　【明慧日本2025年7月27日】（ドイツ＝明慧記者・德祥）ドイツの法輪功（ファールンゴン）学習者（以下、学習者）は7月19日、フランクフルトで反迫害26年間記念活動を開催し、ドイツの欧州議会議員ミシェル・ゲラー氏や中国問題専門家・呉曼揚氏が声援に駆けつけた。数人の学習者が自身や親族が受けた中国共産党（以下、中共）の迫害体験を語った。

7月19日、フランクフルトで行われた反迫害26年間記念活動

　当日、フランクフルトおよび周辺地域の学習者が、市中心部のゲーテ広場で行われた活動が通行人の注目を集めた。中には足を止めて学習者の功法実演を見たり、集会の発言に耳を傾ける人々もいた。また、法輪功とは何か、中共がなぜ法輪功を迫害するのか、どうすれば法輪功を支援し、この迫害を止められるのかを知りたいと学習者に尋ねる人々もいた。さらに、学習者の反迫害を支持して署名をする人々もいた。

法輪功の功法を実演する学習者

法輪功について尋ねる人々

学習者の反迫害活動を声援し署名する人々

　欧州議会議員「米下院はすでに『法輪功保護法案』を可決し、欧州もこれに続くべきだ」

'图11：欧洲议会基民盟（CDU）议员、欧洲人民党团体（EVP-Fraktion）外交政策发言人米歇尔・盖勒（Michael Gahler）到场声援，并发表讲话。'

学習者の反迫害26周年記念活動に声援に駆け付け、スピーチを行う欧州議会議員ミヒャエル・ゲラー氏

　欧州議会のキリスト教民主同盟（CDU）議員であり、欧州人民党（EVP）グループの外交政策スポークスマンであるミヒャエル・ゲラー（Michael Gahler）氏が、学習者の反迫害26周年記念活動を声援に駆け付けた。同氏は「中共が「真・善・忍」を修煉する学習者を迫害していることを非難し、社会各界の関心を呼びかけた。中共は学習者への迫害を直ちに停止しなければならない。米国下院はすでに『法輪功保護法案』を可決しており、欧州議会もこれに続くべきだ」と述べた。

　ゲラー氏は、声援スピーチで次のように述べている。「欧州連合、ドイツ、そして民主主義世界全体は、基本的人権の擁護に常に尽力しており、その中には信教および良心の自由も含まれています。中国（中共）を含む各国も、『世界人権宣言』や『市民的及び政治的権利に関する国際規約』などの国際条約に署名し批准しています」

　ゲラー氏は、中共による学習者への迫害は中国だけの問題にとどまらず「これは国際規範や条約に違反しており、私たちにとっても深刻な問題であるため、断固として非難されなければなりません」と述べた。また、欧州議会においても長年にわたり中国の人権状況を議論する際、中共による学習者への迫害が繰り返し取り上げられてきたことを強調した。

　「私たちはあらゆる形態の迫害を非難します。監禁であれ、強制臓器摘出であれ関係ありません。例えば、米国はすでに『法輪功保護法案』を可決しており、これは他の民主国家のお手本となるべきです。この法案は迫害に関与する個人を特定し、入国禁止や海外資産凍結などの制裁を科すことを目的としています。法輪功学習者やその他の迫害されている団体に対する迫害に対しても、同様の措置を講じるべきだと私は考えます」

　最後にゲラー氏は、中国で迫害を受けている人々に関心を寄せるよう呼びかけた。「私たちと中共とのあらゆる接触の中で、今月末に開催される予定のEU・中国首脳会議も含め、経済や関税の問題だけでなく、人権問題を忘れてはなりません。私たちは引き続き法輪功学習者への迫害停止を求め、すべての拘束者の釈放を要求し、彼らが自由に信仰を実践し修煉できるようにしなければなりません」

「『真・善・忍』を堅持する法輪功学習者は、すべての人に尊重されるべきである」　

　ゲラー氏は、長年にわたり学習者を声援し続けており、明慧記者のインタビューに対して次のように答えた。「信仰と良心の自由は民主社会の基本的な原則です。人は平和的に集会を行い、自らの信仰を実践する権利を享有すべきです」

　ゲラー氏は、長年にわたり多くの学習者と交流してきた。同氏の目には、学習者が堅持する「真・善・忍」の原則は基本的で平和的なものであると映っている。「これまで私が知る法輪功学習者は、皆とても開かれており、友好的で平和な人々ばかりです。迫害を除けば、彼らはすべての権利を享受すべきだと考えています」と、同氏は述べた。

　中国問題専門家「国際社会は連携して越境弾圧に共同で抵抗すべきだ」

学習者の反迫害26周年記念活動を声援に駆け付け、スピーチを行う中国問題専門家・呉曼揚氏

　中国問題専門家・呉曼揚氏は、声援スピーチの中で、中共による法輪功への残酷な迫害が26年間にわたり続いており、衰える兆しがないことを紹介した。この組織的な迫害には拷問、恣意的な拘束、さらには生体臓器収奪が含まれており、これらは国際社会から非難されており、深刻な人権侵害行為として認識されているという。

