　【明慧日本2025年7月9日】河北省滄州市滄県の法輪功学習者で3児の母である金月さんは、法輪功を信仰しているため、今年5月13日に地元警官に連行された。翌日、留置場に収容される前に、金さんは心電図、胸部X線の検査を受けさせられ、6、7人の警官に強制的に押さえつけられて採血をされた。

　中国共産党による法輪功学習者の臓器収奪という悪行は世界中に知られているが、滄県の警官が金さんにこのようないわゆる「医療行為」を強要したことを考えると、ゾッとする。

　金さんは滄県大官庁郷陳ウ村に住み、3人の幼い子供がいる母親である。金さんは「真・善・忍」を固く信じており、信念を放棄するといういわゆる「誓約書」に署名することを拒否してきたが、頻繁に警官から嫌がらせ、家宅捜索、連行などの迫害を受けてきた。

　以下は、中国共産党による金さんへの迫害事実の一部である。

　2014年8月20日、陳ウ村の書記・張振常は、李永勝を含む滄県公安局の4人の警官を率いて金さんの家に押し入り、法輪功の書籍と法輪功創始者の写真を押収した。その場にいる金さんの生後６カ月の子と10歳の姪が怖くて大泣きした。警官は金さんに署名を強要したが、拒否されたため、近隣の住民に署名をさせた。

　2020年12月10日、滄県大官庁郷の政府部門の職員・王輝、劉、王と陳ウ派出所の馬新、張鵬、男性1人の6人が金さんの職場に押しかけた。王は金さんに向かって「あなたは今日、誓約書にサインしなければならない！」と怒鳴った。金さんは「サインしません。違法行為です！」と言い返した。派出所の警官・馬新は金さんを別室に呼び、「私の面子を立ててくれ。サインをしなさい」と言った。金さんは、「サインはできません。サインをするとあなたたちのためになりません」と言った。金さんは決して協力しなかったので、彼らは立ち去った。12月11日の午前、彼らは金さんの実家と兄の家に押し入り、嫌がらせをした。金さんの兄は正午に金さんに電話し、「これから家に来るな。私たちの関係を断つ！」と言った。12月12日の朝、大官庁郷派出所の警官3人が金さんの家と勤め先に行ったが、金さんに会えなかった。警官らは「大官庁郷派出所に行くように」という伝言を残した。

　2020年12月17日午後3時頃、大官庁郷派出所の警官・林世旺は、2人の男を連れて金さんの会社を訪れ、金さんを無理やり派出所に連れて行った。派出所で警官は、金さんに何度も署名するよう求めたが、金さんは拒否した。金さんは仕事に戻らなければならないと思ったが、たまたま電話がかかってきたので、電話に出ようとして外に出た。警官が後ろから「戻って」と叫んだ。それを聞いたとたん、金さんは外に飛び出した。4人の警官が来て、金さんを無理やり連れ戻した。金さんの義母は2人の孫を連れて派出所に行き、金さんの解放を求めた。しかし、警官はまたもや金さんに署名を強要し、「もし署名しなければ拘留する」と言った。ある警官が子供に「泣かないで。法輪功を学ばないようお母さんとおばあさんを説得して」と言った。子供は首を横に振った。金さんは署名を拒否し続け、その日の夜7時過ぎに帰宅した。

　2021年4月15日、2人の警官が金さんの勤め先に押し入り、金さんに「まだ法輪功を学んでいるかどうか調べに来た」と言い、帰る前に金さんの写真を勝手に撮った。

　2022年9月下旬、金さんは自宅で大官庁郷派出所の警官・徐立勇ともう1人の警官に嫌がらせを受けた。

　2024年4月17日午前7時頃、滄県公安局の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）の趙俊峰、李永勝、白建華の警官3人は、金さんの家に押し入り、家宅捜索し、法輪功関連の書籍、プリンター、印刷用紙をすべて持ち去った。警官は金さんの髪の毛をつかみ、パトカーに乗るように強要した。金さんの3人の幼い子供たちは泣き叫んでいた。警官はそれを無視し、金さんを滄県留置場に送り、4月25日まで拘留した。

　2024年9月25日、滄県公安局の国保の警官4人が金月さんの勤め先に押し入り、嫌がらせをした。

　今年4月21日午前、滄県公安局の国保の警官らは、金さんの勤め先と家に押し入り、金さんを出そうとしたが見つからず、保証人に「午後に金月を公安局に連れて来い」と脅迫した。

　5月12日午前、金さんは大官庁郷の郵便局で警官・趙俊峰、李永勝らに連行され、滄県留置場に送られた。いまだに拘禁されている。

　金さんが連行された経過

　金さんが郵便局に出向いたのは、郵送した告訴状が警官に横取りされたことで、郵便局員に法輪功迫害の事実を伝えるためだった。

　5月11日の朝、金さんは大官庁郷の郵便局で3回目の手紙を出した。午後、金さんは手紙を送り出すときに、異変に気づき、その後に郵便局員に電話して聞いたところ、局員は「あなたが出した手紙は警官に取り上げられた」と言った。5月13日の朝9時、金さんは郵便局に行き、郵便局員に手紙のことを尋ねたが、派出所の警官2人がやって来た。金さんは警官に法輪功迫害の事実を話し、所長に会いたいと言った。その結果、滄県公安局の国保の警官・李永勝と趙俊峰が来て、金さんを無理やりパトカーに引きずり込もうとしたが、金さんは従わなかった。警官らは、金さんの髪の毛を引っ張ってパトカーに押し込んだ。

　5月14日午前8時、金さんの義母は3人の孫を連れて公安局に行き、金さんの解放を要求した。義母は公安局の門の前で、「法輪大法は素晴らしい！　真・善・忍は素晴らしい！」と叫んだ。そして、趙俊峰は出てきて、義母は、「子供たちには母親が必要です。金月は罪を犯していません」と言ったが、李永勝と趙俊峰によって公安局に3、4時間閉じ込められた。

　同日の5月14日、金さんは警官に滄州市検診センターに連行された。6、7人の警官が金さんに無理やり心電図検査、胸部X線検査、2回の採血を強制した。その際、趙俊峰に拳で頭を殴られ、胸部X線検査を受けた後、趙俊峰に背中から殴られた。それを見た女性警官が趙俊峰を引き離した。滄県留置場は金さんの健康状態を理由に入所を断ると、趙俊峰は政法委員会に連絡し、留置場の主任にも電話したと言って、金さんを強制的に留置場に拘留した。