文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年8月12日】

　同修の「本質的に変化してこそ、邪悪を打ち破ることができる」という文章を読んで、深く感銘を受けました。周囲の多くの同修はまさにこのような形で邪悪に迫害され、さらには肉体を失うまで追い込まれています。ここでは、私が見聞きした、長期にわたって病業状態にある同修の状況について、皆さんと交流したいと思います。あくまで現時点での私の次元で見て悟ったことに過ぎませんので、同修の皆さんには法を師として判断していただければと思います。

　家族の同修を例に挙げます。私の家族の同修は約30年間修煉を続けてきた古い大法弟子です。地元では文化的素養があり、体面のある仕事に就き、話上手で、同修の間でも一定の信望がありました。かつて邪悪から重点的な迫害対象とされ、労働教養、家宅捜索、洗脳など様々な迫害を受けましたが、それでも師父と大法への信念を決して捨てませんでした。

　ところが近年になって、家族の同修に身体の病業という虚像が現れました。その間、周囲の同修たちは彼女を助けようと、法を学び、正念を発し、内に向かって探すよう促すなど、あらゆる支援をしてきましたが、効果はあまりなく、病業が次々と現れました。ある病業が治まらないうちに、また別の病業がやってくるのです。彼女自身も煉功や発正念や学法を強化し、同修からの助言を受けて内に向かって探す努力をしていましたが、それでも身体の状態は改善されませんでした。このような状況は、彼女を助ける同修たちをも迷わせ、本人も無力感に包まれていました。しかし、彼女の身近にいる家族同修としての私はもう一人の「彼女」が目で見えていました。厳密に言えば、人心や人間の情を用いて大法の中で「精進」しているだけであり、必ずしも真の修煉者とは言えないのです。

　私は、法を正す修煉には進展があり、その段階ごとに相応する天象が現れると悟りました。師父の弟子である私たちは、その天象の変化に合わせて行動する必要があるのではないかと思います。例えば、1999年に全面的な迫害が始まる前は、個人修煉の時期であり、主に法を理解し、法を広める時期でした。そして、1999年の迫害開始以降は、同修たちが外に出て、様々な方法で法を実証し、衆生を救う時期（法を正す時期の修煉）でした。この時期の中にも、さらに多くの段階があると私は悟りました。法を正す進展は急速に進み、その中で様々な天象の変化があります。しかし、ただ一つ決して変わらないものがあります。それは、師父と大法が私たちに求める最も根本的なこと、「無条件に内に向かって探し、自分を修める」ことです。

　特に修煉の後期において、私は法が私たちに求める「無条件に自分を修め、自分を探す」という要求が、より一層厳しくなっていると悟りました。同修である家族は、表面的な修煉においては確かに精進しており、トラブルの中でも自分を探そうとするのですが、それは「無条件に自分を探す」のではなく、人間の次元において「条件付きで自分を探す」やり方であり、その境地は人間の心を使って内に向かって探すものでした。同修の文章にもあったように、やった事の多さを修煉だと考えたり、常人社会における良い人になることを心性の向上だと思い込んだりしていたのです。本来であれば、この出来事の発生は、「私のどの心を取り除くためなのか」「どの面で向上すべきなのか」「どの部分の変異や不純を正すべきなのか」を示すものなのです。このトラブルの中で私は、ただ無条件に自分を正し、大法に同化することしかできません。そうして初めて、自分の世界のその部分の衆生が救われ、私が正されることによって、彼らも正され、大法に準拠し、新しい宇宙へ入ることができます。私がすべきことは、無条件に法に同化することなのです。

　実は、私たちの每回の関門突破と心性の向上は、まさに私たちの世界のある層の衆生が存在できるか否かに直結しています。大きく言えば、それは師父が求められていることを圓容することです。関門を越える中で、私たちは一度で完璧に越えられるわけではありません。真に修煉する同修たちは、人心を取り除く時の心をえぐられるような痛みと、心性を高めた後の「柳暗花明又一村（暗雲が晴れ、新たな光景が広がる）」のような素晴らしい体験を実感しています。

　私が見た同修である家族は、難関を越える中で人心・人間の情・人間の念による「ごまかし」をしていました。身体に病業が現れたとき、彼女は人間的な忍耐力でただ我慢しようとし、その結果、病業は当然ながら悪化し長引きました。この期間、修煉者として長期にわたり心性を着実に修めなければ、その関はますます大きくなり、最終的には病院に行くしかなくなります。そして常人の治療を受ける過程で、大法への信念も同様に弱まっていきます。正念が弱まると、同修からの助言や「内に向かって探すこと」への受け入れもますます拒絶的になり、その一方で、煉功・学法・発正念をさらに強化するのです。この時、彼女の心性がどの位置にあるのかは一目瞭然です。

　さらに、病業が治療で少し改善した時、彼女は他の同修に自分の本当の状況を伝えるのをためらいます。そしてこの時、病業を抱えながらも大法に対して非常に確固たる信念を見せることで、法理を十分に理解していない同修たちをも惑わせてしまうのです。

周囲には確かに、病業状態にある同修が何人もおり（特に年配の同修に顕著です）、無条件に本当の意味で内に向かって探し、自分を修めることができず、その結果、長期にわたって病業が去らず、さらには邪悪に迫害されて貴重な肉体を失った人もいます。これは、長年にわたって党文化を取り除けなかったことと大いに関係しているかもしれません。苦難が訪れると、彼女たちはいつも何かしら保留をした状態で内に向かって探し、人間としての最低ラインを持ったまま内に向かって探します。そして、その「人としての最低ライン」（観念）に触れると、それ以上深く掘り下げようとしません。私はこれこそが、人の念と神の念の違いであり、真修と偽修の根本的な違いだと悟りました。無条件に内に向かって探す、これこそ師父が私たちに教えてくださったことであり、私たちの修煉の最も有効な手段なのです。

　私は悟りました。師父が授けてくださったこの最も有効な手段を、私たちが揺るぎなく信じて用いるならば、圓満成就へ向かう道においてすべての障害がなく進むことができ、何ものも妨げることはできないのです！

　修煉の過程で、私自身も、修め方や探し方が分からず、その結果として病業やその他の魔難を招いたことがあります。恥ずかしながら、私も最近数年になってようやく、無条件に内に向かって探し、内に向かって修めることを本当に学び始め、幼稚な修煉者から、法を用いて自分を修め、自分を探すことのできる大法弟子へと少しずつ成長してきました。

　身近な同修の中には、1999年から共に歩んできた人たちが少なからず、特に年配の同修たちは、これまで数え切れないほどの風雨をくぐり抜けてきましたが、さまざまな理由により、私が見る限り最大の理由は「無条件に内に向かって探し、自分を修める」ことができないことにあり、そのために長年病業状態にとどまり、さらにはこの世を去ってしまったのです。

　法を正す時期はすでに今日まで進んでおり、いったん終わると言われれば、その時に終わります。ところが、この大事な時期に、もし私たちがまだ大法の門前で依然としてうろうろしていて、本当に着実に修める・真修・精進の修煉ができていないとしたら単に大法に近づいただけで、大法の中に入れず、法を学んでも法を得られていないとしたら、それは本当にあまりにも悲しいことです。それは、私たちに無限の希望を託している衆生に申し訳ないだけでなく、私たちのために無量の心血を注いでくださった師父に対しても、あまりに申し訳ないことなのです。