文／遼寧省の大法弟子

　【明慧日本2025年7月14日】私たちの学法グループでは、毎回法を学んだ後、皆が自分の状況に応じて、『轉法輪』を数ページ暗唱することをしています。私は基本的に毎回1～2個の小見出しを暗唱し、比較的順調にできていましたが、それでも毎回少しの誤記憶や脱字がありました。にもかかわらず、同修たちは私が一番上手だと思ってくれています。

　ある日、ある同修が第1講の最初の小見出し（6ページ分）を一字も間違えずに暗唱しました。どういう訳か、私の深く隠されている嫉妬心が触発されて嫌な気持ちになり、心の中でこうつぶやきました。「まだ第1講だから、誰でもできる。進んでいけば、必ずしもこんなにうまく暗唱できるとは限らない」

　この考えが浮かんだ瞬間、私はすぐ敏感に察知し、こう思いました。「どうしてこのように考えるのだろう！　これは嫉妬心ではないか？　この考えは私のものではないので、要らない。私は修煉者だ。同修のために喜ぶべきだ」。そう思っていても、すぐにはその心を捨てることができませんでした。

　次に法を暗唱する時、続けて2つ目の小見出しを暗唱した同修は、たまたま1～2個の単語を間違えました。私は少し嬉しくなり、「私と同じだ。間違えた」と思い、心のバランスが取れた気がしましたが、その直後、「20数年修煉してきて、どうしてまだこんな強い嫉妬心を持っているのか！」と思い、赤面しました。

　私は、このよくない物質に対してこう言いました。「お前は結構大きいものだ！　深掘りして、お前の正体を見つけてみよう。なるほど、負けず嫌いで顕示心の変異種だ！」

　そこで私は強い一念を発しました。「お前は私ではない。お前を必要としない、今すぐ消えろ！」。その時、私ははっきりとその物質がなくなったのを感じましたが、それはまた別の物質に変化したのです。その現れとしては、一時期、私は第1講を暗唱するのがいやでした。もし間違えたら同修より劣って見られる、ということを恐れていました。

　この考えは間違っていると分かっていたのに、正面から向き合おうとしませんでした。ある日、法を学び終えた後、私の頭に一念が過りました。「なぜこのよくない物質を取り除かないのか？　これは虚栄心で、負けん気ではないか？　取り除かなければこの物質を養っていることになり、それどころか増殖させているのだ」と。そこで、私はその物質に向かって強い一念を発しました。「私は法輪大法を修煉している者だ。お前を必要としない。今すぐ私の空間から離れなさい！」

　次の暗唱時に、『轉法輪』の第1講の最初の小見出しを暗唱することにしました。繰り返し復習したものの、本番の暗唱ではやはり多くのミスをしました。これは私が皆の前で法を暗唱し始めて以来、一度もなかったことでした。師父は私が虚栄心や競争心を徹底的に取り除き、着実に向上できるよう、このような按配をして下さったのだと思いました。この日、私の心は穏やかで、良くない感情が一切湧きませんでした。不純な心が取り除かれ、あの悪い物質も解体されたと知ったからです。

　その後、同修たちがうまく法を暗唱し向上できて進歩すると、私は心から嬉しく思えるようになりました。同修全員が『轉法輪』を一字も間違えずに暗唱できることを心から願っています。

　妥当でない部分があれば、同修の慈悲なるご指摘をお願いします。