　【明慧日本2025年7月14日】法輪功学習者（以下、学習者）が反迫害に対して抗議をして26周年を迎えたこの日、イタリア各地から集まった学習者は年7月4日、首都ローマの中国大使館前で反迫害活動を行った。集会では、複数のイタリアの政治家数人から送られた、法輪功の反迫害活動を支持する書簡を読み上げた。ローマ市議会副議長のピトランジェロ・マッサーロ氏も集会に出席して、支援を表明した。ローマ市政府第12区で「法輪功への迫害を制止せよ」という動議を推進したばかりだった。

　迫害の終結を訴え、法輪大法学会はイタリア各界の注目を呼びかける

　当日の午前、駐ローマ中国大使館付近で、学習者は平和的な座り込みを行い、過去26年間に中共の迫害によって命を落とした学習者を追悼し、1999年7月に始まった学習者への全世界的な弾圧を終わらせるよう訴えた。

学習者による平和的な抗議活動

　活動期間中、イタリア法輪大法学会会長のカテリーナ・アンジェラコプルーさんは平和請願書「中共による法輪功迫害を制止せよ」を読み上げ、26年来の中共による学習者への残酷な迫害を伝えた。

発言している学会会長のカテリーナ・アンジェラコプルーさん

　イタリア法輪大法学会はまた、中共による越境的な弾圧の激化に対して強く非難し、中共は法輪功への迫害を国外にも拡大しており、このような国境を越えた弾圧行為を直ちに停止すべきであると述べた。さらに、イタリア政府および各界のリーダーに対し、中共によるイタリア国内および世界各地での国境を越えた弾圧行為を公に非難し、阻止するよう強く要請した上、法輪功に対する迫害の即時停止と、中国国内における深刻な人権侵害を終結させるためのあらゆる合法的手段を講じるよう呼びかけた。

　現場では、イタリアの国会議員、州議会議員、大区議会議員、市議会議員ら複数の政界要人がイタリア法輪大法学会に寄せた書簡を読み上げた。書簡の中で、中共による法輪功への迫害を強く非難し、迫害に立ち向かう学習者に対する揺るぎない支持を表明した。

　ローマ市議会副議長が動議を提出、連帯を示すために現場に駆けつけた

　7月4日午前、ローマ市議会副議長のピエトランジェロ・マッサーロ氏が、中国大使館前で行われた学習者の集会に駆けつけ、スピーチを行った。マッサーロ氏はこの日、現場を訪れる前に、ローマ市政府第12区に「中共による法輪功への迫害と生体臓器収奪を制止せよ」という動議を提出したばかりである。

中国大使館前でスピーチを行うピエトランジェロ・マッサーロ氏

　彼は集会で次のように発言した。「本日ここに来たのは、ローマ市政府第12区委員会で私たちが共同で推進している動議を継続するためです。あまりにも長年にわたって続いている迫害において、学習者が受けてきた深刻な人権侵害行為への強い非難の意を表明します」

　「もう一つ重要な理由があります。今朝、私はローマ市政府第12区において、中共による良心の受刑者に対する強制的な臓器収奪行為を厳しく非難する動議を正式に提出しました。この動議はすでに他の地方自治体、国家、さらに国際機関によって採択され、支持されています。これは重要な一歩です。ローマ市政府の一部として、私たちは「与党であれ野党であれ、政治的立場に関係なく、すべての機関、すべての政党が一丸となって、こうした行為を非難すべきだという立場を明確に示したからです」

　「私は、この動議が党派を超えた最大の支持、最大のコンセンサスを得ることを望んでいます。これは政治的な闘争ではなく、そのように矮小化されてもならず、票を集める手段にされてもなおいけません。そのような行為は卑劣であり、この行動の重大な意義を完全に損なうことになります。反対に、私たちがすべきことは、明確で強力な共通の立場を押し出すことです。この動議は、イタリア法輪大法学会の協力のもとで共同作成されたもので、非常によくできています。文書の中ではいくつかの重要なポイントが強調されており、多くの方がその内容についてすでにご存知かもしれませんが、改めて強調しても過度ではないと思います」

　以下は、動議案の主なポイントである。

動議案の原文

　「真・善・忍」の原則に基づき修煉している法輪功団体は1990年代以降、中国において中共政府による残酷な迫害、拷問、ならびに深刻な人権侵害に晒されてきた。

　信頼できる証人証言により、夥しい件数の生体臓器収奪が行われている実態が明らかにされている。

　以上の事実を考慮し、我々は法輪功への迫害と、良心の受刑者からの生体臓器収奪の犯罪を停止し、これらの行為を抑止するための具体的な措置を講じることを求める。