　【明慧日本2025年8月11日】（明慧ネット貴州通信員報道）2025年4月のある日、貴陽市の法輪功学習者（以下、学習者）である呉青枝さんは、南明区裁判所から法輪大法を広めたとして、不当に懲役1年の判決を宣告されたことがわかった。

　呉青枝さんは89歳か90歳で、貴陽市で不当判決を受けた唯一の高齢者ではない。近年、貴陽市の中国共産党（以下、中共）の裁判所は、少なくとも5～6人の高齢の学習者に不当な判決を下しており、中共司法制度の闇と残酷さを浮き彫りにしている。

　呉青枝さんは貴陽市雲岩区黎蘇路に住んでおり、20年以上にわたり法輪大法を修煉し、「真・善・忍」の基準に従って修めることで、心身ともに大きな恩恵を受けてきた。

　法輪功は法輪大法とも呼ばれ、仏家の高級修煉法で、1992年に李洪志師父によって伝えられた。この功法は、宇宙の最高特性である「真・善・忍」を原則として修煉を指導し、簡単で美しい5つの功法を補助として、修煉者が短期間に心身の浄化と道徳の向上を達成できるものである。これにより、法輪功の名は中国全土に急速に広まり、修煉者の数は当時の中共党員の数を上回った。これが中共の元指導者、江沢民の大きな恐怖と嫉妬を引き起こし、1999年7月に学習者に対する狂気的な迫害を発動した。

　以下は、明慧ネットの情報に基づき、呉青枝さんが近年、信仰のために中共当局から受けた迫害の一部である

　2021年6月27日、貴陽市雲岩区三橋派出所の警官と恒大名都居委会の4人が呉青枝さんの自宅に押し入り、誰もいなかったため、長い間ドアを叩き続け、近隣を騒がせた。翌6月28日昼、呉青枝さんの夫、袁啓栄さんは、恒大名都居委会の書記、高愛武から電話を受け、自宅にいるかを尋ねられ、外出を禁じられた。その後、烏当区金鴨派出所の3人の警官が呉青枝さんの自宅に侵入し、1人が携帯電話で室内を勝手に撮影した。袁さんが「あなたたちは犯罪を犯している。肖像権を侵害しており、不当だ。私たち2人は法輪大法を修煉して健康で、病気もない。80歳を超えているのに、誰にも迷惑をかけず、良い人間であることが悪いのですか」と制止すると、警官は「外に出るな、家にいろ」と言ったが、袁さんは「足は私の体についている。どこに行こうと私の自由で、誰にも干渉されない」と反論した。

　2022年6月15日午後1時過ぎ、観山湖区朱昌派出所の4人の警官が呉青枝さんの自宅に侵入し、誰かが、十何日か前に呉さんが真相資料を配布したと通報していると言った。警官は金陽公安分局発行の紙片を手に持ち、不当に家宅捜索を行い、『明慧週刊』、真相小冊子、護身符などの資料を押収した。警官は呉さんをパトカーに乗せ、朱昌派出所に連行し、80歳を超える老人を鉄の椅子に固定し、身動きが取れない状態にした。警官は尋問して、資料の出所を言うよう強要したが、呉さんは協力しなかった。それでも警官は無理やり書類に指紋を押させた。呉さんは「このように私を扱うことは、あなたやあなたの家族にとって良くない。神仏が見ている」と警告した。夜9時過ぎまで、9時間以上にわたり拘束された後、警官は鉄の椅子の錠を外し、呉さんを自宅に送り返した。

拷問の再現：鉄の椅子

　2023年8月のある日、雲岩区荷塘派出所の警官とコミュニティーの者が呉青枝さんの自宅に侵入し、不当に家宅捜索を行い、すべての大法書籍を押収した。警官は呉さんを三江留置場に連行し、32日間も拘禁した後、息子に迎えに来させ、いわゆる保釈中の状態で帰宅させた。

