文／オーストリアの大法弟子

　【明慧日本2025年7月16日】

　尊敬する師父、こんにちは！

　同修の皆さん、こんにちは！

　私はアジア系の大法修煉者で、現在オーストリアに住んでいます。2018年に修煉を始めました。ここで、修煉中の体験や、試練を乗り越え、執着を手放した経験を共有したいと思います。修煉前、私は心筋虚血、膝の靭帯断裂、そして最も重い不妊症など、複数の慢性疾患を抱えていました。

　修煉初期の試練

　それは私にとって非常に特別な時期でした。私の夫はオーストリア生まれで、最初は私の修煉に強く反対し、『轉法輪』の本を燃やすと言ったり、離婚をちらつかせたりしました。私は乗り越えなければならない試練だと分かり、確固たる正念を保ち、揺るがないようにしました。修煉を始めてわずかまだ2カ月で、夫に真相を伝える方法が分からなかったため、黙っていました。夫が本を燃やすと言い、修煉を続けるか家庭の幸せのために修煉をやめるかを選べと迫った時、私は冷静かつ真剣に「私に選択を迫らないでください。この法門は常人社会の中で修煉するもので、宗教ではありません。師父は私たちに良い人になり、社会や自分、家族に責任を持ち、真・善・忍の原則に従うことを教えておられます。これに間違いはありません。もし誤解があるなら、それは私が法に完全に則っていないからかもしれません」と言いました。その後、私は部屋に戻り、自分が法の要求に従っていない部分を振り返りました。夫婦関係で極端になりすぎ、夫との距離感から恐れを抱いていたことが原因でした。当時、私は修煉と宗教を混同していました。

　師父はこうおっしゃっています。「あなたが煉功していても、あなたの配偶者は煉功していないという場合、煉功が原因で離婚してしまってはいけません。つまり常人がそのことを大事に見ているのと違って、われわれはそのことに恬淡としていればよいのです」（『轉法輪』）

　翌朝、夫は前夜のひどい言葉を謝罪しました。彼は私が部屋に戻った後、インターネットで法輪功について調べ、オーストリアとドイツの大法ウェブサイトで真相を理解したのです。幸運なことに、今では夫は私が学法や煉功する時間を尊重し、大法のプロジェクトを支え、励ましてくれています。

　夫や義母との矛盾の解消

　修煉を始めて7カ月後、予想外に妊娠しました。それまで私は不妊症でした。修煉を始めた後、病気のことにはこだわらず、ただ「修煉」という一念だけを抱いていました。すると、いつの間にか病気が消えていました。最初の娘を出産した時、文化や生活習慣の違いから、産後の食事や家事を手伝ってくれる人がいませんでした。2人目の子が生まれた時、夫への不満や矛盾がさらに溜まり、夫に責められるたびに不満を感じました。

　当時、私は内に向かって自分の問題を探さず、密かに師父に不満を訴えていました（今振り返ると本当に恥ずかしいです）。義母はとても良い人で、困っている人をいつも助けていました。しかし、私はヨーロッパの現代的な生活様式や習慣に適応できず、義母を本当の母のように愛していたものの、いつも不快に感じていました。特に彼女の絵や、娘たちに現代的なスタイルで絵を教える姿を見ると、さらに不快でした。

　私は常人の理や論理を考えず、修煉者の基準を家族に押し付けていました。内に向かって探さなければならないと分かっていても、抑圧された不満から自分の誤りを探しませんでした。ある日、師父の言葉で目が覚めました。「特に佛教では、外に向かって求めれば、魔道に入ると言われます。本当の修煉は心を修煉しなければならないもので、心性が高まった時、心がはじめて清浄、無為に達することができます」（『轉法輪』）

　この言葉で自分の問題が分かりました。しかし、根本的な執着を完全に手放せず、子育て後の生活について友人と話す時、依然として不満を感じていました。

　旅行中はいつも『轉法輪』を持参します。バリ島のウブでの雨の日、子どもたちが昼寝している間に学法し、以下の二つの言葉に心を打たれ、長い間泣きました。

　「われわれのこの法門では、主意識が功を得るのです。ではあなたの主意識が功を得ようと言えば、主意識が功を得るものでしょうか？　誰がそれを許してくれるのですか？　そうではないのです。それには前提条件がなくてはなりません。皆さんもご存じのように、われわれのこの法門は常人社会を避けて修煉しているものではなく、トラブルを避けたりトラブルから逃げたりもしません。常人のこの複雑な環境の中で、あなたは醒めています。それとはっきり分かっていながら利益の面において損を蒙り、また他人に利益を侵された時、あなたは他人のように争ったり闘ったりはしません。いろいろな心性の邪魔の中で、あなたは損を蒙っています。あなたはこのような厳しい環境の中で、意志を錬磨し、心性を向上させ、常人のいろいろな良くない思想に影響されながらも、そこから抜け出すことができるのです。」（『轉法輪』）

　「その優れた点は、まさにあなた自身が功を得ることにあります。しかし一方では、それは非常に難しいことでもあります。常人の複雑な環境の中で、人と人との心性の摩擦の中で、そこからあなたが抜け出るということは何よりも難しいのです。はっきり分かっていながら常人としての利益を失うという現実的な利害の前で、心が動じるかどうか、人と人との間で心を探り合いながら暗闘する中で、心が動じるかどうか、肉親や親友が苦痛に見舞われた時、心が動じるかどうか、そういう時にいかに対処するのかなど、まさにこういうところが難しいのです。煉功者となることはこんなにも難しいものです！」（『轉法輪』）

