　【明慧日本2025年8月7日】四川省成都市の法輪功学習者・陳家慶さん（68）は、2023年6月に新疆で観光中に宿泊先で取り調べを受け、現地の警官に連行された後、懲役1年の判決を言い渡された。刑務所から帰宅後、年金の支給を停止された。

　陳さんは、1982年にハルビン工業大学を卒業し、中国電子科技集団の第29研究所の元エンジニアである。国家の科学研究と技術に重要な貢献をした。陳さんは1998年の初めから法輪功を修煉し、心身ともに大きな恩恵を受けた。

　陳さんの妻・劉桂英も法輪功を学んでおり、陳さんと同じ会社で勤め、エンジニアであった。劉さんは法輪功の教えの「真・善・忍」に基づき、徳と心性を重んじ、身体が浄化された。陳さんを悩ませていた多種の病気、特に片頭痛が消え去った。

　1999年7.20、中国共産党の江沢民グループが法輪功に対して「名誉を貶め、経済を断ち、肉体を消滅させる」という迫害を狂ったように開始した。それ以来、数多くの法輪功学習者が残酷な迫害を受けてきた。劉さんは業務成績が優秀だったため、推薦され、教授に相当する高級エンジニアに昇進する予定だった。しかし、「真・善・忍」の信仰を堅持したため、劉さんは既に上級部門に提出された推薦書類が職場によって回収され、昇進は突然、理由もなく中断された。劉さんが法輪功の無実を証明するため北京に陳情に行ったため、 2000年に不当に公職を解かれ、同年に何度も洗脳班と派出所で迫害を受けた。2001年に連行され、労働教養を科され、その期間に法輪功の修煉を強制的に放棄させられたため、以前、治った病が再発した。2007年に金牛区の洗脳班で4カ月間迫害を受けた。2008年に、劉さんは停職処分となり全ての給付金が打ち切られた。

　2015年6月1日、当局が「訴えれば立案する。訴訟があれば審理する」という立案登録制を実施した。劉さんはそれに従って、自身の信仰の堅持により受けた労働教養処分、拷問、任意の拘留など一連の残酷な迫害について、法輪功迫害を引き起こした首謀者・江沢民を最高検察庁に告訴した。

　2015年11月、陳さんは、成都市金牛区茶店子派出所、国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）の警官、総合治理事務所の職員が共同で家宅捜索を行った際、妻の劉さんと共に連行された。陳さんは成都市留置場で15日間拘禁された後、釈放されたが、劉さんは懲役3年の判決を言い渡され、年金支給を取り消された。劉さんは四川省成都市の女子刑務所で残酷な迫害を受け、強制的に小さな椅子に座らされ、膝を壁に付け、かかとを地面から離し、体をまっすぐに伸ばしたまま動かないように座らされた。数カ月間、入浴や洗髪、歯磨きが許可されず、トイレペーパーの使用も禁止された。食事は水で洗ったものを与えられ、満腹になるまで食べられなかった。 1日に与えられるの水は小さいカップ4杯だけで、トイレの使用も1日4回しか許可されなかった。

　中国伝統文化の深遠さを実感した陳さんは、退職後、中国各地の名所旧跡を訪問し、人文歴史を調査研究し、歴史資料を収集して伝統文化を伝揚した。2023年6月11日、陳さんは新疆で観光中に宿泊先で取り調べを受け、携帯電話に法輪功の内容が発見されたため、現地の警官に連行された。新疆鉄道公安局の2人の警官と四川省汶川三江鎮派出所の警官が、陳さんの避暑用の住居に押し入り、家宅捜索を行い、3台のスマートフォン、数枚のTFカード、USBメモリ、小型プレーヤーを押収した。新疆鉄道公安局の警官は、陳さんと知り合いの法輪功学習者の自宅も捜索した。

　陳さんは新疆で拘束され、家族は陳さんの行方に関する情報を得られなかった。家族はウルムチ鉄道公安局に陳さんが拘束されているかどうか尋ねたが、相手は否定し、その人物を拘束していないと返答した。家族は6月下旬に三江鎮派出所の警官にも尋ねたが、陳さんが拘束されている正確な住所や連絡先は得られなかった。陳さんは1年の判決を受け、釈放後、年金が剥奪されたという。