　【明慧日本2025年7月20日】（広東省＝明慧記者）広東省茂名市の法輪功学習者（以下、学習者）・陶永紅さん（65）と王英さん（66）は6月25日、茂南区裁判所により不当な裁判にかけられた。

　陶さんと王さんは、自身ならびに迫害を受けている学習者の権利を守るために弁護士を雇ったことが原因で、2023年12月13日正午に茂名市茂南公安支局国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）および官渡派出所の警官らにより連行され、茂名市第一拘置所に拘禁された。現在に至るまで、すでに1年6カ月が経っている。

　真・善・忍の信念を貫き、中国共産党（以下、中共）による度重なる迫害を受ける

　陶さんは中国石油化学会社茂名支社の元従業員であり、茂名市茂南区官渡沙院路に在住。以前、頸椎症、冷え性、心臓病のほか、胃腸も弱かったが、1998年に法輪功を学び始めてからわずか3カ月でこれらの病気が全て治った。1999年に中共による法輪功への弾圧が始まった後も、真・善・忍の信念を堅持したとして、何度も迫害を受けてきた。2011年11月10日には茂南区裁判所により懲役3年の実刑判決を言い渡され、2019年10月30日には広州鉄道公安局佛山公安処の警官により15日間拘束された。2022年1月には年金が不当に停止され、また長期間にわたり官渡街で中共関係者からに嫌がらせを受けてきた。

陶永紅さん

　王さんは元中国科学院広州地球化学研究所のエンジニアであり、玉石鑑定の専門家である。1994年末、王さんは腎臓病が進行し尿毒症となり、生命が危機に瀕した。1995年、幸運にも法輪大法に出会い、わずか1カ月の修煉で尿毒症の症状が完全に消え、健康を取り戻した。1999年に中共による法輪功への迫害が始まって以降、王さんは法輪功を堅持したがゆえに、労働教養や判決、公職からの除名といった迫害を受けた。2000年8月9日、2年間の労働教養処分を受け、2008年12月10日には広州市天河区裁判所により懲役3年の実刑判決を宣告された。2011年5月6日には勤務先から不当に公職を解雇され、30年間の勤続年数が抹消され、現在に至るまで年金を受け取っていない。2013年、王さんは家族とともに茂名市に移住した。

王英さん

　陶永紅さん、王英さんは不当に連行され、裁判にかけられる

　中共当局は陶さんが法輪功を学んでいることを理由に、2022年1月より陶さんの退職年金を停止した。陶さんは自身の合法的権益を守るため、弁護士を雇い、郵便EMSや書留によって各層の関連部門に約180通の手紙を送付した。

　2023年12月13日正午、陶さんと王さんは陶さんの90代の母親を見舞いに訪ねた際、茂名市茂南公安支局の国保および官渡派出所の警官らにより連行された。同時に陶さんの母親の家も家宅捜索され、パソコン、携帯電話、USBメモリ、TFカード、郵送の領収書、法輪功の書籍や資料などが押収された。その日の午後5時ごろ、警官らは王さんの自宅も捜索し、パソコン、携帯電話、USBメモリ、TFカード、法輪功の書籍および資料を押収した。

　2023年12月14日、陶さんと王さんは、茂名市第一拘置所に拘禁された。2024年3月末、2人は茂南区検察庁に送致され、10日後の2024年4月12日、茂南区裁判所に起訴された。

　2025年6月25日、2人に対する不当な裁判が行われた。裁判全体を通して、検察官の蔡林輝はほとんど原稿を読み上げるのみであり、弁護士による質問に対して一言も反論できなかった。この状況を見た裁判官らは、すぐに「前に出て」検察官を支持した。これは、裁判中は裁判官が中立を保つべきという法的規定に完全に違反するものであり、裁判の違法性を浮き彫りにするものである。違法な裁判は午後4時45分頃に終了した。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）