　その時、初めて悟りました。私は家族に高すぎる要求をしていたのです。彼らは常人であり、私は修煉者です。私は修煉の層を高め、執着心を修めなければなりません。なぜ彼らを恨み、常人の安逸を求めるのか？　彼らの不足を包容し、感謝すべきです。師父はこんな素晴らしい修煉環境をくださったのに、私の悟性が低く、心性を高める機会を素直に受け入れられませんでした。

　このことから、「情」に動かされていたと悟りました。「情」に重きを置きすぎて、長い間執着に囚われていました。家族への「情」を手放すのは非常に難しく、毎日努力して家族を包容し、理解し、期待や要求を押し付けないようにしています。家族以外の人には、情の束縛がないため、包容の心で接し、彼らの行動に不快を感じません。しかし、家族には親情の絆があるため、多くの努力が必要です。

　法を証し、真相を伝え、師を助けて衆生を救う

　私は一人で修煉する環境にあり、この地域で大法を修煉しているのは私だけです。ドイツ語がまだ不慣れでコミュニケーションが難しいため、真相を伝えるのは困難です。私は村の住民の郵便受けに真相チラシを配ることを選びました。

　毎年冬、家族でアジアに旅行します。タイでの家族旅行中、同じホテルに泊まるフランス人女性に出会いました。彼女は私が煉功を終えるといつも微笑んでいました。ある朝、煉功後に彼女が微笑んでいるのを見て、時間が早かったので話しかけ、真相を伝えようと思いました。彼女は眠れなかったようで、元気がありませんでした。「大丈夫ですか？　疲れているようですね」と話しかけると、彼女は泣きながらこう答えました。「腕を骨折して痛くて、昨夜は眠れませんでした。最高の病院で骨を整復しましたが、骨が合っていないようで、痛み止めを飲んでも何日も眠れません」

　彼女が気の毒で、善縁を結び、真相を伝えたいと思いましたが、常人に病気を治すのは禁止されているため、どうすればいいか分かりませんでした。緊急だと感じ、師父に九文字の真言「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を彼女に教えるよう導いてほしいとお願いしました。

　「心配しないで、良くなってほしいだけです。『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』を一緒に唱えてください」と言いました。数分間一緒に唱えた後、夫が「赤ちゃんが起きて泣いている」と呼びに来たので、彼女に別れを告げました。

　翌日の午後、彼女に再会すると、元気で嬉しそうでした。「手首はどうですか？」と聞くと、「昨日のおかげで、昼間は少し痛みましたが、以前のような激痛や熱はなく、昨夜はよく眠れました。痛みも減りました」と喜んで答えました。私は彼女の回復を喜び、師父に心の中で感謝しました。「私は何もしていません。感謝すべきは李大師です。師父が法輪功を伝えなければ、九字の真言を伝えることはできませんでした」と言いました。

　彼女は驚きと好奇心で、「この修煉法門のことは初めて聞きました」と言いました。その後、中国での大法修煉者の迫害について話しました。真相を聞いた彼女は、「なぜメディアでこんな残酷なことは報道されないのですか？　ウイグル人の迫害は知っていましたが、善良な修煉者を守るために誰も声を上げないなんて。フランスに帰ったら、この修煉法門を調べます」と言いました。

　家庭で法を実証する

　ある時、黒い血を吐く夢を見て、目が覚めると非常に疲れていました。「今日、師父が私の身体を浄化してくださった。この関をしっかり乗り越えよう」と思いました。起床後、夫に義母を呼んで子どもたちを世話してほしいと頼みました。その日は高熱で震え、頭が何かで叩かれたように痛みました。

　義母と夫はとても心配しました。義母は解熱剤を勧めましたが、「大丈夫、明日には良くなります。身体が浄化されているだけだから心配しないで」と言いました。義母は母性本能から心配し、夫に「薬を飲ませなさい、こんな熱は危険だ」と言いました。夫は私の体験を多く見ており、修煉を少し理解していたので、「妻はすぐ良くなる。彼女は自分の身体が必要とするものを知っているよ、母さん安心して」と義母を安心させました。

　その夜、身体は正常に戻り、熱も下がりました。心の中で師父に身体の浄化を感謝しました。義母は「良かった」と言いました。私は「今日、薬を飲んでいたら、1カ月入院していたかもしれない」と言うと、義母が「なぜ？」と聞きました。「私は修煉者だから、身体は常人と違うんです。たとえば、母さんが掃除するとき、埃が舞いますよね？　私の身体もそれと同じです」と説明すると、義母は理解したようで、「その通り、良かった」と言いました。

　家族は私の身に起きた多くの奇跡を目の当たりにし、大法が良いと信じています。しかし、彼らの縁がまだ来ていないのか、修煉には入っていません。私の修煉が十分でないからかもしれません。

　私の共有を聞いてくれてありがとう、同修の皆さん。私の層が限られているため、適切でない点があれば、慈悲深く指摘してください。

　（2025年オーストリア法輪大法修煉心得交流会発言稿より抜粋）