。2025年6月27日、魏さんは当局に懲役7年6カ月の不当判決を言い渡された。

　法輪功(ファールンゴン)は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。魏さんは数十年前、仕事中に足場から落ちて背中と肋骨に重傷を負った。1993年に法輪功を学んでから、完全に回復した。

　事件の経緯

　2024年6月13日午前9時20分、警官らは魏さんの家のドアをノックしたが、魏さんの家族は警官らに、魏さんは買い物に行ったと伝えた。

　魏さんがその日の正午に食料品の買い物から戻ると、アパートの入り口で警官の一団に呼び止められた。そのうち1人だけが警察手帳を見せ、それは西城区公安局の警官であることを示すものだった。

　警官らが魏さんに派出所に来るように命じたとき、魏さんは「まず買った食料品を家の中に置いておきます」と彼らに話した。彼らは同意したが、魏さんが鍵でドアを開けるとすぐに、西長安街派出所の2人の警官・李と孫建強が先に入ろうとした。一緒に買い物に行った娘は、捜索令状もなく家に不法侵入した警官を非難した。

　魏さんの夫は騒ぎを聞き、何が起こっているのか尋ねた。警官は魏さんの夫に怒鳴りつけ、警察を侮辱していると非難した。

　警官がアパートの外で魏さんと話していたとき、1人の女性警官が一部始終を録画していた。
　
　警官は魏さんを地元のコミュニティに連れて行き、尋問した。魏さんは胸が苦しくなり、顔色が悪くなった。警官、李は魏さんに尋問を続け、手紙を見せた。「あなたは2024年4月16日午後4時に郵便ポストにこの手紙を投函しましたよね？　私は監視カメラの映像をすべてチェックし、それがあなただと確認しました」

　魏さんは法輪功に関する情報を記した手紙を郵送しようとしたことは認めたが、中国では法輪功を犯罪とする法律はないので、自分は何も悪いことはしていないと強調した。

　李は「あなたはこの手紙を郵送したことを認めたので、私はあなたを派出所に連れて行きます」と言った。魏さんの家族は、魏さんがどこで拘留されているのかをまだ知らされていない。

　2024年8月15日朝、魏さんは天壇公園において天壇派出所の警官に不当に連行され、拘留された。2024年8月30日、東城区検察庁は魏さんの逮捕を許可した。魏さんの事件が東城区派出所に差し戻されたことが11月30日に判明した。

　2025年2月18日の朝、魏さんは東城裁判所で裁判にかけられた。以前、東城裁判所は魏さんの家族1人に裁判の傍聴を通知していたが、現場に到着すると入場を許可されなかった。

　最近、魏さんの家族は、2025年6月27日、魏さんは裁判所に懲役7年6カ月の不当判決を言い渡されたことを知っていた。

　過去に受けた迫害

　魏さんは2000年4月、法輪功の無実を証明するため天安門広場へ行き、不当に連行された。魏さんは天安門派出所の檻に数日間拘留された後、自宅近くの派出所の警官に連行された。簡単な尋問の後、警察は魏さんを西城区拘置所に連行した。そこで1カ月間拘禁され、魏さんは毎日重労働を強いられた。魏さんは毎日、仕事が終わる頃には疲れ果て、背中は痛み、頭は重く、目は腫れていた。

　魏さんは2000年5月に釈放され、職場復帰したが、給与とボーナスの停止を告げられた。その後3カ月間、毎月300元の手当しか支給されなかった。上司は魏さんに優秀な評価を与えていたが、「期待に応えられなかった」と変更せざるを得なかった。魏さんが評価変更の理由を尋ねると、上司は上司の指示だったと告げた。

　多くの同僚が率先して上司に魏さんのために訴えを起こした。彼らは魏さんを保証し、彼女の優れた仕事ぶりを称賛した。そしてついに、上司は魏さんの給与を通常の水準に回復させた。

　2001年7月、警官は魏さんを職場で連行し、洗脳班に連行した。彼らは魏さんの両手を縛り、法輪功の創始者の肖像画に足を押し付け、魏さんの意志に反して毎日反法輪功のビデオを視聴させた。

　2006年7月19日、4人の警官が魏さんの事務所に押し入り、魏さんを連行した。彼らは魏さんの携帯電話と法輪功の書籍を押収した後、魏さんを展覧路派出所に連行した。
警察は、魏さんが他の法輪功学習者2人の名前を明かせば処罰を軽くすると約束した。魏さんはそれに従わなかったため、派出所では飲食は一切与えられず、睡眠も許されなかった。

　翌朝、魏さんは西城区拘置所に連行された。警察は魏さんに2年間の強制労働を命じ、派遣センターに移送した。そこでの2カ月間の拘禁中、魏さんは毎日10時間以上、無給で重労働を強いられた。検査チームが来ると、拘置所の職員は魏さんを含め他の受刑者に、作業中の仕事を中断させて座り、本を読ませた。検査チームが去ると、皆はすぐに作業を再開させられた。

　魏さんは2006年10月、北京女子労働収容所に移送された。魏さんは一日中、法輪功を誹謗中傷する資料を読んだり見たりすることを強制された。法輪功を放棄する声明文を書くことも拒否し、何日も午前4時から深夜0時まで小さな椅子に座り続けさせられた。魏さんの臀部は化膿して出血し、激痛に襲われた。

　その後、労働収容所の職員は魏さんに無給であらゆる肉体労働をさせた。非常に重い物を持ち上げさせられたため、右腕の腱を損傷し、その後、腕を動かすのが困難になった。過酷な労働の後、魏さんは背中はひどく痛み、痛みのためになかなか眠れなかった。

　労働収容所の職員は魏さんの娘にも頻繁に電話をかけ、嫌がらせを行った。

　魏さんは2008年1月に早期釈放された。職場に復帰したものの、当局は職場に対し、管理職から一般社員への降格と4段階の賃金格下げを命じた。さらに、2年間の強制労働拘禁期間中、給与は停止されていた。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）