文／米国の大法弟子

　【明慧日本2025年7月22日】私たちのプロジェクトは昨年9月から、法の暗記をするグループを結成しました。この間、大法への理解を深め、心性を昇華させることで、私の心身も根本的に変化しました。この過程を記録し、自分自身のためにも、師父に私の修煉に対する真の意味をまとめ、提出したいと思います。

　過去に法を暗記することがあったため、今回の暗記の最初は比較的楽に感じましたが、次第に頭の思想業力がどんどん重くなり、法に対する記憶力が悪くなる一方でした。グループの中で一番暗記が大変なのは自分かもしれないとさえ感じました。『轉法輪』の小さな段落でも、他の人は数回読めば暗記できるところを、私は数時間、一日、数日かけて暗記する必要がありました。次の文を暗記しても前の文を忘れてしまうことがよくあり、時々、段落の最後の一文を暗記し終わると、なんと段落全体を忘れてしまい、もう一度暗記しなければならないこともありました。本当に泣きたくなることも多々ありました。

　法を暗記していくうちに、自分の心性が知らず知らずのうちに微妙に変化していることに驚きました。ある日、みんなの法を暗記する進展について行くために、ほぼ丸一日法を暗記していました。翌日出勤すると、私はある同僚と同じ仕事をしたことに気づきました。以前の私なら、とても不愉快な気持ちになり、急いで説明しようと躍起になっていたかもしれませんが、その日の私は驚くほど冷静で、競う気も言い争う気もなく、自分の時間や努力が無駄になったとも感じなかったのです。

　自分の結果を残すことよりも、同僚のやったことを残すことの方が大切だと感じ、同僚の努力を大切にしたいとさえ思いました。その淡々さと欲望のなさによって、私は初めて「心が動じない」という状態を体験することができました。その日、かつて自分のものではないかのような、平静で穏やかな心を持つことができました。自分を変えてくれたのは大法であり、心性を向上させてくれたのは師父だとわかっています。

　その後のある晩、眠りにつくと、真っ青で薄暗い空間の真ん中に白い光だけがあり、その光の中に、２人の人間が向かい合って立っていました。1人は私で、もう1人は蓮華座の上に立っていて、その人の顔は見えませんでした。突然、私の体から、人の形の輪郭が倒れ、その中は黒く空洞で、中に不明瞭な線がいくつかあったという夢を見ました。

　その人の形が倒れると、眠っていた私は一瞬にして目を覚まし、自分の右足がその姿と一緒に倒れたのをはっきりと感じました。私の脳裏をよぎったのは、師父の説法の一節でした。「ぶつけられて大した怪我はなかったと思うかもしれませんが、実は一人のあなたが本当に死んだのです。それは業力で構成されたあなたです。しかもその身体にはあなたの良くない業力で構成された考えや心臓、四肢があり、ぶつけられて死んでしまったのは、全て業力で構成されたものです。私たちはあなたのためにこんなに良い事をし、これほど大きな業力を取り除いて命の償いをしたのです。このようなことをする人は他にいません。あなたが修煉できるから、私たちはこうしてあげたのです」（『米国法会での説法』「ニューヨーク座談会での説法」）

　その瞬間、私はただ衝撃を受け、心の中にたくさんの疑問が湧き上がってきました。「私は子供の頃から大法の中で成長してきたではないか？　なぜ、体にまだこんなに大きな業力で構成された『私』がいるのか？」と思いました。

　そのときはこの時の本当の意味を理解できなかったのですが、決して偶然ではないと思いました。修煉の道で精進するように、あるいは修煉とは表面的な形ではなく、根深い執着や観念、よくない考えや業力を、たとえ深くて「合理的」な形になって、隠れていたとしても、法の基準に従ってそれらを取り除くようにと、師父が私を励まし、あるいは自覚させたのかもしれません。

　一、私が「観念」を見つけると、師父は私の体を再び浄化して下さった

　法の暗記が増えるにつれて、私は心が揺れた時に内に向けて探そうと意識的にするようになりました。しかし、ある朝、法を勉強している時、私は全く平静でいられず、頭の中は同修と衝突したことでいっぱいでした。私は同修の話が間違っていると気づき、それは他の人に誤解を与えるかもしれないと思ったので、同修が話している時に頻繁に口を挟み、数回その同修の話を訂正しました。その後、私は他の同修に口を挟まないようと止められました。

　私は湧き上がるその感情を抑え、同修の欠点について考えないように懸命に努力しました。私はそのことから抜け出し、自分の問題を見るようにしました。理不尽なこと、間違っていると思うことの多くは、同修から毎回予想外の返答を得られていたようです。師父は同修の言動を通じて私に自分の観念に気づくように望んでおられるのだと思いました。

　その「観念」を発見した夜、私はとてもはっきりした夢を見ました。赤い服を家に持ち帰ると、両親は、この服の糸の一本一本がよく隠れた吸血昆虫であり、それらはすでに私の体の中に知らず知らずのうちに入り込んでいるのだと言いましたが、いくら服を見ても、それらが生きた昆虫であるとはわからなかったのです。両親が解毒水を満タンした大きなアルミの洗面器を持ってきて、私がその水に手を入れたとたん、私の身体は瞬時に大きな反応を示し、全身からいろいろなものが必死になって出てくるのを感じました。全身に激痛を伴い、四肢、五感、末梢神経にまで及んだのです。やっと体がきれいになったと思った時、私の手には、手のひらの厚み全体を貫通するような小さな穴、刺繍針大の穴がたくさん現れ、洗面器を覗くと、すでに体から排出された吸血虫がいっぱいいました。これは業力や観念に支配されず、しっかりと内に向けて探した結果、師父が再び他の空間から私の体の浄化を手伝って下さったのだと思いました。

　目が覚めた後、私は師父に感謝すると同時に、「私は法を学び、修煉しているではないか。私の考えは法に基づいて形成されているはずではないか。それなのに、このようなたくさんのよくない観念がどこから来たのか」と疑問がありました。

　その後、法を勉強し続け、向上し続けているうちに、私は大法の中で成長してきたにもかかわらず、修煉に真剣でなく、のんびりしていたためだと思いました。師父は説法で「どのようなものでも見たら、入ってきます」（『各地での説法十一』「二〇一〇年ニューヨーク法会での説法」）と説かれました。その上、私は怠け癖があり、関を乗り越えるときに心の衝撃と苦痛を我慢したくなく、また、いつも機嫌が悪かったり、疲れを感じたりしたとき、ついネットワークで様々な内容のものを見て受け入れています。また人物の感情に共感するだけでなく、現代の悪い行動や観念の多くも認めました。それらは自分に常人のような幸福と利益をもたらすことができると思ったからです。

　しかし、旧宇宙は、成、住、壊、滅の最終期になっています。特に常人のすべてが悪くなり、特に中国の人は、みんな党文化の中で育ってきたので、何をするにも党文化の要素が入っているのです。私はそれらを認めることで自分の修煉を必要以上に難しくしてはいないでしょうか。

　そのことに気づいてからは、それまで、よくないことだとわかっていながら、何度も何度も繰り返しましたが、やっとドラマやネットワークへの執着を完全にやめ、自分を法の中に溶け込せました。さらに、法を本当に理性的に認識するようになると、自分が修煉者であることを常に忘れず、どこにいても自分に厳しく要求するという意識を持つことができます。それができれば、執着をなくすことはそれほど難しいことではないと分かりました。

　（続く）