　【明慧日本2025年7月27日】法輪功の平和的な反迫害26周年を迎えるにあたり7月17日、カナダ・カルガリーの一部の法輪功学習者（以下、学習者）は中国領事館前で集会を開き、全面的にエスカレートした中共の越境的な弾圧を非難した。

　当日の午後、退勤ラッシュの中、中国領事館前の5車線道路は車でごった返した。時折通過する車がクラクションを鳴らして支持を示す場面も見られ、自転車で通りかかった女性が学習者に「神のご加護を！」と声をかけた。

图1～4：二零二五年七月十七日，加拿大卡尔加里部份法轮功学员在中领馆前举行七二零集会活动。

カルガリーの学習者による集会の様子

　学習者は中国領事館の向かい側に立ち、黄色の上着を着て、「法輪大法は素晴らしい」、「法輪功への迫害をやめよう」、「中共による生体臓器収奪を阻止しよう」、「中共による越境弾圧を制止しよう」などの中国語と英語で書かれた横断幕を掲げていた。

　「善を選択し、悪を拒否しよう」

　カルガリー法輪大法学会の楊傑夫スポークスマンは、1999年7月20日から今日まで、中共による億単位の学習者に対する残酷な迫害は26年間続いていると紹介し、「学習者は自らの信仰を守るために生死を恐れず、悪に屈せず、中共政権に『ノー』を突きつけ、中国および世界中の人々に真実を伝え、中共の罪を明らかにしてきた。また、人間社会の正義を守るために、不屈の精神で、平和的かつ理性的な反迫害の活動を続けてきた」と述べた。

発言している楊傑夫スポークスマン

　「26年来、数百万人の学習者が中共によって不当に連行、投獄、拷問さらには生きたまま臓器を摘出されるという非人道的な迫害を受けてきた。また、多くの学習者が路頭生活に追われ、職を失い、教育の機会を奪われた。7月20日という極めて暗く重苦しい日は、暴政の罪悪を無視してはならず、良知の呼びかけに耳をふさぐべきではないことを世人に思い起こさせている。迫害は止めなければならない！」

　楊さんはさらに「この瞬間、我々は自由と真理のために身を捧げたすべての学習者を追悼する」と述べ、「学習者が大きな犠牲を払って世に伝えてきた貴重な真相を、より多くの人々が大切にしてほしい」との願いを込め、「善を選択して悪を拒否し、正義の側に立つよう」呼びかけた。

　「終始、平和的に迫害に抗おう」

　カナダ法輪大法学会の声明を読み上げた際、学習者の陳さんは次のように述べた。「26年来、学習者は決して暴力をもって抵抗することはなかった。それどころか、彼らは声を上げ、情報を発信し、メディアを立ち上げて中共の迫害を暴き、中国の伝統文化を復興させる神韻芸術団を設立するなどの活動を通じて、勇敢に世界各地の人権を守り続けてきた」

声明を読み上げる陳さん

　陳さんは次のように述べた。「中共の罪行を隠蔽するための越境的な弾圧はますますエスカレートしている。殺害予告や爆弾の脅迫、さらには西側の司法制度を自らの武器にし、経済的につながりのある西側のメディアを利用して法輪功を中傷している。こうした状況下においても、学習者は終始平和的に迫害に抗い、真相をもって命を救おうとしている」

　7月20日に際し、彼女は「私たちは失われた生命を偲び、獄中にいる学習者に敬意を表する！　すべての人に真剣に考え、中共こそが最大の脅威であることを認識して頂きたい」と述べた。

　全面的にエスカレートした中共の越境弾圧を非難

　学習者の孫さんによると、2024年以降、中共は法輪功への迫害を全面的に強化し始めたという。国内ではAIなどの先端技術を駆使して大規模な逮捕が行われているほか、国外における越境弾圧も一層深刻化している。これらの動きの背景には、中共の最高指導者・習近平が2022年10月に出した直接的な指示が発端となっている。

　「2024年以降、殺害予告、爆弾による威嚇、銃撃や放火の脅迫といった事件が相次いで発生している。また、中共はSNS上のインフルエンサーや一部外国メディアを利用して、神韻芸術団に対する中傷キャンペーンも展開している。神韻公式サイトに記録された嫌がらせ事件は158件に上る」と孫さんは述べ、2025年の3月と4月にカナダで行われた神韻公演の会場でも、同様の暴力的脅迫があったことを明らかにした。

　さらに彼女は、「天がこれを亡ぼさんと欲すれば、必ずこれを狂わせる」と述べ、「中共が海外で法輪功や神韻芸術団に対して発したこれらの憎悪や暴力、恐怖に満ちたメッセージは、中共がいかに強大であるかを示すものではなく、却ってその愚かさ、脆弱さ、および邪悪さを表したのだ」と断じた。

　彼女は2025年7月現在、4.2億人を超える中国人が「三退」し、中共からの離脱を選択したと強調し、「中共の崩壊は目前なので、ともに期待しよう」と述べた。