　【明慧日本2025年7月13日】遼寧省営口市の法輪功学習者・劉玉琢さん（62歳女性）は、2016年6月28日に連行された。その後、懲役4年と罰金1万元の判決を言い渡され、2017年8月22日、劉さんは瀋陽女子刑務所第一監区4小隊に拘禁された。刑務所でさまざまな虐待を受けた末、劉さんは身体に障害を負い、経済的損失を受け、精神的なダメージを受けた。現在、劉さんは歩くこともできず、家族に介護されている。

　一、劉さんは自宅から連行され、家宅捜索を受け、判決を受けた

　2016年6月28日朝6時ごろ、ドアをノックする音が聞こえ、劉さんは起き上がってドアを開けると、背の高い男性集団が押し入り、女性もいて、家宅捜索を始めた。食料品と生活用品以外のものをすべて押収された。パソコン（デスクトップ、ノートパソコン全て）、プリンター、プラスチックの箱、印刷用紙など、劉さんの家の私物を車１台分を押収された。

　パジャマ姿の劉さんは、営口市駅区建豊派出所の警官に連行された。その日、100人の法輪功学習者が遼寧省各地で連行された。この連行行動は、遼寧省政法委員会の「610弁公室」（法輪功迫害の実行機関）に操られ、大勢の警官が動員され、追跡、位置特定、見張りなどの手段を駆使して行われた。営口市の少なくとも8人の法輪功学習者が連行され、劉さんなどは営口市留置場に送られた。

　2017年2月15日午前、劉さんは営口市駅前区裁判所で裁判を行った。2017年4月26日、営口市駅前区裁判所は劉さんに懲役4年と罰金1万元の判決を言い渡した。

　劉さんはその後、控訴したが、営口市中級裁判所に原判決を維持された。そして、2017年8月22日、劉さんは瀋陽女子刑務所に送られた。

　二、刑務所で受けた虐待

　劉さんは瀋陽女子刑務所第一監区4小隊に拘禁された。内部事情に詳しい人によると、劉さんはトイレットペーパーや食べ物、衣類を買うことも許されなかったという。要するに、生活に必要なものであれば、一般の受刑者は刑務所のスーパーで買えるが、劉さんには買う権利がないのだ。家族も劉さんの刑務所のカードにお金を預けたが、刑務所側は劉さんに使うことは許さず、下着を買うのも許さなかった。2017年年末、家族は劉さんに600元をカードに入れたが、劉さんは受け取れなかった。それで、劉さんは刑務所所長に手紙を書き、自分のお金で生活用品を購入できるようにと強く要求した。しかし、所長から監区長、小隊長までが、カードの情報に不備があり、お金が見つからないと言い、解決されないまま長い間続いた。そのため、劉さんは何一つ物品を買うことができないため、他の受刑者のいらない服やズボンを拾って着るしかできず、トイレットペーパー、洗濯用品でさえ、他の人から借りなければならなかった。

拷問のイメージ図　殴打

　瀋陽女子刑務所には、第一監区の法輪功学習者を迫害する孫爽という悪徳警官がいて、しばしば受刑者の王娜（遼陽出身、強盗犯）に法輪功学習者をひどく殴るように指示し、「転向」していない法輪功学習者に対して、拳で殴り、蹴る、立たせる、「三書」を書かせるなどという手段を取り、時には、夕食後にテレビを見ることを小隊全員禁じるという罰を与えた。窃盗犯、強盗犯などの犯罪者は、テレビを見ることを許可されないと、立ち上がって法輪功学習者を襲い、法輪功学習者にこのようにいわゆる「転向」を強要した。王娜はモップの柄やほうきの柄で法輪功学習者の下腹部を突いたことがある。

　遼寧省瀋陽女子刑務所は、収入を得るために、収容者から労働力を搾取し、老若男女を問わず、収容者に過酷な労働を強要し、ノルマを設け、完成できないと罰を与えた。そして、ここで法輪功学習者は、労働奴隷にされるだけでなく、強制洗脳を受け、自由もなく、さらに話すことまで許されなかった。話をしたら、監視している受刑者に激怒された。自由にトイレに行くことはできないし、どこへ行っても監視している受刑者がついていた。

　三、長期的な迫害で、劉さんが身の回りのことができなくなった

　2020年6月27日、4年間迫害を受けた後、劉さんは家に戻ったが、以前の活力は失われた。精神的なトラウマ、肉体的な怪我、経済的なプレッシャー、家族の家事、その他諸々の重圧に押しつぶされそうになっていた。徐々に劉さんの行動が鈍くなり、手と足に力が入らず、立ち上がって歩く力もなく、寝返りをうつことも困難になり、言葉をはっきり話せ無くなった。

　善良で、親切で頭の回転が早い女性がこのように迫害されたのは、真・善・忍に従って善良に向かう心を養っただけの理由だった。実に心が痛む。

　劉さんは法輪功を学んでいるとの理由で、2003年に連行され、営口市留置所に送られた。その後、６カ月の刑を言い渡された。2012年、ある修煉者の家に行ったとき、営口市駅前区東橋派出所の警官がその修煉者の家を家宅捜索しているところに出くわし、その結果、劉さんも連行され、営口市拘留所に送られた。劉さんは15日間拘留された後、「転向」しなかったため、遼寧省撫順市の洗脳班に1週間拘禁された。そこで、肉体的にも精神的にも迫害を受け、心臓発作を起こした劉さんは、洗脳班側に責任を問われることを恐れて解放された。

　2016年の連行された当時、劉さんは53歳で、民間企業に勤めていた。瀋陽大北刑務所での拘禁中、劉さんは4年分の労働賃金を失った。 2020年6月27日に釈放され、家に戻った劉さんは、法輪功を学び続けているため、何度も嫌がらせを受け、労働保険の申請機会を奪われ、劉さんは依然として最低生活保障もなく、生活費は家族に頼っている状態である。

　誰が劉さんの幸せを奪ったのか？　誰が彼女にこのような苦しみを与えたのか？　劉さんを迫害する根源は中国共産党にある。中国共産党はも本質的に「虚偽、邪悪、闘争的」であり、権力を掌握して以来、人々を殺戮してきた。、中国全土の半数以上の家庭を迫害し、周期的にさまざまな政治運動を通じて罪のない中国人8000万人を殺害してきた。この死者の数は、第二次世界大戦の死者総数を上回っている。