文／遼寧省の大法弟子

　【明慧日本2025年8月20日】私のここ数年の心を修める体験を師父にご報告させていただき、同時に同修の皆さんの参考にもなればと思います。

　一、自分の心を修めることで、精神病の村の娘が正常に回復した

　私が刑務所で迫害されていた期間中、夫は家で浮気をしていました。2020年に刑務所から出てこの状況を知った時、心の中では夫に対して様々な恨みを抱き、よく夫に腹を立てました。そのため、夫は責任を取るどころか、かえって私が精神病になったと言い出し、家の中だけでなく、親戚にも、近所の人たちにも「私が精神病になった」と言いふらしました。「私が精神病になった」と夫が言えば言うほど私はますます腹を立て、夫と争おうという一心になり、自分の闘争心もどんどん強くなっていきました。

　私の村で、ある一家が私の家から少し離れたところに住んでいました。その家には20代前半の娘がいて、とても美しく大学に通っていました。若くてみずみずしく、しとやかで人を魅了するような娘で、村の人たちはみな、娘を見かけると美しいと褒めていました。しかし間もなく、家の中で娘が昼夜問わず、大声で叫んでいるのが聞こえるようになりました。声はとても大きく、村中に響き渡るほどでした。私の母も近くに住んでいて、ある日、私が母を訪ねると、母は「あの子は学校に通っている時に精神病になってしまったのよ。あんなに美しいのに本当に気の毒ね。家族はいろいろな占い師や霊媒師を呼んだのだけれど、誰も治せなかったのよ。娘のお母さんは仕方なく引っ越すしかないと言っているわ」と言いました。これを聞いても私はあまり深く考えもせず、この出来事が自分と何か関係があるとも思いませんでした。

　ある日、1人の同修が煉功のために私の家を訪れました。私たちが第2式の功法を行っている時、夫が家の窓を開けました。すると突然、あの若い娘が大声で叫ぶのが聞こえてきて、それと一緒に多くの虫も飛んできました。同修はこれを見て耐えられず、煉功を止めて「もう煉功できません。こんなに騒がしくては、煉功なんてできませんよ！」と言いました。私は動かずにいました。その時、師父の法の一節が私の頭の中に浮かびました。「道家は従来から人体を一つの小宇宙と見なしており、身体の中の大きさ、様相は宇宙のそれと同じだと考えています」（『轉法輪』）。その時、私の頭の中でこの法の一節が繰り返し響きました。私は煉功しながら考えました。「身体の中の大きさ、様相は宇宙のそれと同じである」。では他人の表れは、私の内心の表れなのではないでしょうか？　私は真剣に考え始め、内に向けて自分の執着心を探し始めました。

　あの若い娘が結婚式で、「天地に一礼する」という言葉を叫ぶのを聞いた時、私は「これに対応する人心があるのではないか？」と自らに問いかけました。その根源を掘り下げてみたところ、これは夫婦の結婚に関連することである、そうであるならば、自分には色欲心があり、修煉によって取り除かねばならないのだ、と考えました。

　あの若い娘の声はとりわけ大きかったため、私は「自分にもこのような振る舞いがあるのではないか？」と考えました。最近、夫に対して、しばしば大声で叫んでいたことを思い出し、これは党文化であり、修煉によって取り除かねばならない、と考えました。

　内に向けて探した結果、あの若い娘が何を叫ぼうとも、私はただ自分自身の内面を見つめ絶えず内に向けて探し、執着の根源を掘り起こし、そして心の中で師父に「私は間違っていました。必ず改めます。必ずこの人心を取り除きます」と申し上げました。内に向けて探す状態を保ちながら30分あまりが過ぎた頃、私が内に向けて修め続けるにつれて、あの若い娘の声は次第に小さくなり、とうとう聞こえなくなりました。

　内に向けて探す体験を経て、私ははっきりと認識しました。周囲の環境に変化が現れたのは、元をただせば私の内面に問題があったからであり、その現象は、私自身にその問題を見せるために映し出されたものでした。

　その後、あの若い娘はまた叫び始めましたが、今度は、私が彼女の叫ぶ言葉の一つ一つを手がかりに、引き続き自分自身の執着の根源を深く掘り下げていきました。私は、自分では色欲心に気づいていたつもりでしたが、その根はまだ完全には掘り起こせておらず、引き続き努力が必要であることに気づきました。そういえば、あの若い娘が発病していたその期間、私は外出するたびに、草地に蛇が這っているのをよく目にしました。またある時には、父親の手術の後、母親に頼まれて畑の草むしりに付き合ったのですが、私が畑の一方の端へ行き、草をかき分けた途端、目に飛び込んできたのは、指ほどの太さの蛇が何匹も重なり合って一つの塊となり、地面で交尾している光景でした。私はその時、ひどくおびえ、急いで逃げ出しました。

