　【明慧日本2025年8月13日】最近、昆明市の法輪功学習者・厳徳蓉さん（64）が、2023年8月16日に自宅から下階へ降りた際に待ち伏せていた警察により連行され、自宅も家宅捜索を受けた。現在、厳さんは西山区裁判所により懲役5年6カ月の不当判決を言い渡され、科された罰金額は不明である。なお、これが厳さんにとって3度目の判決となる。

　厳徳蓉さんは1961年に貴州省で生まれ、看護学校を卒業後、雲南省曲靖の石油（化学）会社で勤務し、昆明市劉家営に居住していた。身体中、多病であったことから、2008年に法輪功を学び始めた。厳さんはたびたび「もし法輪功を修煉していなかったら、私はとっくに死んでいたはずです。修煉を始める前は、頭を上げる力さえなく、常にうなだれた状態で、6月の夏でさえ綿入れを着ていました。胃腸も悪く、しょっちゅう下痢をし、出かけると途中で必ずトイレを探さなければなりませんでした。修煉を始めてからは、体が少しずつ良くなり、すべての病気が消えてとても不思議でした」と話していた。

　2011年12月6日から10日にかけて、修煉開始から3年以上経った厳さんが突然行方不明となった。ある法輪功学習者が彼女を探しに行ったことで、事態が発覚した。厳さんの家の中はひどく荒らされており、パソコンやプリンターなどの貴重品はすべて持ち去られ、電気はついたまま、玄関のドアも開けっ放しだった。

　その後の調べで、厳さんは2011年12月に昆明市公安局（五華区もしくは盤竜区）の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）の警察によって連行・家宅捜索され、その後、610弁公室のもと強制的な洗脳を受けたことがわかった。610弁公室は厳さんに対して、空腹状態にさせる・苦役な労働・洗脳などの手段で拷問を加えた。その後、厳さんは昆明市中級裁判所により懲役3年を宣告された。

　2017年7月、ある日の午後5時頃、厳さんは自宅で再び連行・家宅捜索された。パソコンやプリンター、大量の私物が押収され、4人の警察官（私服警官2人、制服の警官2人「拳銃携帯」）が、手錠をかけて連行した。2017年12月4日、西山区裁判所は（2017）雲0112刑初1237号刑事判決を言い渡し、懲役5年と1万元（約20万円）の罰金を科した。

　最近の情報によれば、厳さんは2023年8月16日に自宅を下りた際、西華園派出所の警官に階段で待ち伏せされて連行され、同時に自宅も家宅捜索された。伝えられるところによれば、厳さんは学生に対して法輪功の真実を伝え「三退」を勧めたことで密告されたという。その後、不当に罪をでっち上げられ、西山区裁判所によって懲役5年6カ月の不当判決を受けた。詳細は調査中である。

　明慧ネットの報道による不完全な統計によれば、2024年の1年間で、雲南省内では少なくとも61人の法輪功学習者がさまざまな形の迫害を受けており、そのうち1人が冤罪により死亡し、13人が不当判決、34人が連行、13人が嫌がらせを受けた。中国共産党による情報封鎖、家族との面会禁止、秘密裏の迫害により、なお多くの迫害事実が報道されていない現状である。