　【明慧日本2025年7月21日】（アメリカ・ワシントンD.C.＝明慧記者）アメリカ東部から集まった一部の法輪功学習者（以下、学習者）は7月17日、首都ワシントンD.C.で開催された「反迫害26周年パレード」に参加し、中共の解体と法輪功への迫害停止を訴えた。

　学習者は炎天下の猛暑の中でも粘り強く行進し、その平和で秩序ある大規模なパレードは、ワシントンD.C.の市民や観光客の注目を集めた。多くの人が足を止め、写真を撮りながら、その光景に感動し、驚きと称賛の声を上げた。

　人々は学習者の反迫害の訴えに共感と支持を示し、「長年にわたり中国共産党（以下s、中共）の法輪功迫害の実態を伝え続けてくれてありがとう」と感謝の意を述べた。また、「もっと法輪功について知りたい」「自分にできる方法で迫害を止める手助けがしたい」と話す人も多くいた。

　パレードの隊列は三つのグループで構成された。第1グループは「法輪大法は素晴らしい」を示し、壮大な天国楽団が先導し、その後に彩り豊かな旗隊が続き、さらに「法輪大法は素晴らしい」と書かれた横断幕を手にした学習者が続いた。第2グループは法輪功への迫害停止を訴えるグループである。数十人の学習者が白い衣服と白いズボンを身にまとい、厳かな表情で、中共の迫害により死亡した中国本土の学習者の遺影を手にしていた。第3グループは中共の解体であり、4億4000万人以上の中国人が中共関連組織から脱退したことを声援し、中共による越境的な弾圧の停止を訴えた。

　およそ2000人にのぼる壮大なパレードの隊列は、ナショナル・モールを出発し、ペンシルベニア・アベニューを進んで、アメリカ連邦捜査局（FBI）本部、司法省、国立公文書館、旧郵便局ビルなどの政府機関の前を通過し、終点のホワイトハウス近くのフリーダム・プラザ（自由広場）に到着した。

7月17日、ワシントンD.C.で行われた「反迫害26周年パレード」

　団体主席が行進する法輪功のパレード隊列に向かって親指を立てて称賛

パレードの隊列に向かって何度も手を振り、親指を立てて賞賛する、ある団体の創設者兼主席であるダドリー・W・ブラウン氏

　保守派団体の創設者兼主席であるダドリー・W・ブラウン氏は、学習者のパレード隊列が通過する際、何度も手を振り、親指を立てて称賛し、隊列に向けてエールを送った。

　ブラウン氏は、「これは本当に素晴らしいことです！　彼らは暴政に反対しており、私は彼らと共に立ていることを嬉しく思います。だから、私は親指を立て、手を振って『私はあなたたちと共にいる』という気持ちを表したのです」と語った。

　ブラウン氏は、自身も共産主義に反対する活動に取り組んでいると述べた。過去には国連会議の代表として出席し、その場で中共を公に非難した経験があるという。

　ブラウン氏は、今回のパレードについて「とても素晴らしいものでした。隊列は秩序正しく、規模も大きく、アメリカ国民が中国本土における中共の暴政を理解する助けになります」と評価した。また、「このパレードは、アメリカの人々に、多くの中国市民が中共の圧政に立ち向かっていることを知らせる機会にもなります」と述べた。

　国家ギャラリー研究センター主任「迫害反対支援の方法を考える」

国家ギャラリー研究センター主任ナタリー・メサさん

　ナタリー・メサさんは、アメリカ国立美術館研究センターの財務副主任である。

　メサさんはパレードを見て、自分は何かできるか、どうやって助けられるかを考え始めた。メサさんは「私のように自分の世界に閉じこもっている人が、どうやってもっと多くの人に知ってもらえるのか？　どうすれば役に立てるのか？　本当に何かできたらと思っています」と述べた。

　メサさんは、パレードが迫害を明らかにし、彼女のように元々知らなかった人々が何が起きているかを知る助けになることにとても感謝しているという。彼女は「以前は全く知らなかったけれど、必ずもっと深く理解したいと思っています」と話した。

