　【明慧日本2025年8月19日】2025年8月9日（土）、オランダの法輪功学習者（以下、学習者）は欧州最大の港湾都市ロッテルダムで反迫害のパレードと集会を開催し、中国共産党（以下、中共）による学習者への26年間に及ぶ残虐な迫害と越境弾圧を暴露した。国際アムネスティ・オランダ支部と、オランダの「国境なき人権」のハンス・ヌート主任からの支援書簡が届いた。

'图1～2：二零二五年八月九日，法轮功学员在荷兰鹿特丹举办反迫害集会游行，来自德国、新西兰、比利时、英国、法国、荷兰等部份欧洲国家的法轮功学员组成的天国乐团参加了此次活动。'

8月9日、学習者はオランダのロッテルダムで反迫害集会とパレードを行い、ドイツ、ニュージーランド、ベルギー、イギリス、フランス、オランダなどの欧州各国の学習者からなる「天国楽団」が参加した

　今回の活動は集会と2回のパレードで構成され、ロッテルダム劇場前広場を出発点として天国楽団が先導し、中華街、ファン・オルデンバルネフェルト広場、ビネンウェグ広場を経て、再び劇場前広場に戻った。学習者は「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」「法輪功への迫害をやめよ」「中共による生体臓器収奪を阻止せよ」「法輪功反迫害26周年」「4億人以上が中共の組織から脱退」「中共が海外の学習者に対し越境弾圧を開始」「中共がメディアを操り虚偽情報で法輪功を誹謗中傷」などの横断幕を掲げ、沿道の多くの市民が足を止めて見入った。

学習者によるパレードの様子

　ロッテルダム反迫害集会

　活動冒頭の集会で、オランダ法輪大法佛学会代表の王家恩さんは次のように発言した。「法輪大法は1992年に伝え出され、真・善・忍を原則として修煉者を導き、心身を健全にし、善良な人となることを教えました。短期間のうちに億単位の人々が真・善・忍を実践するようになり、中共はこれを恐れました。1999年以降、無数の罪なき学習者が恣意的に拘留され、拷問や虐待を受け、信仰を放棄するよう強制され、さらには営利目的による生体臓器収奪の犯罪の犠牲者とされるまで、その数々が記録されています。中共は迫害を海外にまで延伸させ、脅迫や恐喝など悪事の限りを尽くしています。長年にわたり、各国の政府要人が中共による法輪功への迫害を非難してきましたが、今回、アムネスティ・インターナショナルが改めて学習者への恣意的な迫害の停止を呼びかけています」。王家恩さんはこう訴えた。「中国当局は直ちに迫害を停止し、拘禁されているすべての学習者を釈放すべきです」

'图7：在鹿特丹剧院广场（Schouwburgplein）荷兰法轮大法佛学会负责人王家恩女士在集会上发言'

ロッテルダムの劇場広場で行われた集会で、オランダ法輪大法佛学会代表の王家恩さんがスピーチを行っている様子

学習者のパレードと集会が多くの人々を引き寄せた

　オランダの「国境なき人権」のハンス・ヌート主任は書簡を通じて学習者への支持を表明した。「法輪功は真・善・忍を基本原則とする平和的な修煉活動です。中共は26年間にわたり法輪功を弾圧し、その迫害は海外にまで及んでいます。我が国政府と国際社会は警戒を怠らず、断固として対応すべきです。オランダにおいても、世界のどこであっても、いかなる人も外国勢力に圧迫されて沈黙させられてはなりません。今日、私たちは学習者の26年間にわたる反迫害を支持するためにロッテルダムに集まりました。ここに立つのは、迫害で命を奪われ、また心身を破壊された無数の人々を悼むためであり、同時に、学習者が示し続ける揺るぎない精神を支持するためでもあります」

　国際アムネスティ・オランダ支部の書簡では、次のように述べられている。「私たちは今日、中国で声を上げることができない法輪功学習者を支援するために集まりました。彼らは真・善・忍を信じるという理由だけで逮捕され、拷問を受け、さらには殺害されています。この迫害は現代史上で、最大規模かつ最長期に及ぶ迫害の一つとなっています。しかも、この迫害は中国国外にまで及んでおり、中共は越境弾圧の手段を用いて法輪功団体を攻撃し、西側諸国における法輪功の評判を貶め、事実を封じ込め、世論を操り、民主と自由を権威主義的支配の道具として悪用しています。私たちはこうした行為を強く非難します。さらに中共に対し、法輪功への迫害を停止し、生体臓器収奪をやめ、越境弾圧と宣伝工作をやめて、すべての良心の囚人を釈放するよう緊急に呼びかけます」

　観光客が真・善・忍を称賛

　展示されたパネル資料で迫害の実態を知った観光客のゼルダさんは自ら尋ね、生体臓器収奪に反対する署名をした。彼女はこれまで何も知らず、写真を見て衝撃と恐怖を感じたと言い、「こんなことが本当に起こっているなんて想像もできません。恐ろしいです」と語った。学習者から法輪大法の核心原則である「真・善・忍」を紹介されると、ゼルダさんはその理念を高く評価し、「とても美しい価値観で、実践を通じてこそ示されるべきものです」と述べた。

　彼女はまた、法輪大法には道徳的な教えがあるだけでなく、心身に良い影響を与える座禅もあることを知った。学習者が長年修煉していることを知り、ゼルダさんは「とてもリラックスしていますね」と笑顔で称賛し、インターネットで詳しく調べ、将来自分にも修煉する機会があればと語った。

「真・善・忍を反映させる最善の方法は行動です」と語るゼルダさん

　記者：もっと多くの人に真相を知らせたい

　ロッテルダムの地域テレビ局 Open Rotterdam TV の記者エルマー・レヴィさんは、会場で長く足を止め、取材に応じた。彼は2年ほど前から、オランダやロッテルダムなどで法輪大法の活動を何度も目にするようになり、その際、真・善・忍の原則が人生をより良くする深遠な意義を持つことを知った。彼は、中共による迫害は「極めて非人道的で、心が痛むものです」と考えているという。

　迫害が広く知られていない理由について、彼は主流メディアの沈黙が関係していると指摘し、「この不公正は暴かれなければなりません。政治家もまた公の場で発言し、より多くの人々が真相を知るようにすべきです」と述べた。

　エルマさんは、ジャーナリストとして、真相を国民に伝え、学習者への迫害をやめさせ、平和と尊重が社会の常態となるよう、最善を尽くしたいと語った。

'图12：记者埃尔玛·利维（Elmar Levy）“不公正现象必须被揭露，让更多人知道真相。”'

記者のエルマー・レヴィさん

　モロッコ青年：「彼らと一緒にいると心地よい！」

　モロッコ出身の青年ノーヴェンさんは、パレードの隊列が止まり、天国楽団の演奏が始まると、その場に座って静かに聞き入った。彼は午前中からパレードを追いかけていて、なぜか彼らと一緒にいると気分がいいという。学習者から中国での迫害の実態を聞いた彼はこう語った。「このようなことが起こっていることを知りませんでした。誰もが自由になる権利があり、あなたたちが抑圧から解放されることを願っています。この音楽を聴いていると、とても心地よくなります。これからも法輪功に関心を持ち続けます。あなたたちの反迫害活動が成功しますように！」

「彼らと一緒にいると心地よい！」と語るノーヴェンさん