文／中国内モンゴルの大法弟子

　【明慧日本2025年7月11日】（前文に続く）

　三、法を正す進展はすでに今日に至っています。最後の道をどう歩むべきでしょうか？

　正法修煉が始まってから、師父は説かれるべきすべての法を説かれました。あとは私たちがどう悟り、どう行うかにかかっています。以下は私の次元で悟った内容です。

　1、最後になればなるほど、師父と法を信じること

　私たちはよくネット上で、刑務所でひどく迫害され、その後帰宅したがまもなく亡くなったという報道を見かけます。私はそれを知って非常に心を痛めました。法から悟るに、主な原因は人の観念を変えることができていないこと、師父と法を100％信じていないこと、個人修煉の状態を脱せずにいること、そして自分を病人として家族の介護が必要な存在と考えていることにあると思います。

　師父はすでにあなたを刑務所から救い出してくださいました。なぜそれをしっかり受け止めて、急いで学法をして、早く向上しようとしないのでしょうか？　一方で、なぜある同修は非常に早く回復するのでしょうか？　師父は大法弟子に対して二重の基準で扱ったりすることがあるでしょうか？　それはまさに個人の問題ではないでしょうか？　自分が変わりたくない、向上したくないと思っているなら、誰も助けることはできません。師父でさえ、自分が向上しようとしない者を変えることはできないのです。

　2、「迫害されている」という思考から抜け出すこと

　多くの同修は、邪悪な部門の者が自宅を訪れることを単なる嫌がらせや迫害と捉えています。しかし、師父の経文の理解に基づけば、「たとえどのような環境にあっても、邪悪の要求や命令、指図には従わないようにしてください。」（『精進要旨二』「大法弟子の正念は威力あるものである」）です。つまり、邪悪から何を言われても協力しないということです。ただし、それを表面的に機械的に行うだけでは、人に悪としての印象を与えてしまいます。本当に善を修めるときは、相手が悪を示そうとしても、悪が出てこられなくなるのです。

　師父の法を表面的に理解してはなりません。正法修煉の観点に立てば、訪問者を救われるべき存在として見ます。慈悲の心を持ち、本当にその人のために考え、彼らにそれが伝われば、彼らがまたあなたを迫害するでしょうか？　もし本当にお金のために迫害しに来ているとしても、あなたの大きな善がその人を操っているその邪悪な生命を消滅し、善念を引き出せば、彼らは迫害をやめるでしょう。法理から言えば、この時点であなたは「迫害されている」という次元から抜け出しているのです。

　あなたに対する迫害を、あなたが善によってなくしたのです。これこそが、大法弟子と警察との関係が、単なる迫害と被迫害の関係ではなく、救うがわと救われる関係であるということです。

　なぜなら、大法弟子の正法修煉は師父を助けて法を正し、衆生を救い済度することであり、警察の思考に従うものではありません。その過程において、私たちが主役であるべきなのです。警察に対する善とは、つまり「邪悪の要求や命令、指図には従わない」ということの、さらに深い意味合いではないでしょうか。

　3、深く隠れた「私」を掘り出すこと

　現在、多くの同修が次の内容を悟っています。すべての執着心の根源は「私」であり、これが旧宇宙の腐敗し、変異した根本原因だということです。一方、新宇宙は無私無我であり、私を修め去らなければ新宇宙に入ることはできません。私たちはもともと旧宇宙の生命であり、ほかでもなく大法が私たちを新生へと向かわせています。この私は根深く根付いていますので、私たちは一思一念を修めなければなりません。今まで修めてきた私たちにとって、悪い念はすぐに見分けられ、即座に消し去り、次の機会を与えないことができるでしょう。なぜなら、邪悪や旧勢力が仕組んだあらゆることを師父は認めておらず、私たちも認めないからです。邪悪は最後のあがきとして、大法弟子の一思一念を妨害しています。だからこそ、常に正念を保ち、邪悪に隙を与えてはならないのです。

　多くの高齢の同修は怨恨心を抱えていたため亡くなっています。しかし、恨みはまさに悪ではありませんか？　悪を抱えたままで、善を修めることができるでしょうか？　大覚者たちの基本的な本性を備えていなければ、どうして正果を得ることができるのでしょうか？

　また、すべての執着心の根源は「私」です。私という根を掘り起こして取り除かなければ、新しい宇宙の中に居場所はありません。そして、本当に無私で他人のために尽くせるとき、状況はすぐに変わります。

