　【明慧日本2025年8月6日】2012年、私たちは韓国ソウル牛眠山の煉功場で不思議な出来事を体験しました。最初、この煉功場には1人か２人の学習者しかいませんでしたが、次第に毎日10人以上が煉功するようになり、毎週1人から2人の新しい学習者が加わるようになりました。多くの人はもともと登山を目的に来ていましたが、遠くまで響く煉功音楽と美しい動作に引きつけられ、知らず知らずのうちに一緒に学び始めるようになりました。効果を実感した人の中には、運動の時間を減らし、煉功に切り替えた人もいました。法輪功はいかなる金銭や物質的な見返りも求めません。最初はそのことを疑う人もいましたが、煉功が終わると笑顔で感謝の言葉をかけてくれるようになりました。多くの人が「澄んだ空気、風の音、鳥のさえずり、せせらぎの音、そして煉功の音楽が調和していて、とても心地良い」と言っていました。

　私たちはまだ夜が明ける前から煉功を始めていたので、登山道には街燈があるものの、それほど明るくはありませんでした。当時、私は「もう少し明るくなれば、来る人達ももっと安心できるのに」と思っていました。すると数日後、突然街燈工事が始まりました。工事が完了すると、約200メートルにわたる登山道が昼間のように明るくなったのです。

　煉功場は草木が生い茂っていて、やや狭い場所でした。6月になると、私が煉功しているそばにある一本のエンジュの木が段々高く成長し、煉功の時に手が枝に触れやすくなってきました。避けようとしても、場所が狭くてなかなか避けきれません。私は心の中で「この木が私の煉功や衆生救いの妨げになってはいけない。どうすればよいだろう。でも枝を折るわけにはいかない。木も命があり、ここはもともと彼らの住処なのだから、修煉者としては、慈悲心をもたなければ」と思いました、私は枝を横に押しやってみましたが、すぐに元の位置に戻ってしまいました。場所を変えることも考えましたが、適当な場所が見つかりませんでした。煉功を始めたばかりの新しい学習者たちは私の動きをみて学んでいる為、私が簡単に動くことはできませんでした。私はそのエンジュの木を見つめながら、心の中で「あなたもこの煉功の音楽を聴いて、きっと心地よいと感じているでしょう。私はあなたを傷つけたいわけではないのです」と話しかけました。

　翌朝、煉功場に着いた時、目の前の光景に私は驚きました。なんと、もともと近くの松の木の周りに生えていたツタがエンジュの枝葉に絡みついて、それを反対側へと引っ張っていたのです。その細いツルがどうやってそれを成し遂げたのが、本当に信じられないような出来事でした。しかも、たった1日でこの変化が起きたのです。こうして、私はもう煉功時に枝に手を遮られることはなくなりました。私は心の中で感謝の気持ちで一杯になり、エンジュの木とツタに向かって「本当にありがとう。あなたたちは本当に良くやってくれました。来世きっと大きな福報を受けることでしょう」と念じました。

　ある時、新しい学習者の天目が開き、彼は煉功場の周りや山の中に、この世では見られないような珍しい花や草、そして不思議な生き物が満ち溢れているのを見たと言いました。さらに彼は坐禅している時、自分が石の佛像のような姿に変わったのが見えたとも話してくれました。

　その後、引っ越しなどの事情で、私は牛眠山の煉功場を離れることになり、7、8年ほど通うことができませんでした。しかし2年前、再びこの場所で煉功場を立ち上げ、近くの学習者数人と共に、毎週土曜・日曜日、そして休日に煉功して、法を広めています。

　その後、突然その場所で登山道の工事が始まり、煉功は2カ月中断せざるを得ませんでした。工事が終わった後、私たちは煉功場を少し移動せざるを得なくなりました。しかし、工事の影響で地面がでこぼこになってしまい、整地するには道具が必要でしたが、すぐに道具を借りることが出来ませんでした。

　翌日、私たちが煉功をしていると、登山道の整備を担当している作業員が通りかかり、何とスコップとツルハシを私たちの煉功場に置いていたのです。私は心の中で「師父は私たちが煉功を続けようとする心を見て、常人を通して助けて下さったのではないか」と思いました。

　更に不思議なことに、2012年に起きた出来事とよく似たことがまた起こりました。6月になると、山の中のエンジュの木が再び成長を始め、その枝がすぐに私たち煉功の動作を妨げるようになりました。他の木と違って、エンジュの木には棘があり、うっかり触れると手を刺されてとても痛いのです。枝が膝の高さ以上まで伸びた頃には、最初の三式の功法はなんとかできましたが、第四式の功法は全く動作ができなくなり、私はやむをえず一時的に場所をかえました。しかし、以前の体験を思い出し、もうすこし様子を見てみようと思い、しばらく待つことにしました。

　1周間後の土曜日、煉功場に行って、私は再び驚きました。以前起きた奇跡と同じようなことがまたしても起きたのです。しかし、今回はツタではなく、クズでした。クズはエンジュの木の幹の根元から上へと巻き付き、途中からは逆方向に巻き付きながら、エンジュの枝を横へと引っ張り、隣のエンジュの木にまで巻き付いていったのです。その結果、枝全体が約50センチほど引っ張られ、煉功に必要な空間がしっかりと確保されていました。（常識的に考えれば、ツル植物は普通、木の頂上まで真っ直ぐ巻き上がっていくものです）

　また、2本の細かい枝までも、なんと両側に向かって不思議にも曲がって伸び、空間を開けてくれたのです。本当に驚くべき現象でした。もしかすると、これは私たちが煉功を続け、衆生を救うという心を師父がご覧になり、植物を通して励ましを与えて下さったのかもしれません。或いは植物たちが煉功の音楽を聴いて、私たちの思いを感じ取り、自らの使命を果たしたのかもしれません。

　以上が、私が煉功場で体験したいくつかの不思議な出来言です。簡単に記録としてまとめました。