　そこで、私は「なぜ、いつも蛇ばかり目にするのだろうか？」と考えました。最終的に、中国語では蛇と色の発音が似ていることから、蛇を見るのは自分に色欲心があるからであり、そのために蛇を招き寄せているのだという結論に至りました。私はさらに「あの若い娘が発病してから最近に至るまで、ずっと夫の浮気の件を依然として根に持ち、いまだにそれを完全に手放せていない。これは、色欲の心が未だに作用していることの現れである。その上、私はしばしば理由もなく激しく怒り、夫に当たり散らしている。これらは深刻な党文化であり、私はこれらの念を努力して抑制し、絶えず人心を取り除き、自分自身を純粋にしていかねばならない」と、自分自身への反省を続けました。

　6カ月あまりにわたり内に向けて探し、心を修め欲望を断つという修煉を経て、私の心はますます平穏になっていくのをはっきりと感じました。そして、内に向けて探すのに伴い、周囲のあらゆることもまた次第に変化していきました。精神を病んでいたあの若い娘は次第に正常な状態に戻りました。私の夫も、もはや私のことを精神病だとは言わなくなり、さらに彼の夫婦間の欲望も次第に薄れていきました。そして私は、外出しても蛇を目にすることがなくなりました。

　絶えず法を学び、絶えず内に向けて修める過程を経て、私は次のように悟りました。この空間に現れ私の身辺に反映される光景は、すなわち私の内面の影であり、私の心が変化するに従って変化するものである、と。私自身に良くない心があったからこそ、ネガティブで、不快な良くないものが現れたのです。そして、ネガティブで不快な良くないものは、私の空間場にやって来て、私に見えるようにされていました。私が内面を正しく修めた時、ネガティブで不快な良くないものは抹消されました。

　後日、ある同修が私の家へ交流に来た時、彼女の姪も精神を病んでいると話しました。そこで私は、自分自身の心を修めた体験を同修に伝え、自分自身を修めることの重要性を伝えました。同修は家に帰った後、絶えず内に向けて修め続けました。すると、同修の姪は3カ月後、同じく正常な状態に戻りました。内に向けて探すということは、本当に不思議なほどの力があります。まさしく、修煉者とって（修煉の）最も有効な手段なのです！

　二、自らの心を修めた結果、ネズミが姿を消した

　当時、私の箪笥の中にあった数着の高価な服をある親戚が持ち去りました。私は、親戚が私の物を盗んだのだと考え、そのため、そのことを思い出すたびに彼女を恨み、何かにつけて夫に彼女の悪口を言い、不満を漏らしました。なぜ物が盗まれたのか？　物が盗まれたことと自分自身の心に何の関係があるのか、私には結びつけて考えることができませんでした。

　その当時、私は、自分が迫害されたのは自宅の風水が悪いからだと考えていました。「なぜ、あれほど多くの同修がいる中で、誰も連行されず、私だけが問題に巻き込まれたのか？」と考えました。そこで私は、夫に頼んで工場からこっそりと銅をいくつか持ち帰ってもらい、それを「風水を破る（訳注：風水がもたらす悪影響を無効化すること）」ために用いました。

　風水を破るその日、母親が見たある夢を私に話しました。夢の中で、私の家に警察がやって来たというのです。私はそれを聞いて恐ろしくなり、内に向けて自分自身を探し始めました。最近の自分自身の行動を細かく思い返し、どの点が法に則っていなかったのかを考えた結果、ついに、工場から銅を持ち帰ったという窃盗行為こそが、邪悪なものを招き入れた原因であったと認識しました。さらに、以前私が水着工場で働いていた時、他の人が要らないと言った服を上司に断りもなく勝手に持ち帰ったことがありました。当時は、どうせ誰も要らないのだから、と考えましたが、服を勝手に持ち帰ったこともまた窃盗行為であったと、今では認識しています。

　まさしく私自身にこのような窃盗を働く私心があったからこそ、私の周囲の環境は、窃盗を働く私心に応じて変化し始めました。私の息子は、家からお金を盗むようになりました。また、私心が原因で周囲の環境が悪化し始めた時期、周囲の人々から、誰かが機械で指を切断されたとか、誰かの腕が切断されてしまった、といった話を頻繁に耳にしました。よくよく考えてみると、工場で事故に遭った人たちには皆、共通点があることに気づきました。それは、工場から物を盗んでいたということでした。一連の事故はすべて、事故に遭った人たちが物を盗んだことによって招いた、現世における報いでした。私自身もまた同様であったことを思い返し、痛切な罪悪感を感じました。

　その年の冬、私の家の庭に数匹のネズミがやって来て、そのまま居着いてしまいました。ネズミたちはあちらこちらに穴を掘りました。私は、これは自分自身の修煉に漏れがあることの現れなのだと悟りました！

　私は次のように悟りました。外部に現れる物事は自分自身の修煉と密接に関係しており、すべての正しくない状態は、自分自身の空間場が不純であるために招き寄せられたものである、と悟りました。外部環境は自らの内面の反映であると認識してからは、私は私心を修め始め、少しでも得をしようという念を持つことを自らに禁じ、もし少しでも得をしようという念が生じたならば、直ちにその念を消滅しました。さらに、私は水着工場から持ち帰った服をすべて返却し、工場の社長の許可なく持ち出した風水用の銅銭については、同等の価値を持つもので弁償しました。例えば、特産品である豆パンなどを社長に贈るという形です。私は、すべての借りを必ず返し終え、決して負債を残してはならない、と考えました。

