　【明慧日本2025五年7月27日】スロバキアの法輪功学習者（以下、学習者）は2025年7月18日、首都ブラチスラバの中心部にあるフヴィエズドスラフ広場で、反迫害26周年集会およびキャンドルライト追悼活動を開催した。複数の国会議員が声援に駆けつけた。その前日7月17日にも、学習者は中国領事館前でキャンドルライト追悼活動を行った。

　集会では、通行人が足を止めて学習者による功法の実演を見守り、多くの人が中国共産党（以下、中共）による法輪功迫害の実態を伝えるチラシを受け取り、迫害の残酷さを理解した市民は次々と署名し、法輪功の反迫害活動に支持を表明した。

7月18日、フヴィエズドスラフ広場で開催された、反迫害26周年集会

法輪功の反迫害活動を支持し次々と署名する市民

7月18日、迫害によって死亡した学習者を悼み、フヴィエズドスラフ広場で行われたキャンドルライト追悼

　今回の集会に二は来賓として、スロバキア共和国国民議会議員であり良心の異議者でもあるフランティシェク・ミクロシュコ（František Mikloško）氏、国民議会議員のオンドレイ・ドスタール（Ondrej Dostál）氏、元国会議員ピーター・オススキー（Peter Osuský）氏が出席した。

　国会議員「邪悪には終わりがある　中共は必ず滅びる」

集会で声援のスピーチを行う国会議員フランティシェク・ミクロシュコ氏

　国会議員で良心の異議人士のフランチシェク・ミクロシュコ氏は、集会で学習者が信仰を放棄しないがために迫害を受けている。中共政権は学習者から「生体臓器収奪」をし売買して利益を得ている。しかし、このような残酷な迫害に直面しても、学習者は常に平和と理性を保っている、と述べた。

　ミクロシュコ氏は、中共の悪を忘れてはならないと人々に呼びかけた。「まさに、法輪功学習者のような人々のおかげで、非人道的な共産主義政権は最終的に打ち負かされます。だから、私たちは絶えず自分自身に言い聞かせ、中共に伝え続けなければなりません。すべての邪悪には終わりがあり、共産主義政権の邪悪と憎悪は必ず崩壊するのです」

　元国会議員「法輪功の真理と正義のために闘う」

集会で声援のスピーチを行う元国会議員ピーター・オススキー氏

　元国会議員ピーター・オススキー氏は集会で、学習者が長年にわたり中共のブラチスラバ大使館前で平和的に抗議を続け、共産主義政権による法輪功迫害の犯罪を暴露してきたが、迫害は今日に至るまで続いていると語った。

　オススキー氏は声援スピーチの中で次のように述べている。「文明ある人類は今起きていることを見過ごしてはならず、中国（中共）が国家資金を使って民主国家を買収することを容認してはなりません。中共は法輪功の善良な人々に対してとんでもない罪を犯しており、それを許すのは恥なのです」

　「世界は目覚めて理解すべきです。1949年以来、この政権は数百万件に及ぶ大規模な罪を犯しました。そして26年間も新たな罪悪を繰り返しています。世界は進歩し、文明化しているが、共産主義の犯罪体制は依然として最も暗く、最も残虐な段階にとどまっています。だから、私たちも、あなたたちも、そしてこれらの事実を知り、記憶している世界中のすべての人々も、法輪功の真理と正義のために闘い、決して止めてはならない義務があります」

　オススキー氏は、たとえ指導者が変わろうとも共産主義政権の邪悪さが変わるとは思っていないという。同氏は「もし私たちが目をそらし、沈黙を保つならば、私たち自身も全体主義や犯罪的な政権以上のものを得る資格はありません。だからこそ、善良な人々の側に立とう。法輪功の人々は善良です。彼らを忘れず、あらゆる機会を捉えて彼らについて語り、その正義の行いを記憶にとどめましょう」と語った。

元国会議員ピーター・オススキー氏は、自身のソーシャルメディアで今回の活動に関する報道をシェア

　7月20日、オススキー氏は自身のソーシャルメディアアカウントで今回の活動に関する報道をシェアし、次のようにコメントした。「中国共産主義の暴政に対する闘いはまだ終わっていない……私たちは、人間の臓器を強制的に摘出し、売買するという恥ずべき事実を見て見ぬふりをしてはなりません」

　国会議員「スロバキアは皆さんと共にあります」

集会で声援のスピーチを行う元国会議員オンドレイ・ドスタール氏

　国会議員オンドレイ・ドスタール氏は声援スピーチの中で、5月は「世界法輪大法デー」を祝う月であり、7月は迫害の始まりを記念する月だと話す。同氏は次のように述べている。

　「今日の記念は悲劇的なものです。本来なら記念する必要などないほうがよかったのです。この悲惨な迫害がなければ、皆さんは静かに人生の選択を楽しみ、修煉し、坐禅を組み、生活に対する理想を実践していたでしょう。他の人々は、もしかするとあなた方の存在を知らなかったかもしれません。しかし、中共は法輪功学習者を迫害しています。これはもっと広い意味での問題です。正直な人間、特に正直な民主主義の政治家であれば、これに無関心であるべきではありません」

　「なぜなら、中国共産主義政権による法輪功学習者への迫害は、人道に対する罪だからです。中国共産主義の政権は独裁的で全体主義的であり、人権を尊重していません。政権は政治的な見解や宗教的信仰を理由に、自国の市民を迫害しています。法輪功だけでなく、キリスト教徒、ウイグル人、チベット人、政治的反対者や批判的な人々もその影響を受けています」

　「しかし、法輪功学習者に対する暴行は特に深刻かつ残酷であり、だからこそ全世界の正義ある人々の注目と声援がとりわけ必要なのです。特に民主主義の政治家たちは、中国を貿易関係や経済協力の視点だけで見るのではなく、人権問題を無視してはなりません」

　また、ドスタール氏は中共による人権問題、特に法輪功迫害について、これまで何度も提起してきたと話す。そして、こう語った。「今日という機会を借りて、皆さんにお伝えしたいのです。スロバキアにも、中国で迫害され、投獄され、殺害されている法輪功学習者と共に立ち上がる人々がいます。なぜなら、それが私たちの責任だからです」

　ドスタール氏スピーチの最後に「この迫害が長く続かないことを願っています。迫害が終わるその日が、一日も早く訪れることを心から望みます」と話した。

　法輪功学会会長は、中共による越境弾圧のエスカレートを強く非難

　スロバキア法輪功学会会長マレク・タタルコ氏は、開会の挨拶で次のように述べた。「1999年、中共の公式統計によれば、中国には約1億人の法輪功学習者がいました。その人数は中国共産党（中共）の党員数を超えていました。当時の中共党首は嫉妬から法輪功に対して迫害を始めました。26年間にわたり、中国の法輪功学習者は非常に残酷な迫害を受け、拷問され、さらには生体臓器収奪されるという被害を受けています」

集会で挨拶するスロバキア法輪功学会会長マレク・タタルコ氏

　タタルコ氏はさらに、中共が海外メディアやソーシャルメディアを通じて法輪功に対する虚偽の宣伝を行い、迫害を海外に拡大し、世論を誘導して法輪功に反対させようとしていることを特に指摘した。そしてこのような行為は全く容認できないと話した。

　中国領事館前で行われたキャンドルライト追悼

中国領事館前で行われたキャンドルライト追悼

　集会の前日、7月17日、学習者は中共のブラチスラバ大使館前でキャンドルライト追悼活動を行い、ろうそくの灯をともして、26年間にわたり信仰を守り続けたため中共に迫害され命を落とした中国本土の学習者を追悼した。