　「私は考えています。私たちアメリカ人が、一体どうやって助けられるのか、あるいはどうすればもっと多くの人にこのことを知ってもらえるのか」とメサさんは述べた。

　マーケティング会社副マネージャー「パレードを見て幸運に感じ、より多くの人に知ってほしい」

マーケティング会社の副マネージャーのナビラ・タダさん

　ナビラ・タダさんは、カリフォルニア州のマーケティング会社の副マネージャーであり、プログラマーであるフィリップ・パンさんとともにワシントンD.C.を観光で訪れていた。2人は、パレードを見ることができ、迫害の事実を知ることができてとても幸運だと話す。

　タダさんは「このパレードは本当に必要なものです。私たちはこうしたことを知る必要があります。でも、もっと何かできたらと願っています」と話した。

　「今日、私たちはたまたま観光でワシントンに来ていて、運よくパレードに出会えたから（迫害を）知ることができました。でも、もっと多くの人が見られるように、もっと注目されるべきだと思います」とタダさんは語った。そして少し焦るようにこう付け加えた。「今のままでは全然足りません。今日ここに来なければ、私たちもこのことを知ることはなかったでしょう」

　フィリップ・パンさんはタダさんの話に同感し、「私は彼ら（学習者）がやっていることを支持します。中共は本当に悪質です」と述べた。彼は続けて「共産党は絶対的に邪悪な存在であり、全世界にとって脅威です。たとえば、外国企業に投資させる一方で、彼らの知的財産を盗む、これは誰もが知っていることです」と語った。

　学習者が遵守する「真・善・忍」の原則について、タダさんは深く感動した様子で、「私は、すべての人がこのような価値を持てたらいいと思います。家庭や近所同士の関係から実践できれば、こうした価値観は自然と広がっていくはずです」と語った。そして彼女は続けた。「もし本当に私たちがこの原則に従って生きることができたなら、きっと世界はもっと素晴らしい場所になると思います」

　タダさんはさらに、「私たちに真実を伝えようと努力し続けている人たちを、心から尊敬しています。そして、その信念を貫いていることにも感謝しています。真実を語り続け、自分たちのエピソードを世界に届けようとしてくれていることに、本当に頭が下がります」と述べた。

　弁護士「真・善・忍の理念に共鳴」

弁護士のデイビッド・スティーンバーグさん

　弁護士のデイビッド・ステンバーグさんは国際法律事務所で働いている。仕事の合間にコーヒーを買いに行く途中で学習者のパレードに出会った。彼は、「パレードはとても魅力的で、音楽を聞いて見に来ました」と言った。

　ステンバーグさんはパレードの規模に驚き、これまでこの迫害について一度も聞いたことがなかったことにも驚いた。学習者が20年以上も信念を貫いてきたことを聞き、とても感銘を受けた。

　ステンバーグさんは、「このパレードを見て、必ず帰ってからインターネットで法輪功を調べて、もっと知りたいと思いました。だからこうしたパレードは確かに人々の関心を高めると思います」と述べた。

　法輪功の「真・善・忍」の原則について、ステンバーグさんは自分がカトリック信徒としても共感できると言った。彼は「『真・善・忍』という原則は、信仰の有無にかかわらず共鳴するものです。なぜなら、それらは真理だからです」「これら（真・善・忍）はすべて真実の原則であり、私たちの心の中でそれを知っていると信じています」と述べた。

　市民「最高のパレード」

　アブドゥル・ラヒミさんはこの日ワシントンで働いており、学習者が中共の迫害に反対しているのを見てとても讃嘆した。彼は、「私は彼らが共産主義および共産政権に抵抗していることを称賛します。私は共産主義を最も憎むタイプの人間です」と言った。

　ラヒミさんは、彼がワシントンで長年働いてきた中で見た「最高のパレード」だという。「ここで多くのパレードを見てきましたが、これは最も秩序正しく、整然としていて、最高のパレードです」と称賛した。

　メアリーさんは政府職員で、この日、沿道に座ってじっくりとパレードを見ていた。彼女はパレードが示す平和な雰囲気に感銘を受け、またこんなに暑い中でも学習者たちが耐えて行進していることに敬意を持って見ていた。彼女は「パレードはとても美しく、色とりどりで、そしてポジティブなエネルギーに満ちています」と称賛した。さらに「人々がこれら（迫害）を知れば、皆助けたいと思うだろう」と述べた。

　メアリーさんも「真・善・忍」の原則がとても重要だと考えている。彼女は「私はこの世界に本当にこれらが必要であり、絶対に欠かせないものだと思います。私たちは今、とても困難な時代に生きており、これらの価値観はとても重要です」と語った。