　【明慧日本2025年7月27日】中国共産党（以下、中共）による法輪功への残酷な迫害は26年も続いている。2025年7月20日、韓国各地から集まった法輪功学習者（以下、学習者）がソウル広場に集まり、「7.20反迫害」集会および追悼の活動を行い、中共の迫害の早期終結を呼びかけた。

　学習者は黄色の上着、白いズボンを身に着け、正式な活動開始前に約一時間半の煉功を行った。朝の時間帯であったため、近くのホテルに滞在している多くの外国人観光客が通りかかり、煉功の様子に惹きつけられてスマートフォンで写真を撮っていた。一部の人々は煉功の動作を真似して行った。

7月20日、ソウル広場で行われた煉功と「7.20反迫害」集会

　煉功と「7.20反迫害」集会

　集会では、司会者が「7.20」活動の意義について紹介し、続いて韓国法輪大法佛学会会長クォン・ホンデ氏が「7.20反迫害26周年」の声明を読み上げた。

「7.20反迫害26周年」の声明を読み上げる韓国法輪大法佛学会会長クォン・ホンデ氏

集会で発言する韓国法輪大法佛学会事務局長・呉世烈博士

　声明では次のように指摘している。法輪功を弾圧するために、江沢民は国家の国内総生産の4分の1を投入した。国際社会を欺くために、中共は天安門焼身自殺事件を自作自演した。また、声明では衝撃的な中共による学習者からの生体臓器収奪の犯罪行為を明らかにしている。そしてアメリカ連邦議会両院が『法輪功保護法案』の推進に積極的に取り組んでいることにも言及した。佛学会は、韓国の一部の親中共公職者に対し、中共の欺瞞的な策略に惑わされないよう呼びかけ、さもなければ歴史の罪人となるであろうと警告した。同時に、多くの市民に法輪功迫害の実態と中共の邪悪な本質を理解するよう呼びかけた。これは迫害を抑止する強力な力となる。

　続いて、佛学会の事務局長である呉世烈博士が『法輪大法反迫害年鑑』を紹介し、2025年5月5日にアメリカ下院で全会一致で可決された『法輪功保護法案』の内容について詳しく説明した。

　市民や外国人観光客が反迫害パレードに注目

　反迫害パレードは午後1時20分に出発した。隊列は8つのグループで構成されており、「天国楽団」「法輪大法」「法輪大法は素晴らしい」「真・善・忍は素晴らしい」「法輪功を知ろう」「轉法輪」「修煉の効果」「真相（脱党）」「生体臓器収奪の模擬実演」「腰鼓隊」などが含まれている。

7月20日、ソウルで開催された反迫害パレード

　パレードのルートの中にある世宗大路は、全長1キロメートルにわたるソウルで最も広い通りで、沿道には多数の主流メディアの本社があり、有名な景福宮や光化門にも近い。ここは外国人観光客が韓流文化を体験したり、韓服を着て記念撮影をする人気スポットでもある。中国大使館の近くにある明洞の入口やロッテ百貨店周辺には、多くの中国人が集まっており、壮大な天国楽団の音楽が響くと、彼らも足を止めて注目し、スマートフォンで写真や動画を撮影する様子が見られた。

　市民「ただちに法輪功への迫害を止めるよう」呼びかける

　ソウル広場に展示されたパネル資料を見ていた朴錦順（パク・グムスン）さんは、「法輪功がこんなにも残酷に迫害されていることを知り、本当に悲しいです。中共の行為はもはや人間のすることではないと思います」と話した。以前にも法輪功迫害を伝える資料を何度か見たことがあり、迫害を受けている修煉者に対して、どうかこれからも頑張って続けてほしいとエールを送った。

朴錦順（パク・グムスン）さん

　仁川から訪れた金錫源（キム・ソクウォン）さんは、光化門の方向へ進むパレードを見つめながら、学習者が掲げる横断幕の内容に気づき、自ら記者に法輪功について質問した。法輪功迫害の実態を知ると、「中共が法輪功を迫害するのは、修煉者の数が多すぎるからかもしれません。さらに衝撃的だったのは、彼ら（中共）が修煉者の臓器を金儲けの道具として扱っていることです」と語った。彼は続けて、「もし臓器移植の需要がなければ、供給も自然に減るはずです。臓器移植は自発的な提供者の脳死者の臓器を使うべきなのに、彼らは強制的に生きたまま臓器収奪している。ある人が生き続けるために、本来死にたくない別の人が命を奪われるのは、本当に悲惨なことです」と述べた。金さんはさらに、「法輪功は『真・善・忍』を修煉していると聞いていますが、中共は元々邪悪な組織で、どんな団体が力を持とうと問わず弾圧します。こうした迫害はただちに止めなければなりません」と強調した。

