文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年8月7日】師父が私の人生を変えて下さったことに、心より感謝致します。

　かつての私は「社会の裏側」で生き、さまざまな悪習に染まっていました。2006年には傷害罪で懲役4年の実刑判決を受けました。日常的にタバコ、酒、さらに複数の麻薬に依存していたため、健康は悪化の一途をたどり、腎結石、血尿、不眠症などに悩まされる苦しい毎日を送っていました。刑務所内で治療を受けるために多額の費用をかけましたが、ほとんど効果はありませんでした。

　一、刑務所内で法輪功と出会う

　法輪功が弾圧され、多くの修煉者が刑務所に収容されている中、私はその中の人々が皆健康であることに気づき、興味を持ちました。ある学習者に「特別な健康法でもあるのか」と尋ねたところ、彼は「法輪功は佛家の修煉法で『真・善・忍』の基本理念に基づき、道徳を重んじる善良な人間を目指しながら、5式の功法を通じて心身を鍛えるものです。これにより病気が治り、健康と長寿が得られ、最終的には本来の自分に戻る『返本帰真』が可能になります」と伝えてくれました。

　私は「なるほど」と思いながらも「でも、ここでは煉功なんてできないじゃないか」と不安を口にしました。すると彼らは「『法輪大法は素晴らしい』、『真・善・忍は素晴らしい』という心からの九文字を唱えるだけでも災いを避け、幸運を招く」と教えてくれました。

　半信半疑で唱え続けているうちに、不思議なことに痛みが和らぎ、眠れるようになり、体力も回復していったのです。

　出所後、私は本格的に法輪功を学び始めました。しかし、心に引っかかる疑問がありました。「なぜこれほど素晴らしい修煉法が禁止され、修煉者が迫害されているのか？　刑務所とは、私のような過去を持つ者が入る場所ではなかったのか？」

　弁護士に相談しましたが、多くは「政治的案件だから」と話を避けられました。そんな中、勇気ある弁護士が真実を教えてくれました。法輪功はもともと中国でも合法であり、中国政府が指定する14の邪教にも含まれていません。さらに2011年3月、中国新聞出版総署の第50号令により、法輪功の出版物禁止も正式に解除されています。憲法でも信仰と表現の自由が保障されており、法輪功に対する裁判はまさに冤罪だったのです。この事実を知り、私は深い怒りと悲しみを覚えました。

　二、大法に守られた奇跡

　『轉法輪』を学ぶことで「善には善の報い、悪には悪の報いがある」という天理を理解しました。それ以降、人を傷つけたり社会に害を与えたりすることは一切やめ、誠実に働き、家庭を支える父・夫としての責任を果たす決意をしました。

　ある日、石材工場での作業中、誤って機械に指を巻き込まれ、2本の指を骨折。医師には手術・入院が必要と言われましたが、自宅で静養しながら煉功を続けたところ、数日で回復しました。

　また別の日、夜間作業中に袖がコンベアに巻き込まれ、肩まで達したとき、突如として不思議な力に引かれ、腕が抜けました。「師父が助けてくださった」と深く感謝しました。もし助けがなければ、腕を失っていたかもしれません。

　診断では神経と筋肉が断裂し、障害者認定レベルでした。生活保護も受けられる状態でしたが、私は国の負担になりたくないと思い、申請しませんでした。「修煉を続ければ健康を取り戻せる」と信じていたのです。補償も求めず、現在では腕も完全に回復し、問題なく働けています。

　その後、自分で建築用クレーンを購入し、資材搬送の仕事を始めました。ところが、初めての操作でバランスを誤り、クレーンが転倒。以前負傷した腕を再び骨折しました。高額な治療費や完治の不確実性を考え、今回も病院には行かず、煉功で回復を目指しました。やがて骨が自然につながり、腕は完全に治りました。

　ある日、作業中に鉄資材が足の上に落ちましたが、黙って仕事を続け、煉功を続けた結果、足もすぐに治りました。

　私の元で働く作業員たちも法輪大法の素晴らしさを実感しています。ある作業員は大法の文言が書かれていたお守りを身に着けていたおかげで、落下したクレーンのアームから奇跡的に無傷で助かりました。診断でも異常はなく、皆が「大法に守られた」と感じました。

　別の作業では、6階に300キロ超のタイルを吊り上げたあと、作業員がロープを下ろしてきました。私が受け取ると、ロープはほとんど切れかかっていました。もし空中で切れていたら大惨事になっていたでしょう。これも、大法に従って正しく生きていることで得られたご加護だと確信しています。

　三、大法が教えてくれた「他人のために考える心」

　私は過去に、賭博で相手を騙したことが原因で、同郷の人物にナイフで刺されて重傷を負い、生死をさまよったことがあります。退院後、私は復讐のために包丁を持って相手の家に乗り込みましたが、相手は恐れて戻ってきませんでした。

