　【明慧日本2025年8月12日】（黒竜江省／明慧記者）黒竜江省双鴨山市在住の法輪功学習者・劉慧菊さん（83）は7月31日、黒竜江省に新設された女子刑務所に監禁された。劉さんは2021年11月30日、懲役1年6カ月の不当な判決を宣告されたことがある。

　劉さんは6月12日午前9時30分頃、自宅に押し入った数人の警官らにより連行された。彼らは車椅子を使って劉さんを上階から無理やり降ろしてパトカーに乗せ、「病院で身体検査をする」と言った。検査結果は基準に満たなかったため、劉さんは当日に自宅へ戻された。今回の連行は、劉さんを拘禁することを目的としたもので、連行には女性警官1人、男性警官5人、および私服警官2人が関与していた。

　劉さんが自宅に戻った後も、双鴨山市尖山区富安派出所の警官は電話で嫌がらせを続けていた。そして7月初旬、警官は劉さんを自宅から担架で搬送し、救急車で病院まで連行し身体検査を強制した。最終的に、劉さんは留置場に拘束され、7月31日には黒竜江省に新設された女子刑務所に移送された。

　劉さんは双鴨山市尖山区南市住宅地に住んでいる。かつては心臓病、婦人科系疾患、関節炎、虫垂炎、頭痛、不眠症などの病気に悩まされ、長年治療を受けても改善が見られなかった。1996年6月26日に法輪功を学んだ後、これらの病が全快したという。劉さんは法輪功を伝え出された先生に深い感謝の念を抱いており、「法輪功を修煉することで人の道理を理解し、人生の意義を悟ることができました。師父が私の身体を浄化し、道徳心を向上させてくださいました」と語ったことがある。

　1999年7月に中国共産党による法輪功への弾圧が始まって以来、劉さんは法輪功の基本理念である「真・善・忍」に対する信念を貫き続けたとして、地元当局から度々嫌がらせを受けた。2020年5月12日には、双鴨山市尖山区富安派出所の警官により連行され、自宅が捜索された後、6カ月の「居住監視下」に置かれた。その後、「保証人を立てて尋問を待て」という状態に置かれた。

　2021年8月、双鴨山市尖山支局の警官は80代の劉さんを尖山区検察庁に提訴し、検察庁はさらに劉さんを尖山区裁判所に起訴した。

　居住監視および尋問を待つ状態に置かれるという不当な状態での一年余りの間、劉さんは大きな精神的・肉体的苦痛にさらされ、高血圧や心臓の不調を呈した。このような健康状態にもかかわらず、双鴨山市裁判所は劉さんに対し裁判を開こうとしたが、劉さんは出廷できる状態ではなかった。そして2021年11月30日、公安局・検察庁・裁判所の関係者が劉さんの自宅にて裁判を開き、懲役1年6カ月と1,000元の罰金を宣告した。

　当時、劉さんの健康状態により、拘禁すべきではなかったが、双鴨山市の司法当局は、劉さんを刑務所に拘禁した。

　劉さんの関係者は、国際社会においても、劉さんの現状に対する注目と関心が寄せられることを願っている。

（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）