文／中国の大法弟子　

　【明慧日本2025年8月14日】同修Aさんは四六時中体がかゆく、昼間は私たちと一緒に真相を伝えたり資料を配ったりしているので我慢はでき、三つのことには支障がありませんでした。でも夜になると痒みで眠れず、私のところに来て「発正念」を頼み、夜は私の家に泊まるようになりました。

　2024年11月10日の昼11時頃、私たちは帰宅しました。同修は辞書で調べものをして、私は料理をしていました。家にあるのは白菜と大根だけで、同修にとってはちょっと質素すぎると思い、湯葉を買ってきて白菜と炒めようと思いました。料理を作り終えてから、私は階下へ降りました。道路の向かい側にスーパーがあり、とても近いのです。湯葉を買って帰る途中、道路を渡ろうとしたとき、車が来ていないのを確認して歩き出した瞬間、突然一台の車が私の左足にぶつかってきました。私は左側にいたはずなのに、どういうわけか右側に飛ばされ、仰向けにコンクリートの道路に倒れました。内臓が全部飛び出しそうなほどの衝撃で、ドンという音がしたと思ったら、もう何も分からなくなっていました。

　どれくらい時間が経ったのか分かりませんが、ようやく少し意識が戻り、交通事故に遭ったことを理解しました。心の中で「師父、助けてください。師父、助けてください」と叫びました。運転手がやって来て、私のそばにしゃがみ込み、「大丈夫ですか？　立てますか？」と聞いてきました。私はうなずいて「立てます」と答えました。彼は私を抱き起こして座らせてくれました。見ると、30歳前後の若い男性でした。彼は「あなたはどこから来たのですか？」と聞いてきましたが、私は心の中で「あなたこそ、どこから来たの？」と思いました。彼は家族を呼ぼうとしましたが、私は「いいえ、必要ありません。あなたが私を家まで送ってくれればそれでいいです」と言いました。私は彼に真相を伝えました。周りの人たちは「あなたは本当に素晴らしい。よくやった」と口々に言っていました。でも彼自身は一言も感謝の言葉を口にしませんでした。私はそれでも彼を責める気持ちはありませんでした。もしかしたら、前世で彼に借りがあったのかもしれないと思ったのです。家に帰って料理をしながら泣きました。でもそれは痛みの涙ではなく、偉大なる師父がまた私の命を救ってくださったことへの感謝の涙でした。師父のご加護がなければ、私はきっと命を落としていたでしょう。師父への感謝の気持ちは、人間の言葉ではとても言い表せません。私の命は師父が与えてくださったものです。だからこそ、私は三つのことをしっかり行い、精進して着実に修煉し、師の恩に報いたいのです。

　昼はほとんど食べられず、内臓が詰まっているような不快感がありました。夜にシャワーを浴びたとき、大腿部が黒紫色に腫れているのを見つけ、後頭部にも大きなこぶができていましたが、痛みはありませんでした。足も痛くなく、ただ左足だけが歩くときに痛みました。私はゆっくり歩いていたので、同修には気づかれませんでした。何も言わず、やるべきことを淡々とこなしました。

　夜には他の同修も来て、同修Aさんと発正念をしました。6時に発正念を行なったとき、私の両足と両足首が腫れ上がりました。どんなに苦しくても、私は発正念を続けました。もし彼女たちがいなかったら、私は一人では発正念ができず、きっとそのまま寝てしまっていたと思います。そのとき少し意識がぼんやりしていて、寝るときには頭を下に向けると激しく痛み、手で頭を支えながらでないと横になれませんでした。起きるときも痛みました。でも三つのことを行うときには痛みはなく、ただ歩くのが少し遅くなるだけでした。

　この一週間、毎日二人の同修がAさんと発正念をするために来ていました。誰も私が交通事故に遭ったことは知りませんでした。そのとき私は思いました。ほかの二人の同修も私の家に来て、Aさんと発正念をすると言っていたけれど、実は師父がこの二人の同修を私のために遣わしてくださったのだと気づきました。私がこの関を乗り越えられないかもしれないと心配して、彼女たちを遣って助けに来させてくださったのです。師父の加持と同修たちの助けに心から感謝します。もしそれがなかったら、本当に乗り越えられなかったかもしれません。

　私は毎日三つのことを怠けることなく続けました。木曜日、もう一人の同修が「地方へ資料を配りに行けますか」と聞いてきましたが、私はAさんと「行かない」と答えました。行きたくなかったし、歩くのもつらかったからです。外に出るたびに、私はAさんの腕をしっかり握っていました。しかし、Aさんは地方から戻ってきたばかりで、まだ地方での配布経験もなかったので、彼女のためにも行かせてあげたいという気持ちが湧いてきて、「やっぱり行こう、これはチャンスだ」と言いました。土曜日、私たちは遠くの地域まで資料を配りに行きました。その同修は私の歩くのが遅いことを不満そうにしていましたが、彼女はその理由を知りませんでした。帰ってきた後の二晩、私は足の痛みでどこにも足を置けないほどでした。でも今では両足ともすっかり良くなり、もう痛みはありません。

　実は、11月9日の夜に師父は私に翌日の安全面で問題が起きることを啓示してくださっていました。私は資料を配ったり真相を伝えたりすることに関する問題だと思っていたのですが、まさかそれ以外の安全にも注意が必要だったとは思いもしませんでした。

　内に向かって探してみると、娘が私の寿命は70代までだと占ってくれたことを思い出すことがあり、つい信じてしまう自分がいます。それから、修煉する前にいつも死にたいと思っていたような物質も取り除かなければなりません。物心ついた頃から私はずっと怨みの心を抱えていました。生みの父が私を育ててくれなかったことへの怨み、養父の家族に虐待されたことへの怨み。4歳の頃から子守り、薪拾い、火起こし、牛の世話など、できることは何でもやらされ、満足に食べることも着ることもできませんでした。母に対しても、人として扱ってくれず、愛情を注いでくれなかったことへの怨みがあります。結婚してからは夫に対する怨み、子どもたちが大きくなってからは親不孝だという怨み。そして修煉を始めてからは、同修たちの批判に対する怨み、特に若い同修が年配の同修を尊重しないことへの怨みもあります。師父の法理に照らせば、私は彼らに感謝すべきなのだと分かってはいるのですが、それでも怨みの心が時々湧き上がってきて、何度も取り除こうとしても、なかなかきれいに消えてくれません。今こそ、この怨みの心を私の空間場から一層一層清めていきます。これは私ではない、私はこれを要りません。これを死なせ、滅させ、永遠に存在しないものにします。

　怨みの心だけではなく、利益心、顕示心、仕事そのものに対する執着心、名利心、闘争心、党文化的な思想など、あらゆる執着心を、私の空間場からすぐに徹底的に取り除きます。

　残されたわずかな時間の中で、師父の法を正す進展にしっかりとついていき、法をよく学び、法理で自分を律し、観念を転換し、妨害を排除し、あらゆる執着を手放し、同修と一体となって三つのことをしっかり行い、多くの人を救い、師尊の慈悲深い救いに応えられるようにします。