　ドイツ連邦政府、欧州連合、アメリカ合衆国はこれらの暴行を非難する決議を何度も採択してきたにもかかわらず、中共はこれらの非難を一貫して無視している。それどころか、中共は一部の西側メディアを買収し、越境弾圧をエスカレートさせ、法輪功や学習者が設立した組織やメディア（神韻芸術団や大紀元時報など）を中傷している。

　米国議会下院で可決された「法輪功保護法案」は、こうした犯罪行為に対抗する世界的な最新の模範となっている。この法案は法輪功学習者の保護措置を求めるとともに、関係者への処罰を促している。特に、中国で生体臓器収奪に関与または協力した者に対して、ビザ発給停止や資産凍結などの制裁を実施することに重点を置いている。

　法輪功への迫害は単なる精神的な運動への攻撃にとどまらず、中共による異論抑圧や世界的覇権拡大のためのより広範な戦略の一環である。この迫害を終わらせることは、無数の人々の苦しみを軽減するだけでなく、中共がもたらす脅威を減少させ、世界の平和を強化することにもつながるという。

　最後に、呉曼揚氏は国際社会に対して中共の人権侵害行為に断固反対し、法輪功への迫害を即時に停止するよう呼びかけた。

　「真・善・忍は誰もが追い求めているるものである」

自動車業界で働くジャミラ・アデラーアディムさん（左）と友人

　自動車業界で働くジャミラ・アデラーアディムさんと友人は、法輪功に強い関心を示し、現場で学習者と一緒にいくつかの動作を体験した。2人は「とても気持ちがよくて、安心できて、心が穏やかになり、リラックスできました」と感想を述べた。

　2人とも学習者への迫害に反対する署名に応じた。ジャミラさんはこう語った。「署名するのは当然のことです。これはすべての人の権利です。中共が人々に好きなことをさせないなんて、本当に残念です。人生は一度きりなのに、なぜ誰かがそれを禁止する権利を持っているのか、それは間違っています」

　ジャミラさんは、中共が学習者を殺害し、生体臓器収奪するという行為について「あまりにも恐ろしいです。なぜそんなことをするのか？　私たちは命を授かったのに、なぜそれを奪われなければならないのか？　人の生死を決められるのは、神だけのはずです」と語った。

　学習者が「真・善・忍」を修煉していることについて、ジャミラさんは「私たちは皆、これらの価値を心に刻むべきです。それはとても大切なことです。なぜなら、それらは人生を通して私たちに寄り添うものであり、誰もが追い求めているものだからです」と話した。

　26年もの間、中共が人々に「真・善・忍」の修煉を許さないという話題に触れた際、ジャミラさんは強く共感し「それは中共が伝統を壊していることだ」と指摘した。そして「もし伝統が失われたら、私たちはどうすればいいのでしょうか？」と疑問を投げかけた。

　「誰もが署名すべきであり、見て見ぬふりをしてはいけない」

学習者を声援して署名するギュルスュムさん

　ギュルスュムさんは、学習者の活動と展示パネルを見て、自ら進んでブースに足を運び、中共による学習者からの生体臓器収奪に反対する署名を行った。彼女は「誰もが署名すべきです。人の身体から臓器を奪い、それによって人を殺すなんて、私たちには到底理解できません」と言った。

　ギュルスュムさんは、法輪功の「真・善・忍」という価値観は当然ながらとても重要であり、それが広まれば世界全体に良い影響を与えると感じている。彼女は「遠くから皆さんの横断幕を見たとき、私はこう思いました。これはとても力強く、影響力があり、誰もが見て見ぬふりをしてはいけないし、してはならないのです。私たちは、他人（中共）にこうした罪を繰り返させる余地を与えるべきではありません。だからこそ、このような請願活動を支持しなければならないのです。私たちはお互いを支え合い、こうした犯罪から自分たちを守っていかなければならないのです」と語った。

　ある若い女性は、学習者と長い時間にわたって会話を交わした。彼女はそれまで中共による法輪功迫害についてまったく知らなかったという。そのため、彼女は請願書に喜んで署名した。会話の中で彼女は何度も、ゲーテ広場で迫害の実態を伝えている学習者に感謝の意を表した。「メディアではこうした情報を見つけることができません」と語り、学習者にはこれからも迫害の実態を伝え続けてほしいと強く願った。さらに、自分もフェイスブックやその他のSNSで法輪功への迫害に関する情報を広めていくと述べた。会話が終わる頃には、彼女の感動がはっきりと伝わってきた。別れ際、彼女は学習者と抱擁して立ち去った。