　【明慧日本2025年7月23日】（前文に続く）

　三、過程で大法弟子を鍛え、恐れの心を取り除く

　師父は私たちに次のように教えてくださいました。「なぜなら、人間は大法弟子に救われるのを待っているからです。本当に迫害されているのは皆さんではなく、世の人なのです。人々は法輪功が迫害され、大法弟子が迫害に反対しているのを目にしていますが、実は迫害に反対することは表象であり、人を救うことこそ真相なのです」（『各地での説法十一』「二〇一〇年ニューヨーク法会での説法」）

　同修の救出プロジェクトは、大法弟子の修煉、法を正すこと、衆生を救う重要な内容の一つです。「救出」とは、実は公・検・法（公安・検察・裁判所）の職員や接触できる衆生を救う機会に過ぎません。救出の全過程は、救人を軸に展開されます。皆が進むのが難しいと感じる根本原因は、「恐れ」の心が働いているからです。恐れの心は修煉者にとって死の関門であり、この点は救出の過程で深く実感しました。

　例えば、家族が検察官や裁判官に連絡を試みても、電話に出ず、会うことを避けられました。家族は怒り、失望し、希望がないと感じ、証拠に対しても認める態度を取り、告発を続ける気力を失い、消極的に不法な裁判を待つようになりました。この過程は波乱に満ち、多くの停滞期がありました。しかし、こうした時こそ、大法弟子が自己を突破し、困難に立ち向かい、持続的に真相を伝えることで解決できました。

　また、家族弁護人が大法を理解し、支持し、順調に進んでいた時、邪悪は大きな圧力を感じ、警察を使って家族の自宅に嫌がらせや脅迫を行いました。家族の娘の家にも圧力をかけ、官職にある娘婿を停職させ、老人宅に行かせて「これ以上告発するな、さもなくば離婚する！あなたの家は監視下にあり、法輪功の人と接触してはいけない」と脅しました。娘は老人宅の各部屋に監視カメラを設置し、携帯電話も取り上げ、一時的に家族弁護人と私たちの連絡が途絶えました。

　どうすればいいのか？　皆で交流し、自分の顕示心、事を成す心、怨恨心、恐れなどの執着心が現れると、邪悪が同修間の協力を妨げることが分かりました。この時、内に向けて探し、この物質は自分でないと見極め、正念を発してそれを取り除く必要があります。しかし、今すぐ誰かが前に出て、恐れの心を突破し、この苦境を打破する必要がありました。そこで、救出グループのメンバーが家族弁護人の家に行き、正念を発し、一人の同修がドアベルを鳴らし、ようやく家族と連絡が取れました。

　この過程は少し不安でしたが、乗り越えた後の感覚は、偽りの現象を突破し、恐れの心をまた一つ取り除いたというものでした。ある同修は無数の法輪が回転するのを見ました。別の同修は「師父が言われた無条件に内に向けて探す喜びを本当に実感した」と言いました。同修たちは、師父が協力して向上する機会を与えてくださったことに感謝しました。

　不法な裁判の当日、多くの同修が裁判所の近くで正念を発しました。これはこの1年間で最も多くの同修が近くで協力した機会で、今回の不法裁判を非常に重視していたことを示します。午前10時半頃、ある同修が、眼鏡をかけた小柄な男性が同修の車や正念を発する同修を撮影しているのに気づきました。それを見た一部の同修は散り始め、車で去った同修もいました。しかし、数人の高齢の同修は妨害に動じず、裁判所の前で静かに正念を発し続けました。

　さらに、救出グループの2人の同修が圧力を乗り越えて撮影する私服警官に真相を伝え、悪行を制止し、別の2人の同修も協力に加わりました。その時、男性が電話で「法輪功がまたここで集まっている」と話すのが聞こえました。その後、コミュニティの職員が多く派遣され、同修を撮影しましたが、邪悪に操られていない職員たちは温和な表情で、実は救われるべき衆生でした。

　同修たちは戻って交流し、内に向けて探しました。邪悪のパフォーマンスは、大法弟子の近距離での発正念を阻止しようとしたもので、師父はこれを利用して弟子たちの不足を気づかせてくださったのです。これは本当に試練でした！　自分たちがどれだけの点数を取れるか、どれだけの人心が残っているかを見直す必要がありました。

　私たちは「大法弟子に問題が起きるかどうかは簡単なことではありません。正念が強ければ強いほど、かえって安全です。一見、不法な裁判のようですが、実際は公・検・法の職員に法律を伝え、大法の真相を伝える機会なのです」と悟りました。

　また、救出の全過程で、協力する同修は家族に絶えず真相を伝え、家族も検察官や裁判官に真相を伝え続けました。この過程は波乱に満ちていましたが、問題が起きるたびに同修は交流し、内に向けて探しました。最初は弁護士に依存し、期待していましたが、後に弁護士を衆生と見なしました。交流を重ねる中で、皆が積極的に弁護士に大法の真相、自身の修煉体験、修煉後の変化を伝え、家族もそれを聞きました。真相が広がるにつれ、弁護士と家族の観念も変化し、家族は不法裁判で大法の真相を含む弁護詞を完全に読み上げることができました。

