　【明慧日本2025年7月18日】（明慧ネット通信員・中国天津市からの報道）中国天津市東麗区の法輪功学習者・黄秀英さんは2024年9月に連行され、不当に拘束されたまま留置所で迫害を受けた。2025年3月に裁判にかけられた後、懲役3年の不当判決を受けた。2025年8月には女子刑務所に移送される予定になっている。

　黄さん一家は法輪功を修煉していることを理由に長年にわたって迫害を受けており、夫のエン金友さんは2013年に亡くなり、姉の黄秀雲さんと母の李素芬さんも2024年に無念のうちこの世を去った。

　黄秀英さん（50歳）は2024年9月20日前後、法輪功の迫害の真実を伝える資料を配布していたことを理由に、天津市東麗区公安局（警察署）の国家安全保衛部門および地元派出所の警官により連行され、東麗区豊年村留置所に拘束された。その後、2025年3月に家族への通知もないまま秘密裏に裁判が開かれ、不当に懲役3年の実刑判決を言い渡された。8月には黄秀英さんを女子刑務所に移送し、引き続き迫害を加えようとしている。

　黄秀英さんの夫・エン金友さんは、2000年前後に天津市の病院で肺がん末期と診断され、医師から「余命数カ月」と宣告された。病院では治療の手立てもなく、自宅に戻った彼は法輪功の修煉を始めた。法輪功の理念と五式の功法を実践するうちに、体調は次第に回復し、一時は「病気がまったくない軽やかな身体」の状態に戻った。

　しかし、天津市公安局は長年にわたり彼の家庭と子どもたちの平穏な生活を絶えず妨害し、迫害と嫌がらせを繰り返した。その精神的圧力はエン金友さんに大きな影響を与え、十数年にわたって命をつないだ後、2013年に亡くなった。

　黄秀英さんの母親、姉、兄も法輪功を学び続けたため、長年にわたり中国共産党（以下、中共）からの迫害を受けてきた。姉の黄秀雲さんは、1999年以前に法輪功の修煉を始め、天津市北辰区清光鎮に在住する法輪功学習者であった。中共による長期にわたる嫌がらせと迫害の中で、黄秀雲さんは心身ともに深く傷つけられ2024年に亡くなった。

　黄秀英さんの母親・李素芬さんも1999年以前から法輪功を修煉していた学習者である。地元の公安局による迫害を避けるため、長年にわたり家を離れての放浪生活を強いられ、帰る家もない日々を過ごしていた。

　84歳になった李素芬さんは、最愛の娘・黄秀英さんが再び迫害を受けたことを知らされ、大きな精神的打撃を受けた。追われる身のまま、移動の途中で床に伏し、2カ月以上ほとんど食事も取れず、ついに2024年末、無念のうちに世を去った。

　黄秀英さんの兄も法輪功の修煉を堅持したことにより、これまでに4回にわたって公安局の警官に連行され、迫害を受けてきた。現在もなお、当局の弾圧から逃れるために家を離れ、流浪生活を強いられている。

　明慧ネットの報道による統計によれば、2024年に確認された情報として、天津市では法輪功学習者が「真・善・忍」の信念を堅持したことにより、少なくとも85人が中共当局により迫害を受けた。そのうち、4人が死亡し、少なくとも16人が不当に判決を言い渡され、44人が連行され、21人が嫌がらせを受けているという。なお、中共による情報封鎖、家族との面会禁止、秘密裏の迫害などの要因により、報道されていない迫害事例は今も多く存在しているとみられる。

　明慧ネットが中共の厳重な情報封鎖を突破して確認・記録した事例によると、2019年7月10日時点で、以下の法輪功学習者への迫害の実態が明らかになっている。少なくとも86,050人が不当に連行され、28,143人が労働教養所に収容され、17,963人が不法に判決を受け、18,838人が洗脳施設に拘束され、809人が精神病院に強制収容され、各種の拷問・迫害を受けた延べ人数は518,940人に上る。

　また、同日までに明慧ネットが収集・確認した、法輪功学習者が迫害によって命を落とした事例は4,322人に達している。これは氷山の一角にすぎず、実際の迫害件数はこれをはるかに上回るとみられている。中共による長期かつ残酷な迫害は、無数の法輪功学習者に対して差別・解雇・収入喪失・精神的圧力・家族の離散・障害・死亡といった甚大な被害をもたらした。数百万人の法輪功学習者が、こうした持続的な迫害の中で無念の死を遂げたと推定されている。