　「自分の世界や自分の衆生のために」ということは、一見他人のためのように思えますが、もっと大きな視点から見ると、これもまた気づきにくい私の一種です。なぜなら、大法弟子にはもっと大きな使命があり、一人一人の修煉の道も異なります。その中には、私たちが今はまだ知らない、成し遂げ実践しなければならないことも含まれています。ですから、個人的には、自分の観念を完全に捨て去り、法に完全に同化することこそ、師父が最も望んでいることだと思います。

　4、師父から授かった宝もの「うちに向けて探す」をうまく使うこと

　師父は『轉法輪』や「7.20」前後の説法で何度も、一貫して「うちに向けて探す」ことを強調されてきました。また、一部の同修は天目で「うちに向けて探す」ことが確かに一つの宝物であることを見ました。それは心臓の位置にある金色のもので、修煉者が自分を探し始めると、その宝物が動き出し、回転し始め、人のさまざまな観念でできあがった殻を突き破るのです。師父がこの宝物を私たちに授けてくださった以上、それをしっかりと活用し、習慣化し、機制を形成すれば、修煉は飛躍的に進むでしょう。多くの人が「以前からそうしていた」「入門時の法に対する認識に固執して変わろうとしなかった」ために向上できなかったと言います。他人を変えようとばかりし、自分を変えようとしないのは、旧勢力の思考パターンです。常に頭脳を明晰に保ち、頑なにならず、他人に振り回されず、他人の長所を吸収し、すべてのことを法の観点で測ることが、成熟した大法弟子の証です。「うちに向けて探す」ことができるかどうかは、煉功者が本当に修煉できているかの指標でもあります。

　5、正法の進展が今日まで進んだ今、私たちは完全に自分自身を守る力を持っています。

　実は師父はすべての神通力を大法弟子に授けてくださいました。ほかでもなく、一部の弟子がまだ悟ってなかったのか、人間の観念に邪魔されているのです。例えば、目に見えるものだけが真実だ、という観念にとらわれて見れなかったり、感じ取れなかったり、自分の修煉が十分でないと思い込み、まだ実践しようとしなかったりするのです。今、中国で多くの同修が迫害されているというネット上の報道を見ると、胸が張り裂けそうになります。その苦しみを深く思い、冷静に法から分析すると、最も主な原因はおそらく次の三つです。

　（1）「迫害されている」という思考から抜け出し、「迫害されている」という次元を突破すれば、邪悪はあなたを迫害できなくなります。

　（2）功能を使って自分を守ること。（もちろん、業力の要素も排除できません）

　（3）元々定められた大法弟子ではない場合。

　大法弟子は最後になればなるほど、師父と法をますます信じるべきです。師父が功能を使えるとおっしゃれば、使えばよいのです。使わないと修煉において欠陥や漏れがあるということです。功能や神通力を使って自分を迫害から守ることは、家族を守ることにもなります。私たちの地域には、10回も迫害され、十年以上も監禁されていた同修がいます。家族は子ども以外は理解できず、彼らは大法弟子を見るとすぐ通報し、真相を伝えることもできません。その同修は解放されて一年が経ったとき、また監禁されました。これほどひどい迫害を受けると、家族の理解を得るのは非常に難しいのです。

　私自身も10回迫害を受け、十年以上も監禁され、離婚しましたが、両親と弟夫婦はみな今も修煉しています。

　最初に二回連行された際、私はすぐに神通力を使おうと思いました。「邪悪に自分を見えなくする」ということです。しかし、心が穏やかではなかったため、効果はありませんでした。私には他の空間のことは何も見えません。近年、多くの神通力の使い方に関する文章を読み、自信を高めて観念を変えるために活用しています。

　例えば、ある同修が邪悪な掲示板や横断幕を取り除くとき、実際に手を使わず、神の考えを使って神仏の助けを求めただけで、強い風が吹いて邪悪な掲示板や横断幕を壊したり吹き飛ばしたりしました。または慈悲心を発して、邪悪な部署に内容を変え、大法に対して罪を侵さないようと考えました。数日後には本当に内容が差し替えられました。これらはすべて神通力の活用例です。

　また、監視カメラの前で「私は『真・善・忍』でできている」、或いは「私はミクロな粒子でできている」と考えたところ、後で調べた監視映像には自分の姿が映っていなかったり、ぼんやりとした影だけだったりしました。