仁川から訪れた金錫源（キム・ソクウォン）さん

　曹渓寺前でバスを待っていた黄京姫（ファン・ギョンヒ）さんは、「何度か中国へ行き来した際、中国での宗教信仰の自由が制限されていることを身をもって感じました。中共が教会を弾圧し、法輪功学習者が一緒に功法を修煉することさえも弾圧しているのを自分の目で見ました。中共は、勢力ができるのを恐れているのかもしれませんが、その考えは全く理にかなっていません。法輪功は宗教ですらなく、むしろ自己の修養と心身の鍛錬のための瞑想だと思います」と語った。彼女は学習者に向けて、「どうか頑張って続けてください。応援しています」と励ました。

　黄さんと一緒にバスを待っていた呉京淑（オ・ギョンスク）さんも、「誰もが自分の好きなことをする権利があり、それを禁止されるべきではない」と述べた。さらに、「私は法輪功に良い印象を持っており、声を上げたいです。どうか法輪功学習者への迫害がこれ以上続かないことを願っています」と語った。

黄京姫（ファン・ギョンヒ）さん（左）と呉京淑（オ・ギョンスク）さん（右）

　パレードが明洞を通過した際、記者はフランスからの観光客クロエさんに出会った。彼女は、いかなる形であれ宗教信仰に対する不法な迫害を断固として反対すると述べ、特に「生体臓器収奪」という行為は絶対に容認できないと語った。また、パレード全体の雰囲気はとても平和で穏やかであり、天国楽団の演奏がとても良い印象を与えたとも話した。

フランスからの観光客クロエさん

　学習者「中共の残酷な迫害を明らかにすることが私の使命です」

　昌原で小学校の保健教師を務める偰明子（ソル・ミョンジャ）さんは、4年前に法輪功の修煉を始めて以来、毎年積極的に反迫害活動に参加している。彼女は「法輪功を修煉するようになってから、人々に法輪功迫害の実態を伝える責任があると感じています。だから毎年この活動に参加しています。中共がこれほど残酷な犯罪を犯しているのを目の当たりにして、広く迫害の実態を明らかにし、人々に知らせることが必要だと思います。韓国もこれ以上沈黙を続けるべきではなく、中国国内で無実のまま拘束されているすべての法輪功の修煉者と被害者を、無条件かつ即時に釈放するよう求めます」と語った。

4年前に法輪功修煉を始めた偰明子（ソル・ミョンジャ）さん

　会社代表の林宜材（イム・ウィジェ）さんは、1996年に法輪功の修煉を始めた。彼は1999年に迫害が始まった当時の状況を今でも鮮明に覚えており、中共による迫害の影響が韓国にも及んだことを深く実感しているという。彼は「迫害が始まるや否や、中国のメディアが流した虚偽の情報がすぐに韓国の主流メディアによって引用され、報道されました。それを見て本当に悲しくなり、涙が出ました。私は夜遅くまで迫害の実態を伝える記事を書き、自らメディアを訪ねて、そのデマ記事の掲載をやめるように求めました」と語った。

会社代表の林宜材（イム・ウィジェ）さん

　現在、中共による法輪功への弾圧は国境を越え、韓国、アメリカ、さらには多くの西側諸国にまで及んでいる。林さんは「中共は人心を取り込み、世論を操作し、親中派の団体を扇動して迫害を拡散しています。これは実質的に全世界に対する迫害であり、直ちに止めなければなりません」と述べた。

　林さんはさらに、「法輪功の修煉は、人々の心身を健康にし、真に善良な人間へと導くものです。一方で、政治の本来の目的は、国民が健康で、安全かつ幸福に暮らせるようにすることです。中国政府は迫害が始まる前の7年間、数多くの公式資料を通じて法輪功の利点を宣伝してきましたが、それにもかかわらず突然弾圧に転じたのは、まったく理にかなわず、正当性もありません。これは、全世界が共に追い求める普遍的な価値観にも反しています。ゆえに、今すぐにでもこの迫害を終わらせるべきです」と語った。