【明慧日本 2025年7月21日】米国東部の法輪功学習者（以下、学習者）は7月17日夜、キャピトル・ヒルでろうそくを灯すキャンドルナイトを催した。26年間にわたって信仰を堅持したために中国共産党（以下、中共）の迫害により死亡した中国本土の学習者を追悼し、迫害の停止を呼びかけた。

　「一点のろうそくの光、一曲の悲しい歌が、修煉者の英雄的で悲壮な姿を語る。一点のろうそくの光、一篇の叙事詩が、修煉者の慈悲と堅強さを語る。ろうそくを一本灯して、真心と善良さを伝え、ろうそくを一本灯して、世界を照らそう」静寂な夜に、歌声に伴われて、1500人余りの学習者が静かに芝生に座り、手にしたろうそくを灯した。

米国ワシントンで犠牲者を追悼するキャンドルナイト

　法輪功学習者「良知と善良に呼びかける」

米国ワシントンでの犠牲者追悼集会の様子

犠牲者追悼集会に参加した戴志珍さん

　2001年、戴志珍さんの夫の陳承勇さんは迫害の中で亡くなった。当時彼はわずか34歳だった。具体的な死亡日時は今も不明である。その年の7月、彼の遺体は中国南部の広州郊外の茅葺き小屋で発見され、遺体はすでに腐敗が始まっていた。当時、娘の陳法度さんはわずか15カ月だった。オーストラリア政府の支援により、オーストラリア国民である戴さんはついに8カ月後に夫の遺骨をシドニーに運ぶことができた。その後2002年から2005年にかけて、戴さんは娘を連れて46ヵ国を訪問し、陳承勇さんや他の学習者の経験を語り、人々に中国で起きている迫害に関心を持つよう呼びかけた。

　現在62歳の戴志珍さんは再びワシントンDCを訪れ、キャンドルナイトに参加した。夫の陳承勇さんを思い出すと、戴さんは涙を流した。彼女は、夫は中共の残酷な迫害を受けた数多くの法輪功学習者の一人だと述べた。

　戴志珍さんは次のように話した。「毎年のキャンドルナイトで、私たちは人々の良知と心の奥底にある善良さを呼びかけています。この善良さは、人が生まれた時から内に含まれているものです」

　米国人法輪功学習者、同修に思いを寄せる

ワシントンで行われたキャンドルナイトに参加したマリー・マンディさん

　ミシガン州アナーバーのマリー・マンディさんは学習者である。彼女は、ミシガン州の下院議員と上院議員に、1999年7月以来中国で起きている法輪功学習者への迫害について伝えるためにワシントンを訪れたと言った。

　マンディさんは、2017年3月から法輪大法を修煉し、真・善・忍の原則に従って修煉することで、ますます忍耐強く、より親切になったと語った。「私は教師なのですが、以前はよく生徒を怒鳴っていました。法輪功を修煉してからは、生徒や保護者に対してより忍耐強くなりました。時には授業中に行儀の悪い生徒に対してもです。家族に対してもより忍耐強くなりました」

　マンディさんは両手にろうそくを持ち、最後列に静かに座っていた。彼女は言った。「これほど平和な団体に対する迫害がこんなに長く続いていることを非常に悲しく思います」

　中国本土で今なお中共の迫害を受けている同修を思うと、マンディさんは涙が止まらなかった。「希望を捨てないで、と伝えたい。私たち米国にはまだ伝統的な精神信仰があり、中国のあなた方を助けるために状況を変えようと努力しています」

追悼集会に参加したチャーリー・ヤロンスキーさん

　バージニア州州都リッチモンドのチャーリー・ヤロンスキーさんは、ある会社で品質管理主管を務めており、2009年から法輪大法を修煉している。彼は、この数年間、法輪大法の真・善・忍の原則によって自分を向上させており、心の向上を感じていると言った。彼は「私はこの（真・善・忍の）道徳基準を大切にしており、誰にとっても貴重なもので、誰もがこのような基準に達したいと願うものだと思います。これは私自身、私の隣人、そして私が住む社会、みんなにとって貴重なものです」と話した。

　ヤロンスキーさんは手にろうそくを持ち後列に座っていた。彼は「私の思いは、中国本土で迫害を受けている法輪功学習者たちと共にあります。多くの人が留置場に入れられ迫害を受け、生きたまま臓器摘出されています。私たちがここでできることは、そこで起きている罪悪を暴露し、迫害を明らかにすることです」と言った。

　ヤロンスキーさんは中国本土で迫害を受けている同修に心からの言葉を伝えたいと思った。「あなた方が経験している困難を想像することはできませんが、あなた方が自分の信仰を堅持し、自分の安全を守り、最後まで修煉を堅持されることを願っています」

　アイオワ州の観光客「キャンドルナイトは平和で感動」

キャンドルナイトで真相を理解したというディー・ピカードさん

　アイオワ州からワシントンへ観光に来たというディー・ピカードさんは、カメラで異なる角度から学習者のキャンドルナイトの様子を撮影した。「感動しました。たくさんの写真を撮りましたが、この場面は感動的でした」とピカードさんは述べた。

　ピカードさんは国会を訪問するためにワシントンを訪れた。彼女は、法輪功について聞いたのも、法輪功学習者に会ったのも今回が初めてだと言った。「彼らは非常に平和で、これこそがこの国が必要としているもので、アメリカをより平和にします。人々は非常に平和な心境で、祈りや詩篇の吟唱などの方式で自分の観点を表現することができます。これは非常に感動的です」

　「何が起きているかわからなかったのですが、この美しい資料を受け取りました。すべてが説明されています。これは良いことだと信じています。アメリカ人の角度から見ると、彼らは迫害を経験し、中共から脱却しており、本当に良いことです」

　ピカードさんは、いかなる人もそのような迫害を経験すべきではないと述べた。この迫害が続いた時間は長すぎ、これは変わる必要があると。彼女は、アメリカが誰もが平和を求めることができる国となることができ、しかもアメリカの首都でそうすることができ、いかなる迫害を受ける心配もないことを嬉しく思うと言った。

　看護師：中国共産党の生体臓器収奪の残虐行為は恐ろしい

看護師のソル・ジョンソンさん（右）は追悼集会で迫害の真相について知った

　ソル・ジョンソンさんは看護師で、その日の午後、パレードの隊列で掲げられた法輪功反迫害の横断幕を見て、その夜のキャンドルナイト前に再び学習者の反迫害の状況を理解しに来たという。

　ジョンソンさんは、「中共の生きたまま臓器摘出する暴行は恐ろしすぎます」と言った。看護師として「このようなことは起こるべきではないと思います。明らかに、私には私なりのやり方がありますが、いずれにしても、個人の意思に反するいかなる行為も受け入れがたいと思います」「これはひどいことだと思います。このような迫害が誰の身にも起こるのを見たくありません」

　ジョンソンさんは、国際社会が生きたまま臓器摘出する罪行を止める手助けをし、法輪功学習者への迫害を止めるよう呼びかけた。「このような活動を継続して開催し、人々の関心を呼び起こし、同時に愛と光明を伝えるべきだと思います。人々がここで公開して修煉でき、世界各地の人々も彼らの場所で修煉できるようにし、同時に、中共が行っていることを段階的に暴露していくべきです」

　ジョンソンさんはこう言った。「関連するすべての情報を調べます。法輪功学習者たちがここに光明をもたらしてくれて、とても良いです。本当に彼らに感謝します」