　【明慧日本2025年7月13日】中国共産党による法輪功迫害26周年が迫る中、フィンランドの法輪功学習者（以下、学習者）は7月5日、ヘルシンキのカンッピ広場で集会とパレードを開催し、中国共産党（以下、中共）の法輪功迫害をただちに停止するよう要求した。この活動は多くの通行人の関心と共感を集め、地元住民や観光客から多くの人々が支持の意を表した。

　天気予報では雨が予想されていたが、当日は晴天に恵まれた。イベント開始前、学習者たちはカンッピ広場近くの空き地で全体煉功を行い、法輪功の穏やかで美しい功法を披露した。その様子に多くの通行人が足を止め、学習者に質問したり、真実を知ろうと積極的に情報を求めたりする姿が見られた。

7月5日、ヘルシンキのカンッピ広場近くの空き地で行われた活動

中共の法輪功迫害に反対し署名する市民や観光客

　午後1時ごろ、学習者はカンッピ広場で集会を開き、中共が26年にわたって続けてきた法輪功への残酷な迫害、特に学習者からの組織的な生体臓器収奪という残虐行為を明らかにした。

　フィンランド法輪大法学会責任者「私たちが反対しているのは中共の犯罪行為であり、中国ではありません」

　フィンランド法輪大法学会責任者シニッカ・ソータカネンさんは発言で、「法輪大法の修煉は身心に多大な利益をもたらし、中国で広く伝わり、数千万の修煉者を引きつけましたが、最終的に中共政権による弾圧と迫害を招きました。この残酷な弾圧は26年間続き、今もなお続いています」と述べた。

集会で発言するフィンランドの歌手アンナ・コッコネンさん

集会で発言するフィンランド法輪大法学会責任者シニッカ・ソータカネンさん

　シニッカさんは、「数百万もの人々が真・善・忍という伝統的な精神的信仰を実践しているにもかかわらず、中共のイデオロギーに対する脅威とみなされています。中国では、信念を貫く数百万の法輪大法学習者が不当に拘束され、暴行や拷問を受けています」と述べた。

　シニッカさんは続けた。「私たちは中国そのものに反対しているのではなく、中共が犯した罪に反対しているのです。私たちは邪悪や不正を受け入れませんが、真・善・忍の原則に基づき、真実を平和的に堅く守り抜きます」　

　迫害を語る経験者　中共の人道に対する罪の終結を訴える

　学習者の呉さんと朱さん夫妻は、集会で自らの家族が受けた中共の残酷な迫害について語った。呉さんの母親はかつて懲役7年の判決を受け、2006年に迫害により死亡した。享年70歳。妹は3度にわたり洗脳施設に送られ、叔母は拷問により2004年に亡くなった。享年65歳。さらに兄は不当に懲役8年の刑を受け、妻の朱さんも不当に労働教養10年の判決を受けた。

　呉さんは「フィンランド政府の支援のおかげで、11年の離散を経てようやく再会することができました。フィンランド政府の人道的支援に感謝します」と語った。

　呉さんはさらに、「中共は今、道徳も社会正義も人権もない国家になっています。すべての共産主義国家は、かつて自国民に対して残虐行為を犯してきました。現在の中国では、中共政権は中国の優れた伝統文化を破壊しただけでなく、法輪功に対する26年にわたる迫害の中で、法輪功学習者の臓器を生きたまま摘出するという大虐殺犯罪を犯しています。中共政権による法輪功修煉者への迫害は、筆舌に尽くしがたいものです」と述べた。

　呉さんは「私たちは、世界中の正義と良心を持つ人々に、この反人類的な犯罪行為を一刻も早く制止するために手を差し伸べていただくようお願いします」と呼びかけた。

　パレードは首都ヘルシンキのランドマークを通過し、市民の注目を集める

　集会の後、学習者によるパレードが始まり、ショッピングセンター「カンッピ」から出発し、ヘルシンキの幹線道路マンネルヘイム通り、著名なショッピング街アレクサンテリンカトゥ、ヘルシンキ大聖堂、ヘルシンキ市庁舎、北エスプラナーディ芸術センターパークなど、数々の市のランドマークを通過し、最終的にフィンランド国会議事堂前で終了した。

集会の後「法輪功反迫害26周年」をテーマに行われたパレード

　パレードのテーマは「法輪功反迫害26周年」である。パレードの隊列は四つのグループに分かれ、それぞれ「法輪大法は素晴らしい」、「生体臓器収奪を停止せよ」、「迫害で亡くなった修煉者の遺影」、「中共の解体、迫害の停止」となっている。

　市民「諦めず！　強くあれ！」

　市民は法輪功ブースに並べられていた迫害で亡くなった学習者の遺影を見て、自発的に署名し、迫害反対の支持を表明した。

　ノアさんは以前中国に行ったことがあり、あちらではソーシャルメディアのアカウントを使うために翻訳ソフトを使わなければならなかったと話した。彼女は「中国の文化はとても素晴らしく、とても美しい国で、美しい建物、親切な人々、素晴らしい文化があります。しかし中国の政府は非常に悪いです。あなたたちは本当に素晴らしいことをしています！」と語った。

　3人の若者が一緒に来て状況を尋ね、そのうちの1人の男性が「中国国内の（生体臓器収奪）はあまりにも狂っていて、以前はこんなに深刻だとは知りませんでした。あなたたちの活動は本当に素晴らしい！」と言った。

　その男性は続けて、「今の社会では何でも起こり得る。特に不透明な体制の裏で、このようなことは直ちに制止すべきです」と話した。

　その男性は中国にいる学習者に励ましの言葉を送った。「諦めず、強くあれ。弾圧や圧力に負けてはいけません。勇敢であれ。誰もがより良い世界を待っているのです」

　３人は法輪功が「真・善・忍」の原則に従っていることは本当に素晴らしく、仏法の理念を連想させると話した。

　学習者のパレードに出会った観光客が、法輪功への支持を表明

　アメリカ・メイン州から来た観光客のカイルさんと友人のサラさんは、学習者のパレードに出会った。カイルさんは迫害についての説明を真剣に聞き、とても衝撃を受けた。また、アメリカの一部の政治家が法案を通じて中国への臓器移植渡航を阻止しようと努力していることに安心感を覚えた。彼女は去り際に「皆さんのために祈ります」と言った。

　カイルさんは、かつてストックホルムのフムレゴーデン公園で多くの学習者が煉功しているのを見たことがあると言った。中共による生体臓器収奪の犯罪が明らかになると、2人は深いため息をついた。これらの罪の重大さが話題になるたびに、サラさんは苦しそうに手で顔を覆い、「ああ、なんてことだ」と言った。2人は「臓器ツーリズム」に強く反対し、人々が中国での違法な臓器移植を受けることを奨励すべきでないと考えている。　