　【明慧日本2025年7月8日】イギリス・ロンドンの大英博物館前では、法輪功（ファールンゴン）学習者（以下、学習者）が長期にわたり展示ブースを設置し、観光客や市民に中国共産党（以下、中共）による「真・善・忍」を信念とする学習者への残酷な迫害を明らかにしている。学習者の善意に心を動かされる中国本土からの観光客がますます増え、支持を表明して中共組織の党員・共青団・少年先鋒隊を脱退する人もいれば、法輪功を学び始めたい人もいる。以下は、最近実際に起きた4つの実話である。

　中国上海からの観光客「私はあなたたちを支持します！」

　2025年5月26日午後、7人の中国本土からの高齢者観光ツアーが、ロンドンの大英博物館前を通りかかった。一団は言葉を発せず、遠くから展示パネルのそばに立って見ていた。その中で60代と思われる男性のひとりが自ら学習者に近づき、笑顔で自己紹介しながらこう言った。「私は上海出身です。アメリカでも（法輪功を）見かけました。私はあなたたちを支持します！」

　その言葉が終わるか終わらないうちに、ツアーの中の1 人の女性が足早に近づいてきて、男性を引き止めようとした。しかし、その男性は全く動じることなく、手を振ってこう言った。「君は行ってていいよ。私は彼らと話がしたいんだ、少しおしゃべりしたい」

学習者は彼にこう伝えた。「多くの中国人は中共の嘘に騙され、私たちを誤解し排斥しています。だから、あなたのように私たちを公に支持してくださる方に感謝します」

　さらに2人の女性が説得しようと近づいてきたが、男性は声を張り上げて毅然と言った。「来るな！　君たちの言うことは聞かない！」

　学習者は男性に「三退」の意義を説明し、すでに中国では4億人以上が本名や偽名を使って中共組織の党員、共青団、少年先鋒隊から脱退し、中共と一線を画し、善良な人々への迫害に加担しないという立場を表明していることを伝えた。

　この男性は、かつて共青団に加入していたと話し、共青団からの脱退の提案を快く受け入れ、「王正義」という偽名で大紀元の脱党サイトに登録を完了した。男性は何度も「いいね、いいね、ありがとう！　ありがとう！」と繰り返した。

　立ち去り際に、学習者は温かく観光ツアー客全員にこう声をかけた。「皆さん、どうぞ楽しい旅を！　ご無事で、お元気で！」。すると何人が笑顔で応えた。そして「ありがとうございます！」と感謝した。

　5月21日、ある若い女性が展示パネルの前にしばらく立ち止まった後、自ら進んでテーブルに近づき、資料を手に取った。女性は学習者にこう話した。「『天安門焼身自殺』が偽物だってこと、私はもう前から知っていました。共産党はあなたたちを中傷するために、あまりにも多くのデマを作ってきました。私はあなたたちを本当に尊敬しています。私も法輪功を学びたいです！」

　学習者が「なぜ法輪功を修煉したいのですか？」と尋ねると、女性はこう答えた。「あなたたちは長年ずっと迫害を伝え続けてきて、本当に勇敢です。私もあなたたちのようになりたいんです。今はまだ中国に住んでいますが、よく海外にも出ます。これからは海外にいるとき、必ずあなたたちの活動に参加します」

　女性は、学校に通っていた頃から中共の宣伝に疑問を持っていたと話した。「『ニュース連播』という番組は全く見ていませんでした。後にネット規制を突破して海外のサイトを見るようになりました。初めて『六四天安門事件』の映像を見て、戦車が学生を踏みつけるのを見て、私は呆然としました。両親に聞いたが、『もう聞くな』と言われました」。女性は率直に、中共は言うこととやることが違い、国民を騙しているので、心の中ではずっと反対していると語った。

　女性は机の上の署名用紙を見て、署名の目的を尋ねた。学習者は女性に説明した。「1999年に中共が法輪功への迫害を始めて以来、多くの健康な学習者が不当に拘束され、拷問され、さらには生体から臓器収奪されています。この中共の犯罪を止めるため、国際社会が連署請願を行い、迫害の停止を訴えています」。女性は聞いてためらうことなく名前を書いた。