　私が私心と窃盗への執着を放下した後、環境もまた次第に変化しました。息子は、もはや家からお金を盗むことはなくなり、夫もその後、ネズミが穴を掘れないように、庭の地面のすべてをセメントで覆いました。そして、家の犬がネズミを1匹ずつ捕らえては、私の目の前に置き、　それ以来、我が家からネズミは姿を消しました。1年分、収穫したトウモロコシをすべて庭に山積みにしておいても、ネズミが完全に姿を消した直後の冬の間、1匹のネズミも見かけませんでした。トウモロコシを収穫した人ですら、その光景を見て驚嘆するほどでした。

　三、自らを修めた結果、夫が賭博をやめた

　しかし、思いもよらないことに、夫に対し嫌えば嫌うほど、まさに喫煙、飲酒、賭博といった行為が頻繫に行われる状況に遭遇することになりました。結婚してからすぐに夫が喫煙、飲酒、賭博を行う人間であることを知りました。夫は毎年、正月になると必ず賭博をし、家族と賭けるか、さもなければ外で賭けました。私は夫が正月になると、賭博を行うという行為が心底嫌でたまらなかったため、結婚してからのこの30年あまり、ずっと彼に対して、腹を立て続けました。

　修煉を始めたばかりの頃のことを覚えています。夫が子供たちを連れて賭博場へ行き、彼は賭博場の中で賭け、数人の子供たちは外で遊んでいました。私は心の中で「好きなだけ賭けていなさい。あなたの息子が氷の穴に落ちたら、あなたはどうするつもりかしら？」と怨みました。すると「息子が氷の穴に落ちればいい」という強い怨念を抱いた日、息子は本当に氷の穴に落ちてしまいました。しかし、危うく息子を失いかけるようなことがあってもなお、夫は賭博という悪習を改めることができず、私が修煉を始めてから現在に至るまでの長年にわたり、私も彼に対して何の打つ手もありませんでした。

　今年の正月のこと、私はふと「私は修煉者なのだから、他人の執着に執着すべきではない。私は自然に任せるべきだ。彼がどうあろうと、それは彼の問題であり、私はもう関知しない」という考えに至りました。正月の期間中、夫が出かけて行くのを見かけた時、私は彼に「夕食は家で食べますか？」と尋ねました。夫は「ああ、帰るよ」と答えました。私はさらに「今年は賭博をしないのですか？」と尋ねました。夫は「もうしないよ。腰が痛いからな」と言いました。今まで得られなかった夫からの言葉を聞いて、私は心の中で微笑みました。なるほど、自分が夫の賭博に対する執着心を放下した時すべては好転するのだ、と悟りました。

　四、「法難」について内に向けて探すと、私自身が師を敬い、法を敬うことができていなかったと悟った

　元飛天芸術学院の学生であった張郡格氏は、中国共産党（以下、中共）に利用され、米国において神韻、飛天芸術学院、そして、師父を訴えたという知らせに触れ、私の心は深い痛みに包まれました。私たちの身辺で起こる一切の出来事は、すべて私たち自身の心が招き寄せたものであり、大法弟子の心が不純であったことに起因するものでした。では、一体どのような心がこの事態を招いたのでしょうか？　私は、それは大法弟子が師を敬い、法を敬うということをしっかりと行えていなかったからであり、それが最終的に、今回の事件の発生を招いたのだと考えました。

　『轉法輪』の中で「見えない人も将来は見えるようになり、はっきり見えなかったのがはっきり見えるようになり」と説かれています。当初、皆は『轉法輪』で説かれている法理を、それほど気に留めていませんでした。例えば、大法の書籍を大切にせず、内に向けて探すことを重視せず、師父の説法を軽んじる、といった具合でした。その結果、「法難」は無から生じ、最終的には現在の「張郡格事件」のような状況にまで発展しました。

　この現状に直面し、私たち一人一人の大法弟子は、自らが本当に師を敬うことができていたか、本当に師父が説かれた法に照らして自身を律し、師父のお言葉に従っていたか、を真剣に考える必要があります。もし、私たち一人一人が自身を修め、もし、頭の中に少しでも師父や大法に対して、不敬な念が生じたら、その瞬間に師父や大法に対しての不敬な念を滅し尽くすならば、このような事件は二度と起こらないでしょう。

　私たち一人一人の弟子がしっかりと修めたならば、外部の空間場は自ずと一つに連なり、一つに連なった空間場のエネルギー場は極めて強大なものとなり、人間社会全体もまた自然と良い方向へと変化していくでしょう。

　結び

　この2日間、『洪吟』の「助法」が、しきりに私の脳裏に現れました。これは師父が私に啓示を与え、私が内に向けて探すことを通じて、悟ったこの体験を同修たちに伝えるよう促してくださっているのだと、私には分かりました。私たち全員が行動を起こし、それぞれが自身の執着心を清らかに修め、さらに正念を発するならば、邪悪は自ずと全滅するでしょう。

　文章の中で妥当でないところがありましたら、同修の皆さんの慈悲深い指摘をいただければ幸いです。