　こうした同修たちの体験は、私に大きな啓発を与え、自信を固める助けにもなりました。実際、師父は私たちの心を見ています。一つは師父と法を堅く信じる心、もう一つは観念を変えることです。自分でできないときは、師父の法身が助けてくださいます。師父がいつも私たちのそばにいらっしゃることを忘れてはなりません。私たちが成熟して、自分を守れるようになったら、師父はどれほど安心されるでしょうか。

　6、正法の進展が最後の段階に差し掛かった今、師父に求めることを学ばなければなりません。

　これは同修の書いた文章から得た啓示でもあります。突然起こった出来事にどう対処すればよいかわからない時は、師父に求めることを思い出すべきです。これも師父と法を信じる表れです。私は二つの出来事を通して深く感じました。師父はいつも私たちのそばにいらっしゃるということを思い出さなければなりません。私は初めはそれがなかなか思いつきませんでしたが、これも段階的に向上していく過程だと思います。

　例えば、私が刑務所にいるとき、別の監区に、刑務所側が連れてきた「ユダ」が一人の同修を邪に悟らせ、しかもそれが非常に深刻でした。その同修は自分の認識が大法を超えていると思ってしまい、大法の修煉に戻ることは難しい状況でした。私はこう考えました。その同修が三退させた百人以上の受刑者はどうなるのか？　私は直接彼らを救ってはいませんでしたが、なんと言ってもそれは刑務所で一緒にいた縁で結ばれている受刑者でした。

　そこで私は心の中で師父に願いました。「どうか彼らを私の世界に導いてください。彼らは少なくとも邪党からの脱退を表明しています。」私はこの念を起こしましたが、それが正しいのか分からず、師父に直接ヒントの求めもしませんでした。そのため、この思いはずっと胸に引っかかっていました。解放された後、明慧ネットの文章を読み、同修が天目で師父が別の世界の衆生たちを自分の世界に迎え入れているのを見たことがわかり、その時、私の引っかかっていた心が完全に解放されました。私は思います。正法の最後の時期、肝心な時、特にやっかいな問題に直面した時、力が及ばない時に、師父を思い出し求めることは、無視できない重要な課題だなのです。

　最後に、本題とは直接関係ありませんが、とても重要なことを一つお伝えしておきます。

　法理から見ると、師父は私たちが世の中の半分の人々を救うことが不可能だとご存じです。できる限り救うことが目標です。すべての人が救われるなら、もはや正法は必要ありません。大法弟子の修煉には「大きな波が砂を洗うような」過程があります。「誰もが真に修煉するというのは不可能です。」（『轉法輪』）もし、大法弟子が皆円満成就し、すべての世の人々が真相を知って救われることが、正法の終了基準ならば、正法は永遠に終わらないことになります。法は変わりませんが、変わるのは大法弟子です。成就する者もいれば失敗する者もいます。また、それぞれの大法弟子は修煉の過程において、段階ごとに異なる問題に対する認識も変化していきます。これが修煉の必然的な過程なのです。

　ですので、交流文章を書く際は、「私の理解では」「私の次元で悟ったところでは」といった表現を使い、「〜だ」「〜である」と断言や定義をすることは避けるべきです。

　結び

　正法修煉の法理は博大で奥深いものであり、私が悟ったことはただ海のなかの一滴の水に過ぎません。宇宙の正法は宇宙の歴史の中で唯一無二のものであり、参照するものはありません。旧勢力は宇宙正法の理をまったく理解できず、師父に対しては「あなたの言うことはわからない」あるいは「成功を祈る」としか言えませんでした。私たちは師父と共にこの世に在り、師父に従い、大法弟子として、最高の栄誉を受けるとともに、極めて重大な使命を担っています。私たちは並外れて困難な神の道を歩んでおり、宇宙中の無数の目が大法弟子のあらゆる出来事を見守っています。だからこそ、私たちは必ず正しい道を歩み、最後の成神の道をしっかりと進み、先史に誓った神聖な誓約を果たし、師父の恩に報い、衆生の期待に応えなければなりません。

　以上は私の現段階での認識であり、偏りがあることは否めません。決して自己顕示ではなく、正法の最後の時期にあたり、明慧ネットというこのプラットフォームを通じて、同修の皆さんと共に切磋琢磨し、正法修煉の法理を明確にし、全体として共に向上し、昇華することを目指しています。認識に不足や誤りがあれば、どうか同修の皆さまの慈悲あるご指摘を賜りますようお願い申し上げます。

　歴史上私を法を正す時期の大法弟子として選んでくださった師父に感謝いたします。弟子は師恩に報い、必ず自分の使命を全ういたします。

（完）