文／山東省の大法弟子

　【明慧日本2025年7月14日】

　私は専業主婦で、今年69歳になります。今回は、夫への情を手放し、法に基づき心性を高めた修煉体験を同修の皆さんと交流したいと思います。もし法に則っていないところがあれば、どうかご指摘ください。

　一、情の執着を放下し、夫に慈悲で接する

　2024年の夏休み前のある日、夫は車庫で作業していました。私は家の中におり、夫の携帯電話が寝室で鳴り続けているのを聞き、取りに行きました。着信を見ると、ある女性からでした。この女性は夫が以前仕事をしたことのある主婦で、ちょっとした便宜を好み、男性との接し方もだらしないタイプの人でした。彼女は私の家のすぐ隣の建物に住んでいます。私は少し躊躇しましたが、電話に出ました。

　私は声を発しませんでしたが、相手は穏やかな声で「もう行ったの？」と言いました。私はすぐに「どなたですか？」と尋ねると、相手は私の声だと分かるとすぐに「お姉さん、お兄さん（夫）はいますか？」と言い、夫が車庫にいると伝えました。すると彼女は急いで「橱（戸棚）の扉を直してもらいたい」と言い、さらにどの部分かを詳しく説明し、夫に伝えてくれるよう頼み、私にも社交辞令のような言葉を掛けてきました。しかし私は、その声がずっと震えているのに気付きました。

　電話を切ると、ちょうど夫が車庫から家に戻ってきたので、その女性が電話してきたこと、戸棚の扉の修理を頼みたいとのことを伝えました。夫は自分の電話を手に取り、何も言わずまた車庫に戻って行きました。

　しばらくして、その女性が我が家の車庫に来て、「電話したのに出ないから、お姉さんが出たじゃない！」と大声で夫に言っているのが聞こえました。私は2階でそれを聞き、下へ行くべきかどうか迷いました。心の中で師父に「師父、私は行くべきでしょうか？」と問いかけ、結局やはり面と向かってこの女性に会おうと思いました。

　車庫に行ってみると、彼女はすでに帰っていて姿はありませんでした。私は夫に「もう帰ったの？」と聞き、夫に対して厳しく「男女は友達になってはいけません。背後には色魔や乱鬼がいて、あなたを害そうとしているのよ！　早く彼女から離れなさい」と告げました。夫は「分かった、分かった、分かった」と何度も答え、私はまた2階へ戻りました。

　しかしこの出来事は、しばしば心の中で浮き沈みし、悪い念が湧き上がってくる度に、「色魔乱鬼よ死ね！　私の空間場に入って衆生を壊すことは許さない！　彼らはみな大法の救いを待っているのだから！」と正念を発しました。すると脳裏にふと、「もし大疫病が来たら、あなたは彼女を救いに行けるか？」という念が閃き、私ははっきりと「行きます。私は彼女に大法の真相を伝え、救いに行きます」と思いました。

　夫が外出するたびに「また彼女と…」と負の思考が浮かぶこともありましたが、すぐにそれを否定し排除しました。内に向かって探すと、これは疑いの心であり、旧勢力が私と衆生を壊そうとして私に強いてきたものだと分かりました。私は自分に「私は大法弟子であり、情のために存在しているのではない。師父の正法を助け、衆生を救うために来たのだ。待っている衆生を心に掛け、歴史が私に与えた使命を果たし、より多くの生命に大法の真相を知ってもらい、救いを得てもらわなければならない。夫もこの女性も法のために来たのだ。だから私は慈悲をもって彼らに接するのだ」と言い聞かせました。。

　法に照らしてさらに深く掘り下げると、自分が夫に対する情の執着をまだ持っていることに気づきました。この件で常人のように騒いだりはしませんでしたが、夫が外で仕事をして帰ってくると、私は急いで食事を作り、彼の好物を目の前に置き、彼の好きなものは自分では食べず彼に残しました。彼が脱いだ下着から上着まで、私はすべてきれいに洗濯しました。

　学法を続け、内に向かって探し、自分を正すうちに、夫との関係もどんどん良くなり、家族全体が和やかになりました。夫も時間があれば、大法のことを手伝ってくれるようになりました。私は一刻も無駄にせず、外へ出て行き、大法の救いの希望を衆生に伝えています。

　二、苦しみを喜び、不平の心を取り去る

　我が家は山の水を飲み水として買っており、1本のボトルは約30〜40キロあります。長年、私は車庫から2階の部屋までこの大きなボトルを運んできました。

　ある日、私が水を運んでいた時、若者が通りかかり、私のそばですぐにボトルを家の前まで運んでくれました。また別の日には、階段で水を運んでいると、同じ棟の4階に住む男性の隣人が驚いて「えっ、あなたが水を運んでるの？！」と言われ、私は「大丈夫、私は運べますから」と笑顔で答えました。

　私はよく大きなボトルを先に運び、たくましい夫は後ろからついてくる状況でした。ある時、車庫から50キロの食用油を持って2階まで運ぼうとしたことがありました。傍にいる夫に10キロの油と買ったばかりの野菜を渡し、「これを持って」と言いました。私は片手で手すりを掴み、もう一方の手で50キロの油を持ち、全身の力を振り絞って一段一段上りました。夫は軽々と私を追い越して部屋へ入り、荷物を置きました。その時、私はやっと玄関までたどり着き、夫が油を台所に運んでくれるだろうと思ったら、夫は靴を脱ぎ、そのまま寝室に入ってしまいました。その後、夫が寝室から出てきた頃には、私はすでに大きな油のボトルを部屋に運び終えていました。夫は「また好きに動き回って。もしそのまま油をぶちまけたら大変なことになるぞ」と一言放ちました。

　私はそれを聞いて少し嫌な気持ちになりましたが、すぐに心を切り替え、「ありがとう！ありがとう！　これはまさに苦難を乗り越えて業力を消す、心性を高める機会じゃないか」と思いました。

　相手は鏡であり、自分の執着心を映し出します。夫は外で働いて家計を支えており、私が家の中でしていることに心のバランスを欠いていたのです。そして私自身も、夫がいる時に重い物を持つことに対して不平を感じていました。これもまた不満の心ではありませんか。夫の態度を通じて、自分の「不平の心」を見つけることができました。私は大法弟子として、徹底的に不平の心を手放し、家のことは進んで、喜んでやるようにし、修煉者としてのあるべき状態に達しました。