　2010年、私が出所した後、その人物が仲介者を通じて「この件を終わりにしたい」と1万元（20万円）を差し出してきました。私は「お金はいらない」と断り、直接電話をかけてこう伝えました。「もう心配しなくていい。復讐はしない。私は今、法輪大法を修煉していて『真・善・忍』の教えに従って生きている。人の立場に立って考えられるようになったんだ」。その話を聞いた彼はとても感動し、言葉が出ないほど驚いていました。かつての私なら、たとえ10万元でも許さなかったはずです。

　同じ事件で一緒に捕まった「弟分」2人が出所後、「主犯に金を要求しよう。俺たちは彼に指示されて人を殴り、重傷を負わせた。責任を取らせるべきだ」と言い出しました。しかし、主犯はすでに全財産をはたいて賠償し、私も4万元（約80万円）支払っていました。彼らが納得しないので、私は主犯のもとを訪れ、事情を話しました。彼は「もうお金がない」と言って200元（約4000円）だけ差し出しました。これではまた事件が起きかねないと思い、私は自腹で1万元以上を用意して彼たちに渡しました。そして「善に善の報い、悪に悪の報いがある」という大法の教えと、自分がどう変わったかを伝え、「もう争うのはやめよう」と諭すと、2人は納得して帰っていきました。

　もし私が修煉していなければ、被害分を主犯に請求し、他人のためにお金を出すなど絶対にしなかったでしょう。そして、きっとまた新たな事件が起きていたと思います。

　修煉前、私はとある食堂で3000元（約6万円）以上のツケを残していました。修煉を始めた後、自ら店を訪ねて返済しました。店主は「まさか自分から返しに来るとは思わなかった」と驚いていました。私は店主に「私は今、法輪大法を修煉しています。師父の教えに従って、相手の立場で物事を考え、善意をもって人と接することの大切さを学びました。昔から『頭上三尺に神あり』といいます。人の行いは天が見ていて、善を行えば福があり、悪をなせば必ず報いがあります。これは逃れられない真理です」と伝えました。店主は深く感動している様子でした。

　また、あるお宅で暖房用ラジエーターを回収した際、部屋で数えたときは36枚でしたが、実際は42枚で、実際は6枚多いことに気づきました。私はすぐに連絡し、差額を返金しました。

　別の日、建材の砂を届けた後、お客さんから「640元（約1万円）です」と言われ、そのまま受け取りましたが、後で計算すると50元（約、1000円）多く支払われていたことに気づき、連絡しました。お客さんは驚き「そんな誠実な人は見たことがない」と感激し、それ以来、再び仕事を依頼してくれるようになりました。

　他にも、ある女性から建築廃材の処理を頼まれ、3メートルで精算してくれましたが、実際は2メートルしかなかったので、私は正確な分だけの料金を受け取りました。彼女は私が法輪大法を学んでいることを知っており、私を強く信頼し、以後も仕事を任せてくれるようになりました。

　昨年9月、市の排ガス検査で私の車が基準を満たしていないことがわかり、修理工場の人に相談すると「賄賂を渡すか、検査が緩い地域に行くか、部品を交換するか」の3択を提示されました。

　私は修煉者として、前の2つの方法は選べないと考え、正規の部品を購入して交換し、正式に検査を受けました。費用はかさみましたが、心はとても清々しく、堂々とした気持ちでした。検査員は「戻って再検査を受けたのはあなたが一人目か2人目です」と驚いていました。つまり、ほとんどの人が「抜け道」を選んでいたのです。

　ある日、昔の「弟分」と偶然再会しました。私が着けていたのは20元（約400円）程度の安い腕時計でした。それを見た彼は涙を浮かべながら「兄貴、どうしてこんな姿に」と言いました。かつての私は、金や女、快楽を追い求め「人生の勝ち組」と思われていました。でも、それは他人の苦しみの上に成り立った偽りの輝きでした。

　法輪大法を修煉した今の私は、自分の力で働き、責任を果たし、人を傷つけず、社会に貢献する人間へと生まれ変わりました。それは家庭の希望であり、社会、そして国家にとっても希望であるはずです。しかも、この変化には国の手助けも税金も一切必要ありませんでした。政府の評価と表彰を受けるべきではないでしょうか?　それにもかかわらず、現実では大法は迫害を受けており、真逆の扱いを受けています。

　もしすべての人が「真・善・忍」の教えに従って生きられるようになれば、人間関係はもっと温かく、誠実で、思いやりと寛容に満ちたものになるでしょう。そんな世界こそが、本当に素晴らしい未来だと私は信じています。