　家族は同修へのメッセージでこう言いました。「あなたたちが用意してくれた資料はとても充実していて、私は読んだだけでなく、裁判所に提出しました。外で正念を発してくれて、私たちはその力を感じました。私も弁護士も非常に元気で頭が冴え、身体に不調もなく、普段の息切れもありませんでした。裁判は中断されず、あなたたちの正念が邪悪を打ち破ったからです。法廷では裁判官が頭痛と苛立ちを感じ、検察官は声が小さく、まるで声を出す勇気がないようでした。同修たちの正念の加持に感謝します。皆さん、本当にありがとう、ご苦労様でした！」

　同修からのフィードバックによると、地元周辺の同修がこの不法裁判のことを聞き、朝8時頃からグループで正念を発し、邪悪を解体したそうです。ほぼ3時間、こんな長時間の発正念は1年間なかったと言います。多くの困難や「逮捕」の噂がありましたが、師父の慈悲深い加持と同修の正念の協力のもと、人を救うという一念で驚くことなく無事に乗り越えました。

　四、家族弁護人の役割を最大限に発揮

　この全過程で、家族を救う対象として扱う必要がありました。家族は恐れの心から、邪党や捜査員の脅迫、検察職員の誘惑に直面し、何度も後退し、理解できず、誤解し、反感さえ抱きました。私たちは困難を恐れず、恐れの心を突破し、何度も家族に真相を伝え、家族弁護人の役割を十分に発揮させました。この事例は多くあります。

　本市初の家族弁護人は、字の読めない農村の老人でした。老人は公安や検察に不起訴申請や撤回の法的意見書など多くの法的書類を提出しましたが、返答がなく、関係機関を訪ねても担当者に会えませんでした。裁判所に進んでも、誰も会わず、たらい回しにされました。この状況で、家族は困惑し、怖くなり、「私も捕まるかもしれない」と言い、何度も奔走したのに成果がなく、もうやめたいと思いました。

　この時、協力する同修は問題が自分たちにあると気づきました。恐れの心があり、立ち向かう勇気がなかったため、家族の恐れが強まったのです。大法弟子が主体であるべきです。深く内に向けて探し、法に基づいて向上した結果、公・検・法機関の至る所の監視カメラにも堂々と立ち向かえるようになり、家族は感動し、再び前進できました。

　家族と共に各機関を奔走する中で、真相の内容や各機関に郵送する真相の手紙は、同修が丁寧に準備したもので、悪人に大きな抑止力となり、一部の人々が真相を理解し、悪人も態度を抑えるようになりました。多くの警察は同修の家族への態度を改め、以前のように高圧的ではなくなりました。

　最近、家族が検察官を告発し、回避を求める法的手続きを行った後、検察官に「これは人に対してではなく、事に対してであり、あなたを解放するためでもある」と説明しました。検察官は怒らず、笑顔で「告発してください、告発してください！」と言いました。中共邪党に深く洗脳され、邪悪だったこの人物が、過去にはこんな態度はあり得ませんでした。

　この検察官は大法を敵視し、大法弟子に容赦なく判決を下し、かつては何の証拠もないのに、過去の不当判決を理由に70歳以上の高齢同修に5年の不当判決を下したことがあります。今回、家族弁護人との長期間の接触で間接的に多くの真相を聞き、中共の法輪功弾圧に疑問を抱くようになり、会話の中で自らそれを口にしました。

　補充捜査は2回を超え、開廷日が何度も延期されました。同修の案件は、検察が証拠不足を理由に違法に延期を求め、3回目の補充捜査を要求しました。補充捜査は2回が上限で、2回終了後に検察が証拠不足と判断した場合、不起訴を決定し、起訴状を提出していても取り下げ、不起訴にしなければなりません。

　しかし、検察と裁判所は同修に違法行為がない事実を無視し、補充捜査の延長と開廷延期に同意し、公安と共謀して故意に冤罪を作り上げました。家族は職権濫用罪と徇私枉法罪で検察官を告発しました。この告発は、公式の脅迫や誘惑の中で行われた異例のものでした。

　開廷延期中、公・検・法は家族に対し、「『三書』の署名や『認罪』は不要だ。過去に党に従わなかったと言い、今後は修煉しないと言えば軽い判決で早く帰れる。開廷時に激しい言葉は避け、弁護士も雇わない方がいい、さもないと不利になる」と誘惑や脅迫をしました。常人である家族がこの欺瞞や脅迫に動揺せず、告発を続けたのは、大法への正しい認識と邪党の邪悪な本質を見抜いたからこそで、さもなくば不可能でした。

　また、不法に没収された物品の返還でも、この地域での突破がありました。2つの案件で、車、工具、コンピュータ、携帯電話、プリンターが返還され、過去にはあり得なかったことです。これは家族が同修の励ましと正念の場で、圧力を乗り越え、困難を克服し、何度も法に基づいて要求した結果です。

　したがって、家族弁護人の起用は、地元の迫害への抵抗と衆生の救済における最大の突破でした。家族の段階的な変化、同修の努力、心性の段階的な向上がそこにありました。

　この過程で、もう一つの気づきは、追跡報道をタイムリーにメールボックスに送信し、案情を同修に知らせることで、全体の協力を得られるということです。最初はこれが不十分で、遅れがちでした。後に、面倒を恐れる心、安逸心、責任を負わない心を見つけてすぐに正しました。今、多くの同修が恐れの心を突破し、地域全体の緊張した環境が緩和されました。

　私たちはより深く実感しました。同修の救出は、衆生を救う過程であり、邪悪を暴露し清める過程であり、全体が向上する過程であり、自己を修める過程です。大法弟子が主役を担い、衆生を救う道はますます広がっていくでしょう。