　2024年9月3日、貴陽市南明区裁判所と派出所の警官は呉さんを自宅から南明区裁判所に連行し裁判を行なった。彼女の娘も警官に連行され、陪審員にさせられた。その日は判決が下されず、裁判官は呉さんと娘に帰宅して判決を待つよう指示した。

　2025年4月のある日、南明区裁判所は呉青枝さんの自宅に判決結果を送り、懲役1年と6,000元の罰金を科した。判決書の日付は2024年2月29日と記載されていた。

　以下は、貴陽市の法輪功を修煉する高齢者が近年受けた司法迫害の事例である

　◎ 貴陽市の学習者、饒継鈺さん（95歳女性警官、法輪大法の修煉と真相を伝える活動を続け、2020年には家宅捜索、居住監視、保釈を経て、2022年3月に南明区検察庁から不当に起訴され、同年12月13日に南明区裁判所から懲役2年半と罰金1万元の判決を受けた。

　◎ 貴陽市の学習者、金運碧さん（85歳女性）は、2023年12月に地元裁判所から懲役2年の不当判決を受け、刑務所外執行となった。

　◎ 貴陽市の学習者、蒋朝林さん（83歳男性、元医師）は、「真・善・忍」への信念を貫いたため、頻繁に中共当局から嫌がらせや連行を受け、貴州省都雲刑務所で拷問を受けたり、2年間の不当な労働教養を強いられ、命の危険に晒され、ようやく帰宅を許された。元の職場から解雇され、生活は極めて困窮していた。2024年4月頃、蒋さんは再び警官に連行され、5月に地元裁判所から懲役4年半の判決を受け、貴州省都匀刑務所に連行され迫害されている。

　◎ 貴陽市の学習者、田徳玉さん（82歳女性）は、真相資料を配布したとして、2023年10月18日に自宅に侵入した警官に連行され、拘禁された。2024年4月に南明区裁判所で裁判を受け、その後の状況は不明である。田さんは2017年12月にも南明区裁判所で懲役3年の判決を受けたことがある。

　◎ 貴陽市の学習者、呉道芬さん（81歳女性）は、法輪大法の修煉を続けたため、頻繁に中共当局から嫌がらせや連行を受け、貴州省労働教養所で労働教養を強いられた。2022年4月、6月、10月に警官に連行され、2023年7月以降消息不明。2024年5月に友人は、呉さんが地元裁判所から懲役4年半の判決を受け、貴州省女子刑務所に連行されたことを知った。

　◎ 貴陽市の学習者、張常雲さん（80歳以上女性）は、2023年12月に地元裁判所から懲役2年の不当判決を受け、刑務所外執行となった。

　◎ 貴陽市の学習者、李秀蘭さん（77歳女性）は、2024年2月、3月、4月に南明区裁判所で3回にわたり不当な裁判を受けたが、刑期は不明。一時、貴陽市三江刑務所に連行されたが、健康診断の結果、基準に達していないため帰宅した。しかし、2024年5月初旬に突然消息を絶ち、現在も行方不明で、友人は彼女が刑務所に連行されたのではないかと心配している。

　◎ 貴陽市の学習者、姚秋元さん（76歳女性）は、真相資料を配布したとして連行され、2023年2月に南明区裁判所から懲役3年と罰金1万元の不当判決を受け、貴州省羊艾女子刑務所に連行され迫害を受けている。

　◎ 貴陽市の学習者、王国秀さん（70歳以上女性）は、2023年12月に地元裁判所から懲役2年半の不当判決を受け、刑務所外執行となった。

　◎ 貴陽市の学習者、周桂香さん（77歳女性）は、2022年5月以降、繰り返し警官に連行、拘禁され、保釈されたが、2023年8月23日に再び連行され、同日連行され、三江留置場に拘禁され、司法迫害に直面した。2024年10月23日、周さんは留置場で迫害により死亡した。

　留置場は遺体を密かに火葬し、警官は家族が葬儀を行うことを禁じた。