　【明慧日本2025年7月10日】明慧ネットの統計報道によると、黒竜江省ハルビン市南崗区裁判所は、1999年7月に中国共産党が法輪功への迫害を開始してから2018年までの間に、少なくとも47人の法輪功学習者（以下、学習者）に対し不当判決を下したことが分かった。2018年以降、学習者の案件は全て上級裁判所が指定する裁判所で審理され、南崗区の案件は道里区裁判所が審理するよう指定されている。

　南崗区裁判所が学習者に下した不当判決の刑期は、3年から15年まで多岐にわたる。そのうち3人は監禁中に迫害により死亡した。不当に10年から15年の判決を受けた者が10人、5年から9年の判決を受けた者が14人、4年から4年6カ月の判決を受けた者が10人、3年の不当判決を受けた者が5人であり、その他8人の刑期は不明である。

　刑務所での迫害により3人死亡

　1、ハルビン工業大学教師の王大源さん、8年の不当判決を受け、暴行により死亡

　王大源さんは男性で、当時36歳であった。生前はハルビン工業大学コンピュータ科学・技術学院の教師であった。2002年11月、王さんは警官に連行され、家宅捜索を受けた。数カ月の拘留の後、ハルビン南崗区裁判所から懲役8年の不当判決を受け、ハルビン第一刑務所に収容された。

　2004年4月5日、王さんは迫害により死亡した。法医学鑑定によれば、頭蓋骨骨折、頭蓋内大量出血があり、さらに指が折れ、両足には鬱血と腫れがあり、全身には多数の傷跡が見られた。

　2、于振翼さん、4年の不法判決を受け、迫害により死亡

　于振翼さんは男性で、当時28歳であった。2001年9月、于さんは南崗区裁判所で懲役4年の不当判決を受けた。ハルビン第3刑務所に監禁され、深刻な迫害を受ける。病院の検査により、脳が激しい打撃を受けていたこと、胸部に鬱血があること、身体の大部分に内傷があること、前歯が1本折れていたことが確認される。2002年4月29日、病院は治療の継続を拒否し、于さんは自宅に引き取られ、5月14日に無念の死を遂げた。

　3、ハルビンの孟紅さん、迫害により死亡

　孟紅さんは1941年4月22日生まれ。2019年7月26日、孟紅さんは黒竜江女子刑務所で監禁中に迫害により死亡した。

　10人が南崗区裁判所で10年から15年の不当判決を受ける

　1、ハルビン師範大学教師の劉小龍さん、2001年10月25日、15年の判決を受ける

　劉小龍さんは男性で、博士学位を有し、ハルビン師範大学の生物学科の教師だった。法輪功の資料を印刷し、北京へ法に基づいて陳情に赴いたことを理由に2000年11月23日、北京市公安局豊台支局に不当に連行され、2001年10月25日、南崗区裁判所から懲役15年の不当判決を受け、ハルビン刑務所に収容された。

　2、ハルビン工業大学の博士・韓利さん、15年の判決を受ける

　韓利さんは男性で、当時34歳で、ハルビン工業大学宇宙航空学院光エレクトロニクス技術の専攻博士である。韓利さんは法輪功の資料を印刷し、北京へ陳情に行ったことを理由に、2000年11月23日、北京市公安局豊台支局に不当に連行され、2001年10月25日、南崗区裁判所から懲役15年の不当判決を受け、ハルビン刑務所に移送され拘禁された。

　3、ハルビン師範大学芸術学院の張子棟さん、12年の判決を受ける

　張子棟さんは男性で、元ハルビン師範大学芸術学部の在学生だった。張さんは北京へ法輪功は心身に良い気功だと説明に行ったことを理由に、2001年10月25日、南崗区裁判所から懲役12年の不当判決を受け、ハルビン刑務所に拘禁された。

　4、ハルビン師範大学音楽学院の劉慶威さん、12年の判決を受ける

　劉慶威さんはハルビン師範大学音楽学院98年度入学の音楽学部大学生だった。法輪功の修煉を堅持していたとして、2001年7月に南崗区裁判所に不当に懲役12年の重い判決を下された。当時、わずか22歳であった。

　5、ハルビン工業大学の女性修士・周巧航さん、10年の不当判決を受ける

　周巧航さんは女性で、ハルビン工業大学院を2001年に卒業し、ハルビン市新一方科技有限公司の技術責任者だった。2002年中国共産党全国代表大会の期間中に連行され、ハルビン市南崗区裁判所から10年の判決を受けた。同年11月、周さんは秘密の民間住宅において、悪質な警官により電気ショック、虎の椅子（拷問具）、睡眠剥奪といった拷問を受け、この痩せた女性に対し狂乱的な自白強要を行われた。

　6、関興涛さんは2002年、ハルビン市南崗区裁判所により不当にも10年の判決を受け、その後、黒竜江省泰来刑務所に拘禁され、2012年11月10日になってようやくその冤罪による刑期満了となった。

　7、張慎さんは10年の不当判決を受け、劉麗娟さん4年と鄭春梅さんは3年の不当判決

　張奇（慎）さんは、公判中に悪質な警官による暴行を受け、あらゆる種類の拷問に苦しめられ、その結果、当時は歩くことができなくなった。

　同時に連行されたのは、ハルビン市龍江電機工場在住の劉麗娟さんと鄭春梅さんである。そして2003年9月26日午前、南崗区裁判所で不当に開廷され、劉麗娟さんは4年、鄭春梅さんは3年の不当判決を受けた。

