　【明慧日本2025年8月10日】江西省九江市柴桑区の法輪功学習者である羅美林さんは、2023年7月20日、地元の警官に拘束され、九江市留置場に拘禁された。2023年11月中旬には不当な裁判を受け、懲役1年6カ月の判決を下された。その後、江西省女子刑務所に移送され、迫害を受けている。羅さんの冤罪による不当な刑期満了は、2025年7月19日の見込みである。

　羅美林さんの不当な拘束と冤罪の経緯

　羅さんは50代で、九江市柴桑区焦灘小区に居住。夫は河北省出身。夫妻は10年以上前、河北省から九江市柴桑区に転居した。羅さん自身は、河北省在住時に不法な労働教養を科されたことがある。

　羅さんは母親にとても孝行だった。母親が重病で寝たきりとなり、身の周りの世話ができなくなった時、羅さんが介護の責任を担い、兄たちの負担を軽減した。羅さんのきめ細やかな介護により、母親の精神状態は大幅に改善し、体もふっくらとした。羅さん自身はなかなか安眠できなかったが、一度も不平を漏らすことはなかった。兄と姉は皆、羅さんの優しさに満足していた。

　母親の死後、羅さんは細々とアルバイトや大根餅を売ることで生計を立てていた。彼女は夫に細やかな配慮をし、経済的に裕福ではなかったが、家庭は温かく円満だった。2023年4月19日午後、羅さんは仕事帰り、20代前半くらいの若者が電動自転車で自分を尾行していることに気づいた。彼女がどこへ行っても、その若者はついてきた。彼女が停車すると、その男も停車し、羅さんに見つかるのを恐れるかのように、こそこそと隠れていた。羅さんがその男をまっすぐ見ると、彼はうろたえ、非常に落ち着かない様子になった。

　2023年7月20日午前8時過ぎ、羅さんは聯盛スーパーでの買い物を終え、賢母園で自転車を停めたばかりのところ、パトカー1台が追いついてきた。車から数人の私服警官が降りてきて、羅さんを取り囲み、手錠をかけた。警官たちは一切の理由を述べず、いかなる身分証も提示せず、すぐに羅さんの所持品を捜索した。羅さんの家の鍵を見つけ出すと、羅さんをパトカーに押し込み、家へ向かった。警官らは彼女の鍵を使って直接ドアを開け、家に入り、不法に家宅捜索を行った。

　その時、羅さんの夫は職場におり、息子は遠隔地で働いていたため、家には彼女1人しかいなかった。警官らは羅さんに動くことを許さず、そのうちの1人が彼女を足で蹴りつけ、地面に座り込ませた。警官は彼女の家をめちゃくちゃにひっくり返し、足の踏み場もない状態にした。捜索の全過程において、捜査令状の提示も、警官の名前も告げず、法執行記録装置による録画もなかった。彼らは羅さんにあった大法の書籍を奪い去ったが、物品押収リストは発行しなかった。その後、警官らは羅さんを九江市留置場へ連行した。後に判明したことだが、この「山賊」のような警官らは、柴桑区公安局国家安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)および九龍派出所の者たちだった。

　2023年11月中旬、永修県裁判所は九江市留置場で開廷し、羅さんを不当に審理した。彼女の夫、姉、そして甥が傍聴に参加した。聞くところによると、裁判官は羅さんに罪を認めるよう求めたが、彼女はこれを拒否した。裁判官はその場で判決を言い渡さなかった。

　2024年1月末に判明したことだが、羅さんは永修県裁判所により懲役1年6カ月の判決を受け、すでに江西省女子刑務所に連行され、迫害を受けている。

　羅さんは河北省でかつて不当な労働教養を科される

　明慧ネット2022年のいくつかの情報によると、2021年11月末から、九江市柴桑区派出所は九江市開発区公安支局と連携し、他地域出身の羅さんに対し24時間の尾行、監視、盗聴を行っていた。これは5カ月間続いており、旧正月期間中も止めなかった。羅さんが外出するとすぐに私服警官が尾行し、彼女の外出に極めて大きな障害をもたらした。羅さん夫妻は10年以上前に、河北省から九江市柴桑区に転居した。

　羅さんは河北省赤城県にいた時期、中国共産党により不当な労働教養を科された。2008年6月12日、彼女は農村で人々に「法輪大法は素晴らしい」と伝えたことで警官に拘束され、その後1年間の不当な労働教養の判決を受け、同年6月28日に石家荘市の河北省女子労働教養所に送られ、迫害を受けた。

　労働教養所では、ある時、羅さんが屋外訓練への協力を拒否したため、刑務官の劉紫薇が彼女をオフィスに呼び出し、狂ったように顔を平手打ちした。羅さんの顔は真っ赤に腫れ上がった。劉紫薇は殴り終えると、さらにスタンガンで羅美玲を感電させ、その腹を足で蹴ったため、羅さんはその場で失禁した。

　労働教養所は、羅さんが法輪大法の信仰を放棄することを拒否したため、収容期間を約3カ月間不法に延長した。彼女の夫が2009年6月11日に彼女を迎えに労働教養所へ行った際、刑務官は「羅美玲は転向していないため、釈放しない」と言い、「これは上からの指示だ」とも言った。

　2021年5月、河北省赤城県馬営郷派出所の警官らは、羅さんに関して他地域での情報を収集するため、大水坑村の党書記に指示し、羅さんの家族に彼女の電話番号を教えろと要求した。

　2021年5月24日夕方、赤城県馬営郷派出所の警官は、他地域にいる羅さんに4回、電話で嫌がらせをした。同年7月30日午後、赤城県馬営郷派出所の警官は、遠く離れた異郷にいる羅さんに再び嫌がらせ電話をかけたが、今回彼女は電話に出なかった。