　【明慧日本2025年8月6日】湖南省岳陽市に住む79歳の法輪功学習者・郭丹霞さんは今年5月14日、臨湘市詹橋鎮へ出かけた際、監視カメラに撮られた。翌日午前10時過ぎ頃、岳陽市楼区公安支局の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）の警官と臨湘市公安支局の国保の警官十数人が、何の証拠も提示せず不当に家宅捜索を行い、郭さんを連行した。警官らが家宅捜索で押収したリストの中物品と彼らが提示した「真相資料」とは何の関連性もなかった。それに、監視カメラで撮影されたビデオの中では郭さんが何を配っていたかまったく確認できなかった。

　同日午後、郭さんは岳陽市第二留置場へ連行されたが、血圧が非常に高かったため、留置場は受け入れを拒否し、臨湘市公安局で一晩拘束された。5月16日正午、岳陽市広済病院へ送られ、現在に至るまで不当に監禁され、冤罪をでっち上げられている。全ての不法な取り調べの過程で、郭さんは一切供述しなかった。

　6月10日、臨湘市検察庁は広済病院へ来て郭さんを不当に尋問した。尋問の間、郭さんは一切供述しなかった。当局は何の証拠も得られないまま、郭さんを連行した。

　臨湘公安が郭さんを不当に起訴する根拠とした「真相資料」は、『三退に関する質問と回答』、『あなたに平安が届く』、『金の種』、『天から授かる大きな幸運』などの十数種類の資料だった。しかし、郭さんの家から不当に押収されたのは、郭さんが法を学ぶ時読む書籍や煉功用のMP3などで、配布可能な「真相小冊子」は一切なかった。

　郭さんは定年退職前は岳陽市石油公司会計であった。非常に優しく賢明な人物である。郭さんは人に対していつも笑顔で接し、話すときは軽妙ながら細やかな心配りがある。法輪大法を修煉してからは、他人のことをさらに慮り、縁のあるすべての人々に善意を持って接している。

　郭さんと夫の王緒光さんは、夫の三人の連れ子と自分の子供を育てた。後に、夫は病気になり長年寝たきりとなったとき、子供たちはほとんど世話をしなかった。郭さんは細やかな心配りで介護をした。夫が亡くなった後、夫の3人の子供たちは家や財産（夫婦が共同で購入した百平方メートル以上の家）を自分たちのものにしようとした。郭さんは、自分は大法弟子だから、自分のためだけでなく他人のことも考えて、夫にが重い病気で30歳を過ぎても結婚していない娘がいた。郭さんは自分と息子の衣類だけを整理し、家と財産は夫の娘に残した。数年後、その娘も亡くなり、家は他の子供たちに名義変更されることになったが、彼女の署名がなければ登記は不可能であった。彼女は何も言わず、すべての登記手続きに協力した。夫の子供たちはとても恐縮して感謝し、「本当に良い人だ」と言った。

　このように珍しいほどに善良かつ賢明な女性は、真、善、忍を守って良い人であろうとしただけで、何度も迫害を受けた。これまでに十回も不当に連行され、高額な金銭を脅し取られ、不当に労働教養所に送られるなどの迫害を経験した。2020年3月17日にも再び連行され、不当な家宅捜索を受け虚偽の罪に問われ、3年2カ月の不当判決を受けた。

　郭さんはやっと2023年5月17日に家に戻ったが、現在も再び不当に拘禁されている。息子は生計のために二つの仕事を掛け持ちし、家には現在、祖母が面倒を見ていた2人の孫（上の子は小学校4年生、下の子は小学校1年生）がいるが、今は2人とも誰も面倒を見てくれる人はいない。