　8、馬淑華さん、劉春霞さん、趙紅武さん、初慶芬さん、鄭文生さん、および徐夢蘭さんは、江沢民集団の嘘を暴露し、法輪功が迫害されている真相を伝えたとして、2002年10月9日、ハルビン市南崗区裁判所により不当に秘密審判を受け、重い刑罰を言い渡された。刑期はそれぞれ10年、8年、7年、7年、4年である。徐夢蘭さんは拷問による自白強要で数回意識不明となり、判決の刑期は不明である。

　9、孫志芬さん（女性、当時37歳前後）は、2002年に法輪功の資料を配布したため、悪質な警察官により万家労働教養所に送られ2年間迫害を受けた。その後、ハルビン市南崗区裁判所から再度11年の重い刑罰を言い渡され、2004年に黒竜江省女子刑務所に拘禁され拷問を受けた。

　10、ハルビン市の王俊峰さんは、不当に11年の判決を受け、家族は南崗区裁判所により数万元（約1元＝20円）の金銭を要求された。　

　14人が南崗区裁判所から5年から9年の不当判決を受ける

　1、ハルビンの李鳳さん、不当に9年の判決を受ける

　ハルビンの李鳳さんは女性で、当時47歳。2008年12月30日、ハルビン市南崗区裁判所から不当に懲役9年の判決を受けた。

　2、ハルビン市南崗区裁判所、賈麗清さんに8年、于華芝さんに4年の不当判決を下す

　賈麗清さんは女性で、当時55歳だった。ハルビン市医科大学附属第二病院に40年近く勤務していた。2012年2月、賈麗清さんは南崗区裁判所に不当判決8年、于華芝さんは4年の不当判決を受けた。

　3、2010年8月3日、関玉琴さんと張秀麗さんはハルビン市南崗区裁判所にそれぞれ8年、7年の不当判決を受けた。

　4、宋英傑さんに不当判決8年

　宋英傑さんは女性で当時43歳だった。ハルビン医科大学附属第三病院の看護師であった。2012年4月28日、ハルビン医科大学附属第三病院は南崗区遼陽派出所と共謀して宋英傑さんを連行した。

　5、于玉梅さんに5年の不当判決

　2002年12月、于玉梅さんは黒竜江省女子刑務所の第9区画に拘束され、非人道的な拷問を受けた。

　6、齊鳳鳴さんに5年の不当判決

　　齊鳳鳴さんは男性で1941年10月生まれ、ハルビン市製酸素機総工場定年退職エンジニア。2008年2月4日、齊さんは法輪功迫害の実態が書かれた資料を配布中に連行された。2008年11月5日、齊鳳鳴さんは呼蘭刑務所の集中訓練隊に連行され、悪質な警官は彼に転向を強いるため、三日三晩、齊鳳鳴さんに睡眠、食事、水分を与えなかった。

　7、栗志剛さんに5年の不当判決

　栗志剛さんは男性で、1971年3月生まれ。2009年2月28日、栗さんは自宅でドアを破って押し入った悪質な警官により連行された。同年10月、ハルビン市南崗区裁判所は栗さんに不当判決を5年を下した。

　8、孫秀敏さんは、ハルビン鉄道局工程総公司工程部で、部署全体の工程検査を担当するエンジニアであった。2005年5月12日、孫秀敏さんは迫害の真相を伝え、資料を配布していたところ、ハルビン市花園派出所に連行され、その後、南崗区裁判所により不当に開廷され、5年の不当判決を受けた。

　28人が3年から4年６カ月の不当判決を受ける

　1、劉洪濤さん（男性）、2003年9月26日に南崗区裁判所で不当に開廷され、3年の不当判決を受けた。

　2、王守俊さん、南崗区裁判所から不当に4年の判決を受けた。

　3、黒竜江省テレビのロシア語番組の元司会者、記者・趙喜東さんは、2011年12月31日に中共により再度連行され、2012年11月、趙さんはハルビン南崗区裁判所から4年の判決を受けた。

　4、2012年8月22日、ハルビン南崗区裁判所は向暁燕さんに対し不当に法廷審理を行い、3年の不当判決を下した。

　5、2009年8月23日、張淑珍さんはハルビン南崗区の住宅地で法輪功資料を配布中に連行され、その後ハルビン南崗区裁判所から不当に4年の判決を受けた。

　6、張巨龍さん（男性、当時43歳）は、ハルビン市南崗区裁判所から不当に3年の判決を受け、2005年3月7日にハルビン市新建刑務所の集中訓練隊に送られた。

　7、劉文茹さんは南崗区裁判所から4年の判決を受けたが、裁判長の鮑紅は家族から数万元の賄賂を受け取りながらも4年の判決を下した。

　2003年12月18日、劉さんは法輪功の内容物を配布したことで通報され、2004年4月30日、南崗区裁判所から4年の判決を受けた。

　8、田金鑫さんは、2000年8月にハルビン市南崗区裁判所から不当に開廷審理され、懲役4年の不当判決を受けた。

　9、2014年9月、ハルビン師範大学退職職員の孫開清さんと学習者の張麗麗さんは、外出して市民に法輪功が迫害されている真相を伝えている最中に連行された。2015年12月16日、黒竜江省ハルビン市南崗区裁判所は孫開清さんと張麗麗さんを不当に法廷審理し、孫さんに4年6カ月、張さんに3年の不当判決を下した。

　8人が刑期不明

　1、2002年3月、ハルビン市南崗区裁判所は王玉光さん、李歆さん、張忠さん、李海さん、黄敏さん、宋濤さんを不当に秘密裏に審判した。

　2、馬振仲さんは男性で、当時71歳。2016年12月7日夜、自宅で南崗区国家安全保衛大隊の警官により連行され、家にある法輪功の書籍、創始者の写真はすべて押収された。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）