文／河北省の大法弟子が口述　同修が整理

　【明慧日本2025年7月24日】私は1999年の「7.20」以前に法輪大法の修煉を始めた大法弟子で、今年72歳になります。師父のご加護のもと、つまずきながらも今日まで歩んでくることができました。

　私は幼い頃、わずか1年間しか学校に通えず、文字もほとんど読めませんでした。そのため、学法や読書はとても難しく感じていました。最初に本を読み始めた頃は老眼鏡をかけていましたが、修煉を続けるうちに、いつの間にか老眼鏡がなくても字が見えるようになっていました。読めない字があるときは孫娘に尋ね、だんだんと本に書かれている字を多く覚えるようになりました。やがて、ほとんどの字を自分で読めるようになったのです。これは大法の力であり、以前の私には想像すらできなかったことです。だからこそ、私はこの世で得られたこの聖なる縁をとても大切にしています。ただ、私は教育を受けておらず、ふだん本を読む機会も少ないため、矛盾や問題に直面すると、自分が修煉者であることをつい忘れてしまうことがあります。

　それは昨年の春のことでした。いつからか分かりませんが、時々足に痛みを感じるようになりました。当時はあまり気にしておらず、「家事のしすぎで疲れたのかもしれない、少し休めば治るだろう」と思っていました。ところが、その後、痛みがどんどん強くなり、普通に歩くこともできなくなってしまいました。

　ある日、杖をついてゴミを捨てに行ったとき、同修に見られました。同修は「どうしたの？　なんで杖なんか使ってるの？　早く捨てなさい」と言いました。私は心の中で「杖を捨てたら歩けないじゃない」と思いました。同修はもう一度言いました。「早く捨てて！」私はハッとしました。「そうだ、私が杖を使っているのを常人が見たら、大法に恥をかかせるのではないか？」と思った私は、その杖を思いきり遠くへ投げ捨てて、ゆっくりと少しずつ歩いて家に帰りました。

　その後、息子に見つかり、どうしても病院で診てもらうよう言われました。医者は「手術をしなければならない、しないと後々どうなるか分からない」と言いました。私は「私は修煉者で、師父が見守ってくださっている。これは病気ではなく、すべてはうわべだけだ」と思い、手術を断り、病院から家へ戻りました。

　家に帰ってからも、自分のどこに問題があるのか分からず、同修を訪ねて交流しました。同修は「内に向かって探してみて、自分が何をうまくできていないか、どんな執着心がまだ残っているのか、それがこの魔難の原因かもしれないよ」と言いました。その言葉を聞いて、私はふと思い出したことがありました。

　ある晩の食事中、孫娘が何気なく言った一言に、嫁が突然怒り出し、いきなり孫娘を2回平手打ちしました。私は「なにしてるの？　なんで子どもを叩くの？　顔を叩くなんて、見てよこの子の顔を」と言いました。すると嫁は「口出ししないでください。この子は私の子です。叩きたければ叩きます。あなたには関係ないでしょ」と言ってきました。そのまま私たちは口論になってしまいました。

　その日以来、嫁は私を無視するようになりました。彼女が無視しても、私は変わらずご飯を作り続けていましたが、料理をしながら心の中では不満がふつふつと湧いてきました。「毎日お金を出して食材を買って、あなたたちの好きな料理を作ってるのに、私は残り物ばかり食べてる。『お母さん』とも呼ばないし、私の目を見ようともしない。なんて失礼な！」と怒りがこみ上げてきたのです。

　ああ、この出来事が今回の問題の原因だったのではないでしょうか？　私は宇宙の特性に逆らっていたのでは？　これが煉功する人の姿なの？　修煉者の基準に合っている？　私は何度も自分に問いかけ、自分の中に残る執着心を探しました。すると、争いの心、恨みの心、嫉妬の心など、たくさんの人心がまだ残っていることに気づきました。これらのよくない心を見つけた私は、心の中で師父にこう言いました。「弟子は間違っていました。師父にまたご心配をかけてしまいました。弟子は必ずこれらの心を修め取り除きます。師父、どうかこれらを取り除くよう助けてください。弟子は法に従って自らを正していきます」

　その後、私は毎日たくさん学法し、正念を発し、何かあれば内に向かって探すようにしました。心性の向上とともに、考え方も変わっていきました。私は自ら嫁に話しかけ、気遣い、優しく接しました。すると、私が変わったことで、嫁も変わり、次第に心を開いて私に本音を話すようになってくれました。そして私の足も日に日に良くなっていきました。約1か月後には、すべてが正常に戻りました。師父のご加持と同修の助けによって、私はこの関門を乗り越えることができました。

　息子や嫁、家族全員が大法の超常さと師父の偉大さを目の当たりにしました。息子は感慨深げに言いました。「もし病院に行っていたら、いったいいくらかかったか分からないし、どれだけ苦しんだことか…。母さん、しっかり修煉を続けてね。俺は応援するよ」

　この経験を通して、私は修煉の厳粛さを深く感じました。弟子として、ただひたすらに自分をよく修め、師父が要求されている三つのことをしっかりと行い、師父と共に元の家へ帰りたいと願っています。