　中国人がますます多く共産党組織の党員や青年団、少年先鋒隊を脱退していると聞くと、女性は尋ねた。「私も脱退したいのですが、どうすればいいですか？　どの組織に連絡すればいいのですか？」。学習者は女性に、「大紀元の脱党サイトから自分で登録ができます」と教えた。女性はすぐに学習者に助けを求め、偽名で携帯電話から、共青団と少年先鋒隊からの脱退を登録した。立ち去る際にはほっとした様子で、「ありがとう、私はとても重要なことをした気がします！」と言った。

　女性は『轉法輪』の紹介、小冊子、「法輪功の学び方」などの資料を持ち帰り、学習者と連絡を取り続けたいと連絡先を残し、法輪功についてさらに理解を深めたいという。

　イギリス在住中国人末裔「私は法輪功を学びたい」

　この前、ある青年が展示ブースの前にやって来て、礼儀正しく学習者に話しかけた。「おばさん、ちょっと質問してもいいですか？」。その青年は、何度かここを通りかかったが、今日ようやく勇気を出して立ち寄ったと話した。

　法輪功がかつて中国全土で大変な人気を博し、学習者の数が1億人に達していたこと、さらには中共の高官の家族までもが煉功していたと知ると、青年はとても驚いた。学習者は、アメリカの元ハーバード大学医学部の研究者が法輪功の修煉を通して難病を克服した体験を語った。青年は真剣に耳を傾けた後、こう言った。「僕、体じゅうに病気があるんです。偏頭痛もあるし、足も痛い。医者には骨増殖だって言われていて、10代の頃からずっと痛い。本当に苦しいんです」

　青年は現在イギリスで監査の仕事をしており、非常に大きなプレッシャーの中で頻繁に残業しているため、体調がどんどん悪くなっていると話した。そして「本当に（煉功を）試してみたいんです」と言った。学習者は励ました。「法輪功を学んでも一銭もかかりません。あなたに一生の恩恵をもたらすだけです」。青年はうなずいて試してみる意思を示し、『轉法輪』の紹介資料と動画リンクを受け取った。

　最後に、学習者は青年に「中共組織から脱退すれば平安が訪れる」と勧め、「王安」という偽名で共青団と少年先鋒隊からの脱退を、退党サイトに登録を手伝った。青年はその名前を聞いて驚き、「僕の名前にも本当に『安』という字があるんです！　すごい偶然ですね！」と言った。学習者は「これはあなたに平安をもたらすための名前ですよ」と答えた。青年はその言葉に深く感動し、何度も感謝を述べ、今後も法輪功に注目し続けると語った。

　若い夫妻が三退を選択

　一組の若い夫妻が、「法輪大法は素晴らしい　真・善・忍は素晴らしい」と書かれた黄色い大きな傘の下で、学習者としばらく語り合っていた。夫妻は中国の新疆（ウイグル）の出身で、穀物と油の商売を営んでいるという。

　男性は率直に語った。コロナ前からネット規制を突破するソフトに触れ始め、チャットグループで目にした「禁聞（中国で放送禁止ニュース）」をきっかけに、海外の友人に情報封鎖を突破する方法を尋ねたという。「私は商売をしていて、官僚ともよく接するから、官場の腐敗はよく知っています。そうしたニュースを見て、自分の身の回りで起きていることを考えると、あの封鎖されていた情報は本当だと分かったんです」と述べた。

　男性は、法輪功のメディアが明かしている多くの真実に目を覚まされる思いがしたと話す。展示パネルにある学習者からの生体臓器収奪に関する紹介を見ても、少しも疑わなかったという。学習者が、イギリスの「人民法廷」が公表した最終判決の結論や、ドキュメンタリー『鉄証如山（動かぬ証拠が山の如く）』の調査成果を紹介すると、男性はこう述べた。「共産党は本当に何でもやってしまいます」

　学習者が三退することによって平安が訪れると話したところ、この夫妻は、子供の頃に真実を知らないまま強制的に共青団や少年先鋒隊に入れられたが、今はすでに邪党を信じていないと述べた。そして夫妻は快く